カルブ・ラモン場のソースを表示

[[理論物理学]](特に[[弦理論]])では一般的に、'''カルブ・ラモン場'''({{lang-en-short|Kalb–Ramond field}}、NS-NS B-場とも)は、2-[[微分形式|形式]]として、つまり2つのインデックスをもつ反対称[[テンソル]]場として変換される[[量子場]]のことをいう。<ref>{{Cite journal
|author=Michael Kalb and P. Ramond
|year=1974
|title=Classical direct interstring action
|journal=Phys. Rev. D 
|volume=9
|issue=8
|pages=2273–2284
|doi=10.1103/PhysRevD.9.2273
|bibcode= 1974PhRvD...9.2273K
}}</ref>

カルブ・ラモン場は、[[電磁ポテンシャル]]を一般化したものであるが、添え字を一つではなく二つ持っている。この差異は、電磁ポテンシャルは粒子の1-次元の[[世界線]]に沿って積分すると得られる作用への寄与の一つが得られたが、カルブ・ラモン場の場合には弦の2-次元の{{仮リンク|世界面|en|worldsheet}}に沿って積分せねばならないという事実から来ている。特に、電磁ポテンシャルの中を移動する荷電粒子の作用は、

:<math> -q\int dx^\mu A_\mu </math>
で与えられる。この式は、カルブ・ラモン場へ結合する弦にとっては、次の形式となる。

:<math> -\int dx^\mu dx^\nu B_{\mu\nu} </math>

作用の項は、弦理論の基本弦が荷電粒子が電磁場の源泉であることと同様に、NS-NS B-場の源泉であることを意味している。

カルブ・ラモン場は、[[計量テンソル]]や[[ディラトン]]とともに、{{仮リンク|閉弦|en|closed string}}の無質量励起の集まりとして現れる。

==See also==
*[[p-形式電磁気学]]

==参考文献==
{{reflist}}

{{DEFAULTSORT:かるふ・らもんは}}

[[Category:弦理論]]