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{{記号文字|⌒}} '''⌒'''は、[[幾何学]]において[[円 (数学)|円]]における[[弧 (幾何学)|弧]](こ)を示すことに使用される記号である。円周上の頂点Aから頂点Bに円弧がある場合に⌒の下にABを記述する。 == 弧 == [[数学]]、とくに[[初等幾何学]]における'''弧'''(こ)または'''円弧'''(えんこ)とは[[円 (数学)|円周]]を2点で切断して得られる曲線のことである。円弧を表す標準的な記号は'''⌒'''であり、円周上の点Aと点Bとのあいだの円弧は⌒の下にABを置いて <math style="vertical-align:-4%">\begin{array}{c}\frown\\[-9pt] \scriptstyle \rm AB\end{array}</math> と表記される。この記法は、[[サヴァソルダ]]著、[[チボリのプラト]]訳による1100年頃の数学書 ''Liber embadorum'' で既に用いられている<ref>{{cite book|title=A history of mathematical notations|first=Florian|last=Cajori|volume=1|page=402}}<!-- 版権切れで最近いろいろな出版社から出ている模様 --></ref>。 [[日本語]]における読みは「こAB」と対象の点の前に「こ」をつける。 === 使用例 === 円周上の点A、BのABの長さが<math>\sqrt{AB}</math>、A͡Bが<math>\frac{\pi}2</math>のときに、∠AOBの角度を求めよ。 == 符号位置 == {| class="wikitable" style="text-align:center;" !記号!![[Unicode]]!![[JIS X 0213]]!![[文字参照]]!!名称 {{CharCode|8978|2312|1-2-62|弧}} |} * 文字「⌒」は、日本語文字コードとしては、1978年に制定された[[JIS C 6226]]-1978にはなかった<ref>[{{ISO-IR|042}} Japanese Character Set JISC C 6226-1978]</ref>が、1983年に制定された[[JIS X 0208]]-1983で導入された<ref>[{{ISO-IR|087}} Japanese Character Set JIS C 6226-1983] 2区-62点</ref>。ただし、弧を端点とともに表す際にはこの記号の下に端点を表す記号を表記する必要があるため、[[組版]]により文字を合成して表現する必要がある。合成せずに表記する場合、「⌒AB」と⌒を前置する表記と、「AB⌒」と後置する表記がある。 == 関連項目 == * [[ダブルインバーテッドブリーブ|ダブルインバーテッドブリーブ(合成可能)]] * [[スラー]] * [[タイ (音楽記号)]] == 脚注 == <references /> {{DEFAULTSORT:こ}} [[Category:約物]] [[Category:数学記号]] [[Category:幾何学]] [[Category:数学に関する記事]]
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