パーミアンスのソースを表示

'''パーミアンス'''とは、広く[[物質]]や[[エネルギー]]などの流れの通しやすさをいう。パーミアンスを表わす変数には <math>\mathcal{P}</math> や Λ が用いられる。 

== 電磁気学 ==
[[電磁気学]]においては、'''パーミアンス'''は[[磁気抵抗|リラクタンス]]の逆数をいう。パーミアンスはある巻数だけ巻いた電流のつくる[[磁束]]の量の尺度である。 [[磁気回路]]は磁束があたかも「伝導する」かのように働くため、断面積が大きくなればパーミアンスも大きくなり、長さが大きくなればパーミアンスは小さくなる。 これは[[電気回路]]における[[電気伝導度]]と類似している。

電気伝導度と電気抵抗の関係と同様に、磁気パーミアンス <math>\mathcal{P}</math> は磁気リラクタンス <math>\mathcal{R}</math> の逆数と定義される。

:<math>\mathcal{P} = \frac{1}{\mathcal{R}}</math>

または以下のようにも書ける。

:<math>\mathcal{P} = \frac{\Phi_B}{NI}</math>

この関係は[[ホプキンソンの法則]]（電気回路における[[オームの法則|オーム則]]に磁気回路において相当する法則）と、[[起磁力]]（[[起電力]]に磁気回路において相当）の関係式を用いて以下の様にも表わせる。

:<math> \mathcal{F} = \Phi_B \mathcal{R} = NI </math>

ここで、以下の変数を用いた。 
:''Φ<sub>B</sub>'' = [[磁束]]
:''NI'' = 起磁力（電流×コイルの巻数）

また、[[透磁率]]（[[電気伝導率]]に相当）を用いて、次のようにも書ける。

:<math>\mathcal{P} = \frac{\mu A}{\ell}</math>

ここで、以下の変数を用いた。 
:''μ'' = 材の透磁率
:''A'' = 断面積
:<math>\ell</math> = 磁路長

[[国際単位系]]において、パーミアンスの単位は「[[ウェーバ]]毎[[アンペア回数]]」、つまり Wb A<sup>−1</sup> となる。

== 物質科学 ==
[[物質科学]]において、'''パーミアンス'''は物質が磁力を他の物質に伝える際の伝えやすさの指標である。

== 関連項目 ==
* {{仮リンク|誘電複素リラクタンス|en|Dielectric complex reluctance}}{{訳語疑問点|date=2015年11月}}
* [[磁気抵抗]]

== 外部記事と参考文献 ==

=== 電磁気学 ===
* [http://orca.phys.uvic.ca/~tatum/elmag/em12.pdf ''Properties of Magnetic Materials''] (磁気パーミアンスの単位)

=== 物質科学 ===
* Bombaru, D., Jutras, R., and Patenaude, A., "''Air Permeance of Building Materials''". Summary report prepared by, AIR-INS Inc. for Canada Mortgage and Housing Corporation, Ottawa, 1988.

{{Physics-stub}}

{{DEFAULTSORT:はみあんす}}
[[Category:電磁気学]]
[[Category:物質科学]]