ニホニウムのソースを表示

{{Elementbox
|name=nihonium
|number=113
|symbol=Nh
|left=[[コペルニシウム]]
|right=[[フレロビウム]]
|above=[[タリウム|Tl]]
|below=不明
|series=卑金属
|series comment=卑金属
|group=13
|period=7
|block=P
|appearance=不明
|atomic mass=[286]
|electron configuration=&#91;[[ラドン|Rn]]&#93; 5f<sup>14</sup> 6d<sup>10</sup> 7s<sup>2</sup> 7p<sup>1</sup>
|electrons per shell=2, 8, 18, 32, 32, 18, 3
|CAS number=54084-70-7
|isotopes=
{{Elementbox_isotopes_decay|mn=[[ニホニウム278|278]]|sym=Nh
|na=[[人工放射性同位体|syn]]|hl=[[1 E-4 s|0.34 ms]]
|dm=[[アルファ崩壊|α]]|de=11.68|pn=[[レントゲニウム274|274]]|ps=[[レントゲニウム|Rg]]}}
{{Elementbox_isotopes_decay|mn=[[ニホニウム282|282]]|sym=Nh
|na=[[人工放射性同位体|syn]]|hl=[[1 E-2 s|73 ms]]
|dm=[[アルファ崩壊|α]]|de=10.63|pn=[[レントゲニウム278|278]]|ps=[[レントゲニウム|Rg]]}}
{{Elementbox_isotopes_decay|mn=[[ニホニウム283|283]]|sym=Nh
|na=[[人工放射性同位体|syn]]|hl=[[1 E-1 s|0.10 s]]
|dm=[[アルファ崩壊|α]]|de=10.12|pn=[[レントゲニウム279|279]]|ps=[[レントゲニウム|Rg]]}}
{{Elementbox_isotopes_decay|mn=[[ニホニウム284|284]]|sym=Nh
|na=[[人工放射性同位体|syn]]|hl=[[1 E-1 s|0.49 s]]
|dm=[[アルファ崩壊|α]]|de=10.00|pn=[[レントゲニウム280|280]]|ps=[[レントゲニウム|Rg]]}}
{{Elementbox_isotopes_decay|mn=[[ニホニウム285|285]]|sym=Nh
|na=[[人工放射性同位体|syn]]|hl=[[1 E0 s|5.5 s]]
|dm=[[アルファ崩壊|α]]|de=9.74, 9.48|pn=[[レントゲニウム281|281]]|ps=[[レントゲニウム|Rg]]}}
{{Elementbox_isotopes_decay|mn=[[ニホニウム286|286]]|sym=Nh
|na=[[人工放射性同位体|syn]]|hl=[[1 E1 s|19.6 s]]
|dm=[[アルファ崩壊|α]]|de=9.63|pn=[[レントゲニウム282|282]]|ps=[[レントゲニウム|Rg]]}}
|isotopes comment=
|melting point C=400 (推定)|boiling point C=1100 (推定)|covalent radius=136|phase=固体}}
'''ニホニウム'''（{{Lang-en-short|nihonium}}）は、[[原子番号]][[113]]の[[元素]]。[[元素記号]]は '''Nh'''。[[超ウラン元素]]で、<sup>278</sup>Nhの[[平均寿命]]は2[[ミリ秒]]であることがわかっている{{R|riken20120927}}。

これは[[日本人]]のグループ、[[森田浩介|森田]]グループが発見した元素である。新元素を発見、また命名したのは[[日本]]であり、[[アジア]]初となる<ref>{{Cite news |和書 |title=日本初の新元素名「ニホニウム」正式決定 国際機関が公表 アジア初の元素名、理研の森田浩介氏「大変光栄に思う」 |url=https://www.sankei.com/article/20161130-63IMUKR2FNIAZBV7E4O4ESPZ4U/ |newspaper=[[産経新聞|産経ニュース]] |accessdate=2021-01-15 |publisher=[[産業経済新聞社]] |date=2016-11-30}}</ref>。[[2025年]]（[[令和]]7年）現在、[[周期表]]に正式追加された最新の元素の1つである。正式名称が決まるまでは'''ウンウントリウム'''と呼ばれていた。

== 名称 ==
発見国である{{読み仮名|日本国|にほんこく}}にちなんだ名称である。

[[2016年]]（[[平成]]28年）11月に正式名称が決定するまでは、暫定的に [[国際純正・応用化学連合|IUPAC]] の[[元素の系統名|系統的命名法]]に則り'''ウンウントリウム'''（記号'''Uut'''）<ref>{{Cite book|和書|title=元素生活 完全版|date=2017-06-10|year=2017|publisher=[[化学同人]]|author=寄藤文平|authorlink=寄藤文平|edition=第2刷|isbn=978-4-7598-1927-4|page=212}}</ref><ref group="注">{{lang-en-short|ununtrium}}, '''Uut'''</ref>と呼ばれていた。発表前は'''ジャポニウム'''（{{Lang-en-short|japonium}}）あるいは'''ジャパニウム''' （{{Lang-en-short|japanium}}）と予想されていた（[[#元素名の候補]]を参照）。

[[周期表]]で[[第13族元素]]に属し、[[タリウム]]の下に位置するため「[[エカ]]タリウム」と呼ばれることもある。

== 歴史 ==
[[2003年]]（平成15年）8月、ロシアの[[ドゥブナ合同原子核研究所]]とアメリカの[[ローレンス・リバモア国立研究所]]による合同研究チームが[[アメリシウム]]と[[カルシウム]]から115番元素<ref group="注">後に[[モスコビウム]]と名付けられた。</ref>の[[元素合成]]に成功し、翌2004年2月、その[[アルファ崩壊|α崩壊]]の過程で0.48秒間、113番元素を観測したと発表したが{{R|Oganessian2003}}、当時は113番元素についての命名権は得られなかった。
{{Indent|<math>\,^{48}_{20}\mathrm{Ca}+\,^{243}_{95}\mathrm{Am}\to\,^{288,287}_{115}\mathrm{Mc}\to\,^{284,283}_{113}\mathrm{Nh}</math>}}

