クラップ発振回路のソースを表示

{{出典の明記|date=2015年12月27日 (日) 09:10 (UTC)}}
[[Image:Clapp oscillator.png|frame|クラップ発振回路（直流バイアス回路省略）]]
'''クラップ発振回路'''（クラップはっしんかいろ）は[[発振回路]]の一種で、[[トランジスタ]]（あるいは[[真空管]]）と[[ポジティブフィードバック|正帰還回路]]から構成される。[[1948年]]に{{仮リンク|ジェームズ・クラップ|en|James Kilton Clapp}}によって発表された。<!--- クラップ(James K. Clapp)-イーストハム創立者J. エモリー クラップの息子で、1929年から1958年に退職するまでジェネラルラジオ会社に勤めた。 彼が発表した1948年より以前のクラップ発振回路として、1938年から英BBCが使用してきたG.G. Gouriet作をはじめ、いくつかが知られている。 --->

図のように、回路は1つの[[インダクタ]]と3つの[[コンデンサ|キャパシタ]]から成り、うち2つのキャパシタ (C<sub>1</sub>, C<sub>2</sub>) は[[分圧回路|分圧器]]を構成し、トランジスタへの入力へ加えるフィードバック電圧を決定している。クラップ発振回路は[[コルピッツ発振回路]]のインダクタ (L) にキャパシタ (C<sub>0</sub>) を直列に追加したものである。[[電界効果トランジスタ|FET]]を使った図中回路の発振周波数は次式で表される。

<math>
 f_0 = {1 \over 2\pi}
       \sqrt{ {1 \over L}
              \left(   {1 \over C_0}
                     + {1 \over C_1}
                     + {1 \over C_2}
              \right)} \ .
</math>

周波数調整に1つの可変容量キャパシタを使った{{仮リンク|可変周波数発振回路|en|Variable-frequency oscillator}} (VFO) の設計においては、クラップ回路はコルピッツ回路より好まれる。コルピッツVFOにおいては、分圧器が可変容量キャパシタ (C<sub>1</sub>またはC<sub>2</sub>) を含むため、フィードバック電圧が変わって要求される周波数レンジの一部では十分な発振が得られないことがある。クラップ回路では、分圧器に固定容量キャパシタ (C<sub>1</sub>, C<sub>2</sub>) を用い、インダクタ (L) と直列に可変容量キャパシタ (C<sub>0</sub>) を使うことでこの問題を避けている。

== 関連項目 == 
* {{仮リンク|アームストロング発振回路|en|Armstrong oscillator}} 
* [[コルピッツ発振回路]] 
* [[ハートレー発振回路]]
* {{仮リンク|バッカー発振回路|en|Vackář oscillator}}

== 外部リンク ==
* [http://whites.sdsmt.edu/classes/ee322/ EE 322/322L Wireless Communication Electronics] —Lecture #24:  Oscillators. Clapp oscillator. VFO startup
{{発振回路}}
{{DEFAULTSORT:くらつふはつしんかいろ}}
[[Category:電気回路]]
[[Category:発振回路]]