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[[Image:teleconverter.png|thumb|right|150px|リアコンバージョンレンズ断面図(カメラとレンズの間に取り付ける)]] [[Image:FrontTeleconverter.png|thumb|150px|フロントコンバージョンレンズ断面図(レンズの前に装着)]] [[Image:WideConv.png|thumb|150px|ワイドコンバージョンレンズ]] '''コンバージョンレンズ'''(英語:Conversion Lens)は、[[カメラ]]、[[デジタルカメラ]]、[[ビデオカメラ]]での撮影において、[[レンズ]]に装着することで、元のレンズの焦点距離よりも[[広角レンズ|広角]]側もしくは[[望遠レンズ|望遠]]側で撮影できるようにするものである。コンバージョンレンズを使用しているときは、コンバージョンレンズに対して本来の撮影レンズをマスターレンズと呼ぶ。 == 分類 == === 装着形態による分類 === [[画像:TelePlus MC7.jpg|thumb|150px|リアコンバージョンレンズ(カメラとレンズの間に取り付ける)]] [[画像:Nikon WC-E80 0.8x Wide Converter Top View 2900px.jpg|thumb|150px|フロントコンバージョンレンズ(レンズ先端に取り付ける)]] ; フロントコンバージョンレンズ(フロントコンバーター) : マスターレンズの先端部に装着する形式。ビデオカメラやコンパクトデジタルカメラなど、レンズ交換ができないカメラで使われる。[[レンズフィルター|フィルター]]枠に重量がかかるので最近の[[合成樹脂|樹脂]]製レンズに使用した場合に耐久性が低いと鏡筒が折れることがある。 ; リアコンバージョンレンズ(リアコンバーター) : マスターレンズとカメラ本体の間の[[レンズマウント|マウント]]部に装着する形式。[[一眼レフカメラ]]などレンズ交換可能なカメラで使われる。 一般的に、リアコンバージョンレンズのほうが画質に与える悪影響は少なく、設計も簡単で小型に出来るが、リアコンバージョンレンズではマスターレンズの[[イメージサークル]]を超える画角は原理上得られないためワイドコンバージョンレンズにはできない。 [[天体望遠鏡]]の分野では画角を広げてF値を落とす(明るくする)目的で[[レデューサーレンズ]](縮小光学系)が存在するが、イメージサークルに十分な余裕がある望遠鏡に特化した光学系である。 [[広角レンズ]]でほぼ唯一の広角リアコンバーターの実用化例では[[リコー]]R1([[1994年]]発売)があるが、やはりマスターレンズ(30 mm F3.5、4群4枚構成)のイメージサークルが限られているため広角コンバーターを挿入すると著しく周辺光量が低下し、あくまでも[[パノラマ写真|パノラマ撮影]]専用としている(パノラマモード時は24 mm F8となる)。 === 装着効果による分類 === ; ワイドコンバージョンレンズ(ワイドコンバーター) : より広角側で撮影することが可能になる。略してワイコンとも呼ばれる。特殊な製品として、装着すると円周[[魚眼レンズ]]になるものもある。 ; テレコンバージョンレンズ(テレコンバーター、エクステンダー) : より望遠側で撮影することが可能になる。略してテレコンとも呼ばれる。例えば100ミリのレンズに2倍のテレコンバーターを装着すると200ミリの望遠レンズとして使用できる。その代わり、[[写真フィルム|フィルム]]や[[撮像素子|センサー]]に届く光の量は少なくなる。特にリアコンバージョンレンズとして焦点距離を1.4倍(あるいは1.5倍)、2倍、3倍にする製品が普及しているが、1.4倍で1絞り分(F値は<math>\sqrt{2}</math>倍になる)、2倍で2絞り分(同2倍)、3倍で3絞り分(同2.8倍)レンズの明るさが低下する。このため、[[オートフォーカス]]一眼レフカメラ用のテレコンバーターレンズは特定の明るいレンズにのみ使用でき、それ以外のレンズに使用するとオートフォーカスが作動しなかったり、[[AEカメラ|自動露出モード]]ではまったく撮影が出来なくなる場合もある。 == 接写効果 == マスターレンズにリアコンバージョンレンズのテレコンバータ(エクステンダー)を組み合わせた場合、マスターレンズの最短撮影距離を変化させることなく、マスターレンズの焦点距離にそのテレコンバータに表記の倍率を乗じた焦点距離で使用できるようになることから[[接写|マクロ撮影]]性能が高まる。 一方、マスターレンズにフロントコンバージョンタイプのテレコンバージョンレンズを組み合わせた場合、最短撮影距離が長くなって最短撮影距離での撮影倍率が低くなる場合があり、期待するマクロ撮影の効果は得られない。なお、ワーキングディスタンス(カメラから被写体までの距離)を得るという面では有効である。 == 関連項目 == * [[接写リング]] * [[ベローズ]] * [[写真レンズ#ズームレンズ]] {{デフォルトソート:こんはあしよんれんす}} [[Category:カメラ]] [[Category:写真レンズ]]
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