[[2004年]]（平成16年）9月28日に日本の[[理化学研究所]]は、[[森田浩介]]博士らの率いるグループが[[RIビームファクトリー]]の[[加速器#線形加速器|線形加速器]]RILACを用いて[[光速]]の10%（約30,000km/s）にまで加速した[[亜鉛|<sup>70</sup>Zn]]（亜鉛）を[[ビスマス|<sup>209</sup>Bi]]（ビスマス）に衝突させることで「113番元素」の合成に成功したと発表した{{R|Morita2004|rikennews|interview1|riken20040928|mynavi20120928}}。
{{Indent|<math>\,^{70}_{30}\mathrm{Zn}+\,^{209}_{83}\mathrm{Bi}\to\,^{278}_{113}\mathrm{Nh}^*\to\,^{278}_{113}\mathrm{Nh}+\,^{1}_{0}\mathrm{n}</math>}}
この実験は80日間にわたって、{{Val|2.8|e=12|u=個/秒}}（1秒間に2.8兆個）の亜鉛[[原子核]]をビスマス原子核に約 {{Val|1.7|e=19|u=回}}照射した。生成した113番元素の原子核は344[[マイクロ秒]] ({{Val|3.44|e=-4|ul=s}}) でα崩壊し、[[レントゲニウム]]の同位体となったのを、同年[[7月23日]]に検出している{{R|rikennews|interview1|mynavi20120928}}。また2005年4月2日に同じ方法で行った合成で2個目の例を検出した。

2006年（平成18年）6月には、ドゥブナ合同原子核研究所とローレンス・リバモア国立研究所による合同研究チームが、[[ネプツニウム]]とカルシウムから113番元素の合成に成功したと発表している{{R|Oganessian2007}}。

2009年（平成21年）にはドゥブナ合同原子核研究所やアメリカの[[オークリッジ国立研究所]]などによる[[バークリウム]]とカルシウムから117番元素<ref group="注">後に[[テネシン]]と名付けられた。</ref>を元素合成する共同研究において、その[[放射性崩壊|崩壊]]過程で113番元素を検出している{{R|Oganessian2010}}。

[[2012年]]（平成24年）9月27日、理化学研究所は3個目の合成を発表した{{R|riken20120927|Morita2012}}。<sup>278</sup>Uutが6回のα崩壊を経て[[メンデレビウム|<sup>254</sup>Md]]となる[[崩壊系列]]の確認に初めて成功した。前回までの2例では4回目のα崩壊で生じる[[ドブニウム|<sup>262</sup>Db]]が[[自発核分裂]]してしまったが、今回はα崩壊（確率は2/3）し、次の[[ローレンシウム|<sup>258</sup>Lr]]もα崩壊で<sup>254</sup>Mdとなるのを観測できたため、合成した原子核が113番元素だと証明できた{{R|riken20120927|rikennews|interview2}}。
{{Indent|<math>\begin{align}&\,^{278}_{113}\mathrm{Nh}\to\,^{274}_{111}\mathrm{Rg}\to\,^{270}_{109}\mathrm{Mt}\to\,^{266}_{107}\mathrm{Bh}\\&\to\,^{262}_{105}\mathrm{Db}\to\,^{258}_{103}\mathrm{Lr}\to\,^{254}_{101}\mathrm{Md}\end{align}</math>}}

複数の発見者（命名権獲得）候補があったが、2015年（平成27年）12月30日（日本時間31日早朝）、[[国際純正・応用化学連合|IUPAC]]評議会{{R|IUPAC20150812}}は延期していた、発見報告のある118番までの未発見元素4つについて認定することを発表し{{R|IUPAC20151231}}、理化学研究所が3個の113番元素の合成および証明に成功したことから、[[2015年]]（平成27年）12月30日（日本時間31日早朝）、[[国際純正・応用化学連合|IUPAC]]評議会により理化学研究所の研究グループに113番元素の命名権が与えられた{{R|IUPAC20151231|riken20151231}}。研究グループは名称案を2016年（平成28年）3月18日にIUPACに提出し{{R|sannkei160319}}、2016年（平成28年）6月8日に「nihonium（ニホニウム）」（元素記号：Nh）と言う名称案が発表され、約5か月間にわたり一般からの意見を公募してパブリックレビューを受けた上で{{R|NHK160608|iupac20160608|IUPAC20160608|riken20160608|sankei160608}}、2016年（平成28年）11月30日にニホニウムに正式に決定となった{{R|IUPAC20161130|riken20161130}}。
[[ファイル:Hideto Enyo Kosuke Morita Koji Morimoto and Hiroshi Matsumoto 20161201.jpg|thumb|200px|[[2016年]]（平成28年）[[12月1日]]、113番元素の名称正式決定を受け記者会見する[[九州大学]]大学院理学研究院の教授の[[森田浩介]]（中央）と[[理化学研究所]]の理事長の[[松本紘]]（右）、仁科加速器研究センターのセンター長の[[延與秀人]]（左）、超重元素分析装置チームリーダー[[森本幸司]]（奥）]]
=== 命名権獲得までの経緯 ===
[[理化学研究所]]のチームが、ロシアの[[ドゥブナ合同原子核研究所]]およびアメリカの[[ローレンス・リバモア国立研究所]]、[[オークリッジ国立研究所]]による合同研究チームと命名権を争うこととなり、その行方が注目されていた。

理化学研究所のチームは2004年（平成16年）7月23日と2005年（平成17年）4月2日の2回の合成{{R|Morita2004|Morita2007}}をもって2006年（平成18年）と2007年（平成19年）に合同作業部会に申請したが{{R|rikennews|interview1|mynavi20120928|interview2}}、認定は見送られている{{R|rikennews|mynavi20120928|interview2}}。同チームはその後2008年（平成20年）から2009年（平成21年）にかけての実験で、[[放射性崩壊|崩壊]]過程で生じる[[ボーリウム|<sup>266</sup>Bh]]の存在をより確実にすることで証拠を補強した{{R|rikennews|mynavi20120928|interview2|Morita2009}}。しかし[[2011年]]（平成23年）1月に発表された、[[国際純正・応用化学連合]] (IUPAC) と[[国際純粋・応用物理学連合]] (IUPAP) の113から116および118番元素についての合同作業部会の報告書{{R|IUPAC2011}}でも、113番元素の認定は見送られている。その一方で米露のグループは114番元素と116番元素の発見を認定されている。これは理化学研究所のような確実な証拠が無くとも充分な状況証拠があれば命名権が得られる前例となり、理化学研究所にとっては逆風となった{{R|sankei20160121}}。

