ジシランのソースを表示

{{chembox
| ImageFile = Disilane.png
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|   ImageName = ジシラン
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|   ImageName1 = ジシランの分子モデル
| IUPACName = ジシラン
|   別称 = シリコエタン
| Section1 = {{Chembox Identifiers
|   CASNo = 1590-87-0
| 日化辞番号 = J43.086B
|   RTECS = 
  }}
| Section2 = {{Chembox Properties
|   分子式 = H<sub>6</sub>Si<sub>2</sub>
|   MolarMass = 62.219 g/mol
|   Appearance = 無色気体
|   Density = 2.7 g/cm<sup>3</sup>
|   Solubility = 不溶性、ゆっくり分解
|   MeltingPt = −132 ℃
|   BoilingPt =   −14 ℃
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| Section3 = {{Chembox Structure
|   MolShape = 
|   Dipole = 0 [[デバイ|D]]
  }}
|Section4 = {{Chembox Hazards
|主な危険性 = 空気中では室温で発火
|発火点 = 15 °C }}
}}
'''ジシラン'''（{{lang-en-short|disilane}}）は[[ケイ素]]と[[水素]]からなる化合物で、常温・常圧では気体である。[[エタン]]のケイ素類縁体であり、反応性ははるかにジシランのほうが高い。一般式 Si<sub>2</sub>X<sub>6</sub> の形で表される化合物群（Xは水素原子、ハロゲン、アルキル基、アリール基など）はジシランを母化合物とする誘導体であるが、それらを単にジシランと呼ぶ場合もある。刺激臭、不快臭を有する。

== 合成 ==
[[ケイ化マグネシウム]]の加水分解によって調製できる。この反応では[[シラン (化合物)|シラン]]、ジシラン、さらに[[トリシラン]]が生成する。シランの合成法としては使われなくなったが、ジシランの発生法としては利用される<ref name="Arkles">{{cite book|author=Arkles, B. |title=Silicon Compounds, Silanes|series=Kirk-Othmer Encyclopedia of Chemical Technology|publisher=John Wiley & Sons|location= New York|year= 1997|doi=10.1002/0471238961.1909120101181112.a01}}</ref>。この方法でシランを製造すると、痕跡量のジシランが混在することになり、生成物が自然発火する原因となりうる。

有機ケイ素化合物の工業的製造法である[[ミュラー・ロショー法]] (Müller-Rochow process) では、主に <chem>CH3Si2H_{5-\mathit{x}}Cl_\mathit{x}</chem> からなる不揮発性のジシラン誘導体が副生物として生成する。

== 用途と反応 ==
ジシランやシランはおよそ640{{℃}}で分解し、[[アモルファスシリコン]]を与える。この反応は[[化学気相成長]]法として[[太陽電池]]の材料<ref name="Arkles"/>、特に[[シリコンウエハー]]の製造などに応用されている。

一般的に、有機ジシランはクロロシランの還元的ホモカップリングによって合成される。
: <chem>2(CH3)3SiCl\ + 2Na -> (CH3)3Si-Si(CH3)3\ + 2NaCl</chem>

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}

{{ケイ素の化合物}}
{{DEFAULTSORT:ししらん}}
[[Category:無機化合物]]
[[Category:シラン]]