フィラデルフィア染色体のソースを表示
←
フィラデルフィア染色体
ナビゲーションに移動
検索に移動
あなたには「このページの編集」を行う権限がありません。理由は以下の通りです:
この操作は、次のグループに属する利用者のみが実行できます:
登録利用者
。
このページのソースの閲覧やコピーができます。
[[ファイル:Bcrablmet.jpg|thumb|Ph染色体に見られる異常]] '''フィラデルフィア染色体'''(フィラデルフィアせんしょくたい; Ph染色体)とは、[[慢性骨髄性白血病]]および一部の[[急性リンパ性白血病]]に見られる[[染色体]]の[[染色体異常|異常]]。22番染色体と9番染色体間での転座によって、[[ABL1|c-abl]]と[[BCR (タンパク質)|bcr]]という[[遺伝子]]が融合し、異常な[[タンパク質]]を生じる。[[造血幹細胞]]を無制限に増殖させるようになる。以前は急性リンパ性白血病や[[急性期転化]]した慢性骨髄性白血病の強力な[[予後不良]]因子であったが、現在は一部の点突然変異を起こしたものだけが予後不良とされている。 ==分子標的薬== この染色体により作られる[[酵素]](abl-bcr[[チロシンキナーゼ]])の働きを特異的に抑える[[分子標的薬]]が開発されている。その先鋒となり、慢性骨髄性白血病の治療を大きく進歩させたのが[[イマチニブ]](商品名:グリベック)である。この薬は2001年に慢性骨髄性白血病の治療薬として日本国内での製造販売承認が取得され、その後2007年1月には急性リンパ性白血病の治療薬としても製造販売の追加承認が取得された。イマチニブに治療抵抗性又は忍容性のないフィラデルフィア染色体陽性白血病に対しては、2009年1月、新たに[[ニロチニブ]](商品名:タシグナ)が「イマチニブ抵抗性の慢性期又は移行期の慢性骨髄性白血病」治療薬として、また[[ダサチニブ]](商品名:スプリセル、2006年7月米国で承認、2006年11月EUで承認)が「イマチニブ抵抗性の慢性骨髄性白血病」および「再発又は難治性のフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病」治療薬として、同時に日本国内での製造販売承認が取得された。 このほか、点突然変異<math>T315I</math>に対しては[[ポナチニブ]](商品名:アイクルシグ、2012年米国で承認、2013年EUで承認)が2016年9月に日本国内での製造販売承認が取得され、同年11月に発売された(2017年9月現在)。また、チロシンキナーゼを標的としたものではないが、このタイプの白血病にも有効とされる[[オマセタキシンメペスクシナート]](商品名:Synribo)が米国で2012年10月に認可された。 [[ファイル:Philadelphia chromosome.jpg|Ph染色体の模式図]] ==薬剤耐性== フィラデルフィア染色体がさらに[[点突然変異]]を起こし薬剤に耐性を持つことがある。その場合、薬剤の増量・変更あるいは造血幹細胞移植などを行う必要がある。特に急性期転化したCMLやPh+ALLでは耐性を持ちやすいので適用可能であれば造血幹細胞移植を選択することが多い。点突然変異は30種類ほどが知られているが、中でも<math>T315I</math>というタイプは発現頻度が高く、最も難治性である。 ==歴史== フィラデルフィア染色体は[[ペンシルベニア大学 医学大学院|ペンシルベニア大学医学大学院]]のピーター・ノーウェルとフォックス・チェイス・がんセンターのデイビット・ハンガーフォードによって、1960年に発見された<ref>Nowell P, Hungerford D. "A minute chromosome in chronic granulocytic leukemia." ''[[Science (journal)|Science]]'' 1960;132:1497.</ref>。染色体の名前は両機関があるフィラデルフィアから名付けられた。1973年に[[シカゴ大学]]の[[ジャネット・ラウリー]]により、転座による機構が特定された<ref>{{cite journal |author=Rowley JD |title=Letter: A new consistent chromosomal abnormality in chronic myelogenous leukaemia identified by quinacrine fluorescence and Giemsa staining |journal=Nature |volume=243 |issue=5405 |pages=290–3 |year=1973 |pmid=4126434 |doi= 10.1038/243290a0|url=}}</ref>。 ==参照== <references/> ==外部リンク== *[http://www.jalsg.jp/ JALSG(日本成人白血病治療共同研究グループ)] *[http://www.glivec.jp/ ノバルティス(グリベック)] *[http://www.tasigna.jp/ ノバルティス(タシグナ)] *[https://www.bms.com/ Bristol-Myers (スプリセル)] *[http://www.wyeth.jp/ ワイス (Bosutinib)] *[http://www.chemgenex.com/ Cephalon (OMAPRO)] *[http://www.ariad.com/ ARIAD (ponatinib)] {{DEFAULTSORT:ふいらてるふいあせんしよくたい}} [[Category:がん (悪性腫瘍)]] [[Category:血液疾患]] [[Category:染色体]]
このページで使用されているテンプレート:
テンプレート:Cite journal
(
ソースを閲覧
)
フィラデルフィア染色体
に戻る。
ナビゲーション メニュー
個人用ツール
ログイン
名前空間
ページ
議論
日本語
表示
閲覧
ソースを閲覧
履歴表示
その他
検索
案内
メインページ
最近の更新
おまかせ表示
MediaWiki についてのヘルプ
特別ページ
ツール
リンク元
関連ページの更新状況
ページ情報