理化学研究所のチームは2012年（平成24年）の合同作業部会にも申請しており、その審議中の8月12日に3個目の生成に成功している{{refnest|group="注"|ただし、生成の成功が明らかとなったのは同年[[8月18日]]の事である{{R|rikennews|interview2}}。}}{{R|rikennews|mynavi20120928|Morita2012|interview2}}。[[レントゲニウム]]は[[重イオン研究所]]が3個目の生成後に命名権を得ているため、命名権を獲得できる可能性が高まった。この年の申請は5月に締め切られており、追加の証拠という形で受理はされたものの、直ちに認定とはならなかった{{R|sankei20160121}}。さらに何回か生成と崩壊系列を確認すれば命名権がより確実になるものの、必要な設備<ref group="注">線形加速器だけでなく、粒子を捕捉して崩壊を観測する装置などが必要。</ref>は動かすのに数百万[[円 (通貨)|円]]から数十億円かかり、容易ではなかった。一方で翌年の[[2013年]]（平成25年）には米露のグループも状況証拠のみで命名権を満たす程度の充分なデータを揃えており、もし前年に理化学研究所が3例目の証拠を提出していなければこの時点で米露のグループが命名権を得ていた可能性が高かったと関係者は見ている{{R|sankei20160121}}。

2015年（平成27年）8月のIUPAC評議会{{R|IUPAC20150812}}では認定および命名権の付与が検討されたものの決定が延期となっており、同年12月30日（日本時間31日早朝）にようやく認定に至った。

=== 承認の背景 ===
114から118番元素まではいずれも[[アクチノイド]]をターゲットにした励起エネルギーの高い「熱い[[核融合反応|核融合]]」により、合成に成功したグループに命名権が与えられている。この手法は、重い原子核を材料とするため成功率は高いが、必然的に中性子を多く含むため[[自発核分裂]]を生じやすく、『崩壊系列が、既知の核種に到達すること』という発見の大原則を達成できず、状況証拠どまりとなりがちだった。

一方、113番元素において理化学研究所は、中程度の重さの原子核同士を材料とする「[[超アクチノイド元素#超重元素の合成法と特徴|冷たい核融合（コールドフュージョン）]]」により、自発核分裂を起こさず既知の核種に崩壊系列が繋がる、確実な証拠を得ることに成功した{{refnest|group="注"|しかし中性子の少ない未発見元素の合成はほぼ限界に達しており、そのような確実な証拠をもって命名権が与えられた元素は、この時点でニホニウムが最後となっている。将来的にも、119番以降の元素のコールドフュージョンは期待されていない{{R|mynavi20120928|riken20170301}}。}}。

=== 元素名の候補 ===
理化学研究所の新元素合成実験は[[1990年代]]後半に「'''ジャポニウム計画'''」<ref group="注">日本を表す[[ラテン語]]の「{{読み仮名|japonia|ジャポニア}}」にちなむ。</ref>と名付けられ、以来実施されてきた経緯があり{{R|rikennews200411|sankei20160123}}、113番元素の名称についても「ジャポニウム」（元素記号：Jp、Jn）<ref group="注">これにより、周期表に初めて「J」の文字が出現する可能性があった。</ref>もしくは「ジャパニウム」という名称が最有力とみられていたが、結果的に除外された{{R|mainichi160608|sankei160608-2}}。2016年（平成28年）6月8日には前述のとおり同研究所のチームがIUPACに提出した名称案は「ニホニウム」（元素記号：Nh）であることが公表された{{R|iupac20160608|IUPAC20160608|riken20160608|sankei160608}}。

なお、この他には同研究所所在地の[[和光市]]から「ワコニウム」、和光市の旧地名でもある[[大和町 (曖昧さ回避)|大和町]]から「ヤマトニウム」、物理学者の[[仁科芳雄]]にちなむ「ニシナニウム」などの候補も挙がっていた{{R|nikkei20120927}}。また「ニッポニウム」（元素記号：Np）は、[[テクネチウム|43番元素]]として一度命名されたものの取り消された、[[レニウム]]を巡る過去の経緯から混乱を避けるため採用できないルールとなっており、除外されていた{{R|IUPAC2002|riken_history}}。

==== ネイチャー誌上での予想 ====
[[イギリス]]の科学雑誌『[[ネイチャー]]』はブログ版「{{lang|en|The Sceptical Chymist}}」で専門家による元素名の予想をオッズ付きで行なっており、このページでは上記の候補の他に、[[天照大神]]にちなんだ「{{読み仮名|Amaterasium|アマテラシウム}}」や、[[煙々羅]]にちなんだ「{{読み仮名|Enenraium|エネンライウム}}」、[[ゴジラ (架空の怪獣)|ゴジラ]]にちなんだ「{{読み仮名|Godzillium|ゴジリウム}}」なども候補に挙がっていた{{R|Satou20160212|nature20160126}}。

==== 理化学研究所の発表 ====
2016年（平成28年）6月8日、[[理化学研究所]]は113番元素の新名称として「{{読み仮名|nihonium|ニホニウム}}」（元素記号：Nh）と命名する案を発表した{{R|NHK160608|riken20160608|sankei160608}}。

=== 正式決定 ===
国際純正・応用化学連合 (IUPAC) は2016年（平成28年）11月30日、113番元素の名称について日本側の提案通りに「{{読み仮名|'''nihonium'''|ニホニウム}}」（元素記号：'''Nh'''）と決定したことを発表した{{R|IUPAC20161130|riken20161130}}。

2017年（平成29年）3月14日、[[日本学士院|日本学士院会館]]にて[[皇太子徳仁親王]]臨席の下でニホニウム命名記念式典が挙行され、IUPACのナタリア・タラソバ会長が命名を宣言した{{R|sankei170314}}。

