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'''シッソイド'''({{lang-en-short|cissoid}})は、[[直交座標]]の[[方程式]] :<math>x^3 + (x-a)y^2 = 0\ (a>0)</math> によって表される[[曲線]]である。[[転写 (言語学)|音訳]]から{{読み仮名|'''疾走線'''|しっそうせん}}とも呼ばれる。 [[Image:Cissoid of Diocles 2.png|thumb|200px|赤の曲線がシッソイド]] [[File:Cissoid of Diocles.gif|thumb|upright=1.0|ディオクレスのシッソイド]] == 性質 == ''x''軸に対して[[線対称]]である。原点は[[尖点]]である。''x'' = ''a'' を[[漸近線]]に持つ。[[媒介変数|パラメータ]]表示では :<math>x=\frac{at^2}{1 + t^2},y=\frac{at^3}{1 + t^2}</math> と表される。[[極座標]]の方程式では :<math>r=\frac{a\sin^2 \theta}{\cos \theta}</math> と表される。 == 一般化 == シッソイドは、次のようにも定義される。線分 OA を直径とする[[円 (数学)|円]] C および、点 A における円 C の[[接線]] L を考える。点 O を通る直線と C, L との交点をそれぞれ K, N とし、OQ = KN を満たす点 Q を半直線 OK 上にとる。直線を動かしたときの点 Q の軌跡がシッソイドである。座標平面において、O を原点に、A を (0, ''a'') にとると、冒頭の方程式を得る。 一般に、ふたつの曲線 C, C′ と定点 O に対してシッソイドが定義される。O を通る直線と C, C′ との交点をそれぞれ K, N とし、OQ = KN を満たす点 Q を半直線 OK 上にとるときの Q の軌跡を、曲線 C, C′ と点 O に関するシッソイドと呼ぶ。特に、C を円とし、O を C 上にとり、C′ を O の反対側における C の接線とした場合が冒頭に定義されたものであり、'''ディオクレスのシッソイド''' (Cissoid of Diocles) とも呼ばれる。[[ディオクレス (数学者)|ディオクレス]]は[[古代ギリシア]]の[[幾何学]]者である。 == 参考文献 == {{Commonscat|Cissoid}} * 聖文社編集部『曲線・グラフ総覧』1971年 ISBN 978-4792200701 *『曲線の事典―性質・歴史・作図法―』 礒田正美、Maria G. Bartolini Bussi編、田端毅、讃岐勝、礒田正美著 :共立出版、2009年 ISBN 9784320019072 * ''Greek Mathematical Works, Volume I: Thales to Euclid.'' Translated by Ivor Thomas. Loeb Classical Library 335. == 外部リンク == * {{MathWorld|title=Cissoid of Diocles|urlname=CissoidofDiocles}} * {{MathWorld|title=Cissoid|urlname=Cissoid}} {{DEFAULTSORT:しつそいと}} [[Category:曲線]] [[Category:数学に関する記事]]
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