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{{出典の明記|date=2014年1月}} [[File:Transient voltage suppression diode symbol.svg|thumb|130px|[[回路図]]]] '''アバランシェダイオード'''([[英語]]:avalanche<ref>フランス語・英語で「雪崩」の意味。</ref> breakdown diode、略称:ABD)は [[ダイオード]]の一種(通常[[シリコン]](珪素)だが、他の[[半導体]]から作られることもある)で、特定の逆[[電圧]]にて[[アヴァランシェ・ブレークダウン|アバランシェ降伏]]を起こすことにより、[[電圧リファレンス]]として用いられるよう設計されたものである。 [[ツェナーダイオード]]や[[バリスタ (電子部品)|バリスタ]]とは明らかに似た効果を持つが、ツェナーダイオードはツェナー降伏という別の動作メカニズムに依っている。実際にはどのダイオードにも両方の効果が存在するが、ふつうはどちらかが優勢である。典型的には、ツェナーダイオードは数十Vの最大電圧に限定されるが、シリコンアバランシェダイオードには4000Vを超える降伏電圧をもつものもある[http://www.dynexsemi.com/products/rectifier_diode/4400.htm]。[[バリスタ (電子部品)|バリスタ]]とアバランシェダイオードやツェナーダイオードは開発当初から別の用途として利用されてきた経緯がありカタログやデータシートで記載される内容も異なる場合が多い。バリスタのほうが[[静電容量]]が100倍近くあるものもあり、バリスタが[[サージ電圧|サージ防止]]目的で利用されるのに対しツェナーダイオードが[[基準電圧回路|基準電圧]]用途、アバランシェダイオードが主に発信機や検波器用途となる。 主な特徴としてはマイクロ波及びミリ波において発振や増幅が可能である、雑音が多い、10GHz以上で高出力が得られる、大きな熱損失を生じる、などの点がある。 == 用途 == === 保護 === 一般的応用は、[[電子回路]]の[[過電圧]]からの保護である。アバランシェダイオードは、逆バイアスとなるように回路に接続される。言い換えると、[[カソード]]を[[アノード]]からみて正電圧となるように接続する。ダイオードはこの配置では不伝導となり、回路に影響を与えない。電圧が設計上限を超えて上昇すると、ダイオードの[[アヴァランシェ・ブレークダウン|アバランシェ降伏]]によって過大電圧はアースに導通される。電圧を事前に決められた最大レベルにクランプするため、このように使われる場合、'''クランパーダイオード'''と呼ぶ。通常、アバランシェダイオードの定格は、このクランプ電圧''V''<sub>BR</sub>と、一過的最大吸収できる、エネルギーの大きさ(ジュール)あるいは<math>i^2t</math>によって示される。アバランシェ降伏は、ダイオードが過熱しない限り、破壊的でない。 === RFノイズ生成 === アバランシェダイオードは[[ラジオ周波数]] ([[RF]]) のノイズを生成するので、ラジオ装置のノイズ源として用いられる。たとえば、[[アンテナ・アナライザ]]ブリッジ用RF源としてよく用いられる。アバランシェダイオードは[[ホワイトノイズ]]生成器にも使われる。 == 脚注 == {{脚注ヘルプ}} {{Reflist}} {{Electronic components|state=collapsed}} {{Normdaten}} {{DEFAULTSORT:あはらんしえたいおおと}} [[Category:ダイオード]]
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