== 同位体 ==
{{main|ニホニウムの同位体}}
{|class="wikitable sortable floatright" style="font-size:85%;"
|+ニホニウムの同位体の一覧
! 核種 !! 半減期{{R|nuclidetable}} !! 崩壊モード{{R|nuclidetable}} !! 発見年 !! 反応式
|-
|-
|<sup>278</sup>Nh||{{sort|000000024|0.24ミリ秒}}||[[アルファ崩壊|α]]||2004||<sup>209</sup>Bi(<sup>70</sup>Zn,n){{R|Morita2004}}
|-
|<sup>282</sup>Nh||{{sort|0000070|70ミリ秒}}||α||2006||<sup>237</sup>Np(<sup>48</sup>Ca,3n){{R|Organessian}}
|-
|<sup>283</sup>Nh||{{sort|000010|0.10秒}}||α||2003||<sup>287</sup>Mc(—,α){{R|Organessian}}
|-
|<sup>284</sup>Nh||{{sort|000048|0.48秒}}||α, [[電子捕獲|EC]]||2003||<sup>288</sup>Mc(—,α){{R|Organessian}}
|-
|<sup>285</sup>Nh||{{sort|00055|5.5秒}}||α||2009||<sup>293</sup>Ts(—,2α){{R|Oganessian2010}}
|-
|<sup>286</sup>Nh||{{sort|0020|20秒}}||α||2009||<sup>294</sup>Ts(—,2α){{R|Oganessian2010}}
|-
|<sup>287</sup>Nh||{{sort|1200|20分?}}||α, [[自発核分裂|SF]] ?||未発見||—
|}
ニホニウムには安定[[同位体]]がなく、天然には存在しない。2つの原子核の融合によって合成するか、より重い原子核の崩壊を観察することによって、いくつかの放射性同位体が実験的に得られている。質量数278および282から286の同位体が発見されており、これらはすべて[[アルファ崩壊|α崩壊]]によって崩壊するが、<sup>284</sup>Nh は[[電子捕獲]]も起こす可能性がある{{R|Forsberg}}。

=== 安定性と半減期 ===
[[File:Island of Stability.svg|thumb|400px|alt=陽子数 Z と中性子数 N についての元素の安定性の#Dグラフ。Nの小さい方から大きい方へと斜めに走る「山脈」と、その先のNとZの高い位置の「安定の島」が見える。|[[原子番号]]112、[[中性子]]数178付近で理論的に予測されている[[安定の島]]を描いた3Dグラフ]]
命名までに発見されたニホニウムの同位体はすべて寿命が短いが、それでも重い同位体のほうが軽いものよりも安定な傾向にある。発見報告のあるうちで、もっとも長命な同位体はもっとも重い同位体でもある <sup>286</sup>Nh（[[半減期]]20[[秒]]）である。<sup>285</sup>Nh も半減期1秒を超えると報告されている。<sup>284</sup>Nh と <sup>283</sup>Nh はそれぞれ0.48秒と0.10秒の半減期を有する。<sup>282</sup>Nh の半減期は70ミリ秒、既知の最も軽い同位体の <sup>278</sup>Nh は半減期も最も短く0.24ミリ秒である。未発見のさらに重い同位体はもっと安定していると予測されており、例えば <sup>287</sup>Nh は約20[[分]]の半減期が予測されており{{R|Audi}}、この長さは <sup>286</sup>Nh のものよりも2[[数量の比較|桁]]大きい{{R|nuclidetable}}。

ニホニウム同位体の[[アルファ崩壊|α崩壊]]半減期の理論的推定値は、実験データとよく一致している{{R|half-lifes}}。未発見の同位体 <sup>293</sup>Nh が最も安定な同位体で[[ベータ崩壊|β崩壊]]すると予測されている{{R|Nie}}が、既知のニホニウムの同位体にベータ崩壊するものはまだ知られていない{{R|nuclidetable}}。

原子核の安定性は最も重い{{仮リンク|原生核種|en|primordial nuclide}}を持つ[[プルトニウム]]以降の[[原子番号]]では急激に低下し、[[ノーベリウム|原子番号102]]以上の[[核種]]は [[ドブニウムの同位体|<sup>268</sup>Db]] を除いてすべて半減期が1日未満となっている。にもかかわらず、原子番号110の[[ダームスタチウム]]から114の[[フレロビウム]]までの間では安定性がわずかに上がる現象が見られる。はっきりとした理由は未だに解明されていないものの、この概念は核物理学において[[魔法数]]と呼ばれる法則に基づく「[[安定の島]]」として知られており、[[カリフォルニア大学]]の[[グレン・シーボーグ]]教授によって、[[超重元素]]が予想よりも長い原子番号・質量数の範囲に渡って存在していることを説明するために提唱されたものである{{R|encyclopedia}}。

== その他 ==
=== 理研新元素発見記念事業（ニホニウム通り） ===
[[File:Nihonium (Atomic number 113) plate.jpg|thumb|200px|理化学研究所の西門前に設置されたニホニウムの大型プレート（埼玉県和光市、2018年4月撮影）]]
理化学研究所のチームによる「ニホニウム」発見を受けて、同研究所がある[[埼玉県]]和光市では「理研新元素発見記念事業」に着手し{{R|saitama-shin161203}}、[[和光市駅]]から同研究所（西門前）までの[[道路]]約1.1[[キロメートル]] (km) を[[象徴|シンボル]]ロード「'''ニホニウム通り'''」{{refnest|group="注"|2016年（平成28年）11月1日から20日までの間に4つの名称候補について同市が[[市民 (曖昧さ回避)|市民]][[投票]]を実施し、425票中最多の165票を獲得した「ニホニウム通り」に命名することを決定した{{R|saitama-shin161203|sankei161201|nittere-news161207|wakou-nihonium-dori-name}}。また、このニホニウム通りの区間も含まれる理化学研究所前の[[市町村道|市道]]524号および527号の一部（延長約 1,268[[メートル]]〈m〉）について、その路線名をニホニウムの原子番号にちなみ'''113号'''に変更している{{R|sankei161201|wakou-doro-nihonium-dori-annai}}。}}<!--注：ニホニウム通り全体が市道113号となるのではなく、ニホニウム通りのうち周期表のモニュメントが設置された[[ポケットパーク]]以南が該当する（ただし、ニホニウム通りは理化学研究所前までであるが113号はその先にも続いている）。また、市道524号および527号の全体を113号に改称するわけではなく、いずれの路線名も一部区間は改称されずに残っている。/参考：[http://www.city.wako.lg.jp/home/toshikiban/doro/douromouzu.html 和光市認定道路網図]（和光市公式サイト）-->として整備すると2016年（平成28年）11月30日に発表した{{R|saitama-shin161203|sankei161201|wakou-doro-nihonium-dori-annai|wakou-riken-symbol-road-seibi}}。

