アルミニウム粉末のソースを表示

{{出典の明記|date=2018年7月}}
[[File:Aluminium_pigment_powder.JPG|thumb|right|アルミニウム粉末]]
'''アルミニウム粉末'''（アルミニウムふんまつ）とは、[[アルミニウム]]の[[金属粉]]である。

== 特徴 ==
金属のなかでも[[燃焼熱]]が大きく、また粉末であり表面積が大きいためかなり[[酸化]]しやすく、[[可燃物]]に入る。[[酸]]、[[水]]、[[アルコール]]、[[酸化剤]]などに触れると爆発を起こす。 そのため、アルミニウム粉の火災には水をかける事は禁忌とされている。また、この粉末が拡散すると、[[粉塵爆発]]をおこすことがあり危険である。日本の[[消防法]]では、150 [[マイクロメートル|µm]]の網ふるいを通過する量が50%を超えるアルミニウム粉末を同法第1章第2条第7項<ref> https://laws.e-gov.go.jp/law/323AC1000000186#Mp-At_2</ref>の定めるところにより、"金属粉"として第2類[[危険物]]に分類し規制の対象としている<ref> https://laws.e-gov.go.jp/law/323AC1000000186#Mpat_1</ref>。

粒の大きなものはたいてい[[粒状アルミニウム粉]]（[[アトマイズドアルミニウム粉]]）とよび区別する。

== 化学反応 ==
この粉末を水に接触させると、[[水酸化アルミニウム]]と[[水素]]を発生し、発熱する。
: <chem>2Al\ + 6H2O -> 2Al(OH)3\ + 3H2</chem>
アルミニウム粉末火災時に注水を行った場合、上記の反応が進行し、[[酸素]]と混合されることにより[[酸水素爆鳴気]]が発生する。これにより、爆発性雰囲気となるため、消火活動には特別の注意を要する。

また、[[酸化第二鉄]]とアルミニウム粉末の混合粉末に火をつけると強い白色の光を発して発火し、[[鉄]]と[[酸化アルミニウム]]が発生する。
: <chem>Fe2O3\ + 2Al -> 2Fe\ + Al2O3</chem>

{{main|テルミット}}

== 利用 ==
* [[耐食性]]を利用し、銀色の[[塗料]]に含まれている。
* [[指紋]]の検出にも使われる。
* [[塗料]]の原料として粒度の細かいものが、店頭・オークションサイト等で販売されている事もある。
* アルミニウム粉末と氷でできたALICE(ALuminum powder and water ICE)と呼ばれる推進剤がNASAと空軍研究所とパデュー大学で開発された。<ref>[http://www.nasa.gov/home/hqnews/2009/aug/HQ_09-194_ALICE.html NASA, AFOSR Test Environmentally-Friendly Rocket Propellant]</ref>

== 脚注 ==
{{Reflist}}

== 外部リンク ==
* [https://www.ilo.org/dyn/icsc/showcard.display?p_lang=ja&p_card_id=0988&p_version=2 アルミニウム粉末] ( [[国際化学物質安全性カード]] )
* 大塚輝人，板垣晴彦：「{{PDFlink|[https://www.jniosh.go.jp/publication/doc/srr/SRR-No29-03.pdf アルミニウム粉じんと水との爆発危険性に関する研究]}}」
* 「{{PDFlink|[https://www.aluminum.or.jp/topics/pdf/080411_3.pdf アルミニウム粉塵爆発その原因と対策]}}」2008年6月13日 社団法人[[日本アルミニウム協会]]

{{Chem-stub}}

{{Normdaten}}
{{DEFAULTSORT:あるみにうむふんまつ}}
[[Category:アルミニウム|ふんまつ]]
[[Category:粉粒体]]
[[Category:第2類危険物]]