その後、[[2018年]]（平成30年）度末までにこの道路の[[歩道]]<span style="font-size: small">〈{{ウィキ座標|35|47|10.20|N|139|36|53.90|E|scale:10000|name=ニホニウム通り（歩道）|MAP}}〉</span>に原子番号1番から118番までの元素記号が描かれた路面プレート118枚（一辺30[[センチメートル]] (cm)、約10<!--6 - 8{{R|mainichi170625}}--> m間隔で路面に設置）と113番ニホニウムの元素記号「Nh」が描かれた大型プレート1枚（一辺120 cm、同研究所西門前に設置）{{refnest|group="注"|プレートはいずれも[[青銅]]製{{R|saitama-shin161203|sankei161201|mainichi170625}}。}}の設置が完了し{{R|wakou-nihonium-dori-kansei2019}}{{refnest|group="注"|当初は原子番号1番から112番までの元素記号が描かれた路面プレート112枚（一辺30 cm）と同じく113番ニホニウムの元素記号「Nh」が描かれた大型プレート1枚（一辺120 cm）<!--{{R|mainichi170625}}-->を約10<!--6 - 8{{R|mainichi170625}}--> m間隔で設置するとしていたが{{R|saitama-shin161203|sankei161201|nittere-news161207|wakou-doro-nihonium-dori-annai|mainichi170625|kawaguchi-imono170725|koho-wakou1706-nihonium-dori}}、最終的に路面プレートは2018年（平成30年）度末時点で発見されている原子番号118番まで全て設置（113番ニホニウムのプレートについても路面プレートと大型プレートの両方を設置）する方針に変更された{{R|wakou-nihonium-dori-kansei2019}}。}}{{refnest|group="注"|2017年（平成29年）7月時点で原子番号1番から39番までの路面プレートと113番ニホニウムの大型プレート計40枚に加え、ニホニウムを合成する際に30番[[亜鉛]] (Zn) と共に用いた83番[[ビスマス]] (Bi) の路面プレート1枚を理化学研究所の手前に先行して設置していた（これらは埼玉県ふるさと創造資金<!--県が事業費の1/2を助成-->を活用）{{R|saitama-shin161203|mainichi170625|kawaguchi-imono170725|saitama-furusato-sozokikin-1603|nihonium-dori-aruku}}。なお、残りの路面プレート<!--72枚-->についても<!--2017年〜2018年度に募集した-->[[ふるさと納税]]などの[[寄附金]]を活用して2018年（平成30年）度中に設置が進められた{{R|saitama-shin161203|wakou-furusatonozei-nihonium-dori-machipabu|wakou-furusatonozei-nihonium-dori-syuryo}}。}}、市民が[[理化学]]に触れることができる[[歩行者]][[空間]]を形成<!--{{R|saitama-shin161203|sankei161201|nittere-news161207|wakou-doro-nihonium-dori-annai|koho-wakou1706-nihonium-dori}}--><!--|wakou-furusatonozei-nihonium-dori-->。また、理化学研究所から[[寄付|寄贈]]された記念碑を和光市駅前に設置する他、いくつかの[[モニュメント]]や通り名[[標識]]等{{refnest|group="注"|この他、理化学研究所仁科加速器研究センターにおいて複数の[[重イオン加速器]]から発生する[[重イオン]][[ビーム (物理学)|ビーム]]を照射することで、[[突然変異]]を誘発し誕生した新[[品種]]の[[サクラ|桜]]「仁科春果（ニシナハルカ）」や「仁科知花（ニシナトモカ）」{{R|nagase-landauer469|nippon-yubin170223}}の記念植樹なども行われている{{R|wakou170624-nihonium-dori-kinenshikiten|wakomachi-tanken170530}}。}}が通り沿いに設置されている{{R|saitama-shin161203|sankei161201|nittere-news161207|wakou-doro-nihonium-dori-annai|kawaguchi-imono170725|koho-wakou1706-nihonium-dori}}<!--（整備計画発表時点では2016年度より段階的に整備を進め、2017年度以降の全体の完成を見込んでいた{{R|sankei161201|mainichi170625}}）-->。
<gallery>
File:Nihonium street plate P4208292.jpg|ニホニウムの路面プレート
File:Street plates of chemical element names P4208304.jpg|路面プレートは原子番号順に並んでいる
File:RIKEN Wako street sign P4208302.jpg|通り名標識
File:Nihonium monument P4208307.jpg|ニホニウム通り沿いにあるモニュメント
</gallery>

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
=== 注釈 ===
{{Reflist|group="注"}}
=== 出典 ===
{{Reflist|2|refs=
<!--理化学研究所-->
<ref name="riken20040928">{{Cite press release|和書|url=http://www.riken.go.jp/r-world/info/release/press/2004/040928_2/index.html|title=新発見の113番元素|publisher=[[理化学研究所|理研]]|date=2004-09-28|accessdate=2015-12-31|archiveurl=https://web.archive.org/web/20041011165210/http://www.riken.go.jp/r-world/info/release/press/2004/040928_2/index.html|archivedate=2004-10-11}}</ref>
<ref name="riken20120927">{{Cite press release|和書|url=http://www.riken.go.jp/r-world/info/release/press/2012/120927/detail.html|title=3個目の113番元素の合成を新たな崩壊経路で確認|publisher=[[理化学研究所|理研]]|date=2012-09-27|accessdate=2015-12-31|archiveurl=https://web.archive.org/web/20121127065710/http://www.riken.go.jp/r-world/info/release/press/2012/120927/detail.html|archivedate=2012-11-27}}</ref>
<ref name="riken20151231">{{Cite press release|和書|date=2015-12-31|publisher=[[理化学研究所|理研]]|title=113番元素の命名権獲得 -元素周期表にアジア初、日本発の元素が加わる-|url=http://www.riken.jp/pr/press/2015/20151231_1/|archiveurl=https://web.archive.org/web/20151231132035/http://www.riken.jp/pr/press/2015/20151231_1/|archivedate=2015-12-31|accessdate=2015-12-31}}</ref>
<ref name="riken20160608">{{Cite press release|和書|date=2016-06-08|publisher=[[理化学研究所|理研]]|title=113番元素の元素名案「nihonium(ニホニウム)」、元素記号案「Nh」のパブリックレビュー開始|url=http://www.riken.jp/pr/topics/2016/20160608_1/|archiveurl=|archivedate=|accessdate=2016-06-09}}</ref>
<ref name="riken20161130">{{Cite press release|和書|title=113番元素の名称・記号が正式決定 -元素名「nihonium（ニホニウム）」、元素記号「Nh」-|publisher=[[理化学研究所|理研]]|date=2016-11-30|url=http://www.riken.jp/pr/topics/2016/20161130_1/|accessdate=2016-11-30}}</ref>
<ref name="riken20170301">{{Cite press release|和書|title=116番元素リバモリウム合成の検証に成功 -熱い融合反応による119番以降の新元素探索へ向けて前進-|publisher=[[理化学研究所|理研]]|date=2017-03-01|url=http://www.riken.jp/pr/press/2017/20170301_2/|accessdate=2017-03-01}}</ref>
<ref name="rikennews">{{Cite journal|和書|author=鈴木志乃|url=http://www.riken.jp/~/media/riken/pr/publications/news/2013/rn201301.pdf|title=3個目の113番元素を合成|format=PDF|journal=理研ニュース|volume=2013年1月号|pages=6-9|publisher=[[理化学研究所|理研]]|oclc=939469976|issn=1349-1229}}</ref>
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<!--IUPAC-->
<ref name="IUPAC20151231">{{Cite press release|url=http://www.iupac.org/news/news-detail/article/discovery-and-assignment-of-elements-with-atomic-numbers-113-115-117-and-118.html|archiveurl=https://web.archive.org/web/20151231074712/http://www.iupac.org/news/news-detail/article/discovery-and-assignment-of-elements-with-atomic-numbers-113-115-117-and-118.html|publisher=[[国際純正・応用化学連合|IUPAC]]|title=Discovery and Assignment of Elements with Atomic Numbers 113, 115, 117 and 118|date=2015-12-31|archivedate=2015-12-31}}</ref>
<ref name="IUPAC20150812">{{Cite web|url=http://www.iupac.org/uploads/media/Council_Detailed_Agenda_Busan_2015.pdf|archiveurl=https://web.archive.org/web/20150808112116/http://www.iupac.org/uploads/media/Council_Detailed_Agenda_Busan_2015.pdf|title=48th IUPAC COUNCIL MEETING, Busan, Korea, 12-13 August 2015, DETAILED AGENDA|format=PDF|date=17 July 2015|archivedate=2015-08-12|accessdate=2015-12-31|publisher=IUPAC}}</ref>
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<!--ブルックヘブン国立研究所-->
<ref name=nuclidetable>{{cite web|url=http://www.nndc.bnl.gov/chart/reCenter.jsp?z=113&n=173|title=Interactive Chart of Nuclides|publisher=[[ブルックヘブン国立研究所|Brookhaven National Laboratory]]|author=Sonzogni, Alejandro|work={{enlink|National Nuclear Data Center|p=off|s=off}}|accessdate=2008-06-06}}</ref>
<!--ニュース記事-->
<ref name="nikkei20120927">{{Cite news |和書 |url=https://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2604F_W2A920C1CR8000/|title=新元素113番、日本の発見確実に 合成に3回成功|newspaper=[[日本経済新聞]]|publisher=[[日本経済新聞社]]|date=2012-09-27|accessdate=2012-9-27}}</ref>
<ref name="sankei20160121">{{Cite news |和書 |author=伊藤壽一郎|author2=草下健夫|author3=長内洋介|url=https://www.sankei.com/article/20160121-YIUA55NQ6JPIVK2WJOMW6RLI4M/|title=【新元素113番の輝き（上）】ドンペリをたたき割り実験続行「魔の7年間」乗り越え、日本が露米に逆転勝利した真相とは|newspaper=[[産経新聞|産経ニュース]]|publisher=[[産業経済新聞社]]|date=2016-01-21|accessdate=2016-02-21}}</ref>
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<ref name="NHK160608">{{Cite news |和書 |url=http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160608/k10010550401000.html|title=113番元素の名前の案「ニホニウム」に 国際機関が発表|newspaper=[[NHKニュース|NHK NEWS]] WEB|publisher=[[日本放送協会|NHK]]|date=2016-06-08|accessdate=2016-07-06|archiveurl=https://web.archive.org/web/20160609121732/http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160608/k10010550401000.html|archivedate=2016-06-09|deadurldate=2017-09}}</ref>
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<ref name="kawaguchi-imono170725">{{Cite news |和書 |url=http://www.kawaguchi-imono.jp/wp-content/uploads/Web-KI-702-04.pdf|title=ニホニウム通りに鋳物プレート 和光市 モリチュウが供給|format=PDF|newspaper=[http://www.kawaguchi-imono.jp/?p=3713 川口鋳物ニュース〈2017年7月号/第702号〉]|publisher=川口鋳物工業協同組合|date=2017-07-25|accessdate=2018-05-01}}</ref>
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<!--和光市ニホニウム通り整備事業-->
<ref name="wakou-riken-symbol-road-seibi">{{Cite press release|和書|url=http://www.city.wako.lg.jp/home/shisei/kihonseisaku/renkei/riken/_16503.html|title=新元素の発見を記念してシンボルロードを整備します。|publisher=和光市|date=|accessdate=2017-12-30}}</ref>
<ref name="wakou-nihonium-dori-name">{{Cite press release|和書|url=http://www.city.wako.lg.jp/home/shisei/kihonseisaku/renkei/riken/_16597.html|title=新元素発見記念 シンボルロードの名称の決定について|publisher=和光市|date=2016-12-01|accessdate=2017-09-01}}</ref>
<ref name="wakou-doro-nihonium-dori-annai">{{Cite press release|和書|url=http://www.city.wako.lg.jp/home/toshikiban/doro/_16698.html|title=ニホニウム通りのご案内|publisher=和光市|date=2017-01-05|accessdate=2017-12-30}}</ref>
<!--<ref name="wakou-furusatonozei-nihonium-dori">{{Cite press release|url=http://www.city.wako.lg.jp/home/shisei/_13221/_16701.html|title=ふるさと納税 > ニホニウム通りの整備に関する寄附の募集|publisher=和光市|date=|accessdate=2017-09-01}}</ref>--><!--2017年12月28日を以て寄附の募集終了：http://www.city.wako.lg.jp/home/shisei/_13221/nihoniumu.html-->
<ref name="wakou-furusatonozei-nihonium-dori-machipabu">{{Cite press release|和書|url=http://machi.jpubb.com/press/1136433/|title=ニホニウム通りの整備に関する寄附の募集|publisher=和光市（マチパブ）|date=2017-01-12|accessdate=2018-04-11}}</ref><!--上記和光市公式プレスリリースより-->
<ref name="wakou-furusatonozei-nihonium-dori-syuryo">{{Cite press release|和書|url=http://www.city.wako.lg.jp/home/shisei/_13221/nihoniumu.html|title=ニホニウム通りの整備に関する寄附の募集は終了しました（平成29年12月28日）|publisher=和光市|date=|accessdate=2018-04-11}}</ref>
<ref name="saitama-furusato-sozokikin-1603">{{Cite web|和書|url=https://www.pref.saitama.lg.jp/a0106/joseiseido/furusato28-3.html|title=埼玉県ふるさと創造資金（平成28年第3回）支援事業|publisher=埼玉県|date=2016-09-26|accessdate=2018-04-11}}</ref><!--2017年12月28日を以て寄附の募集終了：http://www.city.wako.lg.jp/home/shisei/_13221/nihoniumu.html-->
<ref name="wakou-nihonium-dori-kansei2019">{{Cite press release|和書|url=http://www.city.wako.lg.jp/home/toshikiban/doro/_18403.html|title=ニホニウム通り整備事業完成イベントの開催について|publisher=和光市|date=2019-04|accessdate=2019-04-25|archiveurl=https://web.archive.org/web/20190425114833/http://www.city.wako.lg.jp/home/toshikiban/doro/_18403.html|archivedate=2019年04月25日}}</ref>
<ref name="koho-wakou1706-nihonium-dori">{{Cite web|和書|url=http://www.city.wako.lg.jp/var/rev0/0069/4342/1.pdf|title=広報わこう 2017年6月号<small>〈No.722〉</small>「ニホニウム通りを歩いてみよう!」|format=PDF|publisher=和光市|date=<!--2017-06-->|accessdate=2017-09-04}}</ref>
<ref name="nihonium-dori-aruku">{{Cite web|和書|url=https://sayama64.blog.ss-blog.jp/2017-09-04|title=ニホニウム通り（埼玉県和光市）を歩く|publisher=巴波川日記|date=2017-09-04|accessdate=2018-04-11}}</ref>
<!--重イオンビームによる桜の品種・仁科知花関連-->
<ref name="nagase-landauer469">{{Cite web|和書|url=https://www.nagase-landauer.co.jp/nl_letter/pdf/29/no469.pdf|title=トップコラム181「植物に出されたパズルに挑戦し、新たな花を創る（仁科知花）」|format=PDF|work=ナガセ ランダウア NLだより〈No.469/2017年1月発行〉|author=阿部知子（理化学研究所仁科加速器研究センター 応用研究開発室生物照射チームリーダー）|publisher=[[長瀬産業|長瀬ランダウア]]<!--株式会社-->|date=<!--2017-01-->|accessdate=2017-12-30}}</ref>
<ref name="nippon-yubin170223">{{Cite press release|和書|url=https://www.post.japanpost.jp/kitte_hagaki/stamp/tokusyu/2017/h290426_t.html|title=特殊切手「理化学研究所創立100周年」の発行|publisher=[[日本郵便]]<!--株式会社-->|date=2017-02-23|accessdate=2017-12-30}}</ref>
<ref name="wakou170624-nihonium-dori-kinenshikiten">{{Cite web|和書|url=http://www.city.wako.lg.jp/home/miryoku/suteki/photoreport/_17083.html|title=ニホニウム通り記念式典が開催されました!|publisher=和光市|date=2017-06|accessdate=2017-12-30}}</ref>
<ref name="wakomachi-tanken170530">{{Cite web|和書|url=https://ameblo.jp/wakoportal/entry-12277298464.html|title=ニホニウム通りを散歩していたら|work=『わこまち探検隊』のブログ|publisher=[[サイバーエージェント]]「[[アメーバブログ]]」|author=わこまち探検隊（和光市役所）|date=2017-05-30|accessdate=2017-12-30}}</ref>
<!--その他-->
<ref name="Satou20160212">{{Cite web|和書|url=http://blog.livedoor.jp/route408/archives/52270669.html|title=新元素名は何になるか|work=[[有機化学]][[美術館]]・分館|publisher=[[ライブドア|livedoor]]ブログ|author=佐藤健太郎|authorlink=佐藤健太郎 (フリーライター)|date=2016-02-12|accessdate=2016-05-16}}</ref>
<ref name="nature20160126">{{Cite web|url=http://blogs.nature.com/thescepticalchymist/2016/01/new-kids-on-the-p-block.html|title=New kids on the p-block|work=The Sceptical Chymist|publisher=nature.com blogs|author=Stuart Cantrill|date=26 Jan 2016|accessdate=2016-05-16}}</ref>
<ref name="IUPAC2002">{{Harvtxt|Koppenol|2002}}</ref>
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<ref name="Oganessian2003">{{Harvtxt|Oganessian|Utyonkoy|Lobanov|Abdullin|2003}}</ref>
<ref name="Oganessian2007">{{Harvtxt|Oganessian|Utyonkov|Lobanov|Abdullin|2007}}</ref>
<ref name="Oganessian2010">{{Harvtxt|Oganessian|Abdullin|Bailey|Benker|2010}}</ref>
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<ref name="Audi">{{Harvtxt|Audi|Bersillon|Blachot|Wapstra|2003}}</ref>
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<ref name="Morita2012">{{Harvtxt|Morita|Morimoto|Kaji|Haba|2012}}</ref>
<ref name="Forsberg">{{Harvtxt|Forsberg|Rudolph|Andersson|Di Nitto|2015}}</ref>
<ref name=half-lifes>{{Harvtxt|Chowdhury|Basu|Samanta|2007}}</ref>
<ref name=Nie>{{Harvtxt|Nie|2005}}</ref>
<ref name="encyclopedia">{{Harvtxt|Considine|Kulik|2002}}</ref>
}}

== 参考文献 ==
=== 原論文 ===
*{{Cite journal|author=Yu. Ts. Oganessian|author2=V. K. Utyonkoy|author3=Yu. V. Lobanov|author4=F. Sh. Abdullin|author5=A. N. Polyakov|author6=I. V. Shirokovsky|author7=Yu. S. Tsyganov|author8=G. G. Gulbekian|author9=S. L. Bogomolov|authorlink1=ユーリイ・オガネシアン|url=http://www.jinr.ru/publish/Preprints/2003/178(E7-2003-178).pdf|title=Experiments on the synthesis of element 115 in the reaction <sup>243</sup>Am (<sup>48</sup>Ca,xn) {{Sup|291-x}}115|format=[[Portable Document Format|PDF]]|publisher=[[アメリカ物理学会|American Physical Society]]|location=[[ニューヨーク|New York]]|journal=[[フィジカル・レビュー|Phys. Rev. C]]|volume=69|issue=021601|date=8 September 2003|issn=0556-2813|oclc=301567044|doi=10.1103/PhysRevC.69.021601|archiveurl=https://web.archive.org/web/20160117104946/http://wwwinfo.jinr.ru/publish/Preprints/2003/178%28E7-2003-178%29.pdf|archivedate=2016年1月17日|ref={{SfnRef|Oganessian|Utyonkoy|Lobanov|Abdullin|2003}}|deadurldate=2017年9月}}
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*{{Cite journal|author=Morita, K.|author2=Morimoto, K.|author3=Kaji, D.|author4=Akiyama, T.|author5=Goto, S.|author6=Haba, H.|author7=Ideguchi, E.|author8=Kanungo, R.|author9=Katori, K.|authorlink1=森田浩介|url=http://journals.jps.jp/doi/pdf/10.1143/JPSJ.73.2593|title=Experiment on the Synthesis of Element 113 in the Reaction <sup>209</sup>Bi(<sup>70</sup>Zn,n)<sup>278</sup>113|format=[[Portable Document Format|PDF]]|publisher=[[日本物理学会|The Physical Society of Japan]]|location=[[東京|Tokyo]]|journal=[[Journal of the Physical Society of Japan]]|volume=73|issue=10|date=July 30, 2004|pages=2593–2596|issn=1347-4073|oclc=49040325|doi=10.1143/JPSJ.73.2593|ref={{SfnRef|Morita|Morimoto|Kaji|Akiyama|2004}}}}
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*{{Cite journal|author=Robert C. Barber|author2=Paul J. Karol|author3=Hiromichi Nakahara|author4=Emanuele Vardaci|author5=Erich W. Vogt|authorlink5=:en:Erich Vogt|url=http://iupac.org/publications/pac/asap/PAC-REP-10-05-01/|title=Discovery of the elements with atomic numbers greater than or equal to 113|publisher=[[国際純正・応用化学連合|IUPAC]]|journal={{enlink|Pure and Applied Chemistry|Pure Appl. Chem.|p=off|s=off}}|date=June 2011|volume=83|issue=7|pages=1485–1498|accessdate=2015-12-31|issn=1365-3075|oclc=858840572|doi=10.1351/PAC-REP-10-05-01|archiveurl=https://web.archive.org/web/20151223064622/http://pac.iupac.org/publications/pac/83/7/1485/|archivedate=2015年12月23日|ref={{SfnRef|Barber|Karol|Nakahara|Vardaci|2011}}|deadurldate=2017年9月}}
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=== 書籍 ===
*{{cite book|title=Van Nostrand's scientific encyclopedia|first1=Glenn D.|last1=Considine|first2=Peter H.|last2=Kulik|location=[[ニューヨーク|New York]]|publisher=[[ジョン・ワイリー・アンド・サンズ|Wiley-Interscience]]|date=June 15, 2002|edition=9th|isbn=978-0-471-33230-5|ncid=BA5942093X|asin=0471332305|oclc=50055289|ref=harv}}

== 関連項目 ==
* [[日本]]
* [[レニウム]] - [[小川正孝]]が[[1908年]]に[[テクネチウム|43番元素]]として発見し、「[[ニッポニウム]]」（nipponium、元素記号：Np）と命名したが、後に取り消された。
* [[ネプツニウム]] - [[仁科芳雄]]が[[1940年]]にその存在を示したが、命名権は得られなかった。なお、元素記号には Np が使用されている。
* [[森田浩介]] - 113番元素を発見した、理化学研究所の研究グループリーダー。
* [[化学元素の名称に使われた場所の一覧]]
* [[ニホニウムの同位体]]
* [[マジンガーZ]] - かつて理研が113番元素の候補名の１つに挙げていた<!--https://www.huffingtonpost.jp/2015/12/26/elements-113_n_8878230.html（←関連項目には原則として出典を付けるべきではありませんが、念のため）-->「[[光子力|ジャパニウム]]」が登場。

== 外部リンク ==
{{commonscat|Nihonium}}
{{Wikinews|理研の発見した原子番号113番は『ニホニウム』で申請、パブリックレビューが開始される|date=2006年6月9日}}
* [https://www.nishina.riken.jp/113/index.html 113番元素特設ページ] - 理化学研究所 仁科加速器研究センター
* [https://www.britannica.com/science/element-113 Nihonium] - [[ブリタニカ百科事典]]（英語版）
<!--{{Britannica|science|element-113|Element 113}} ←503エラーと表示されるため、一旦コメントアウト扱いにしておきます。-->
* {{NHK放送史|D0009030848_00000|日本が発見の新元素　名前は「ニホニウム」}}
<!--* {{Cite web |author=[[水野倫之]]（NHK[[解説委員]]） |date=2016年6月9日 |url=https://web.archive.org/web/20161202161629/https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/247223.html |title=「その名はニホニウム 日本生まれの元素の意義」（[[時論・公論]]） - 解説アーカイブス |work=[[NHK解説委員室|解説委員室]] |publisher=[[日本放送協会|NHK]] |accessdate=2018-04-11 |ref=時公-20160609 }}-->

{{元素周期表}}
{{Normdaten}}

{{デフォルトソート:にほにうむ}}
[[Category:元素]]
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[[Category:卑金属]]