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{{脚注の不足|date=2023年7月}} [[数学]]の[[函数解析学]]周辺分野における[[ベクトル空間]]の'''双対系'''(そうついけい、{{lang-en-short|''dual system''}})あるいは'''双対組''' (''dual pair''; '''双対対''') は、付随する[[双線型形式]]([[内積]], ''pairing'')を持つようなベクトル空間の対である。 [[ノルム線型空間]]の研究においてよく用いられる函数解析学的方法に、もとの空間とその[[連続的双対空間]]、すなわちもとの空間上の[[連続線型形式]]全体の成すベクトル空間([[双対ベクトル空間]])との関係性を調べるというものがある。双対対はこのような双対性の概念を一般化して、素性の良い双線型形式によって「双対性」が与えられる任意のベクトル空間の対を考えるものである。付随する双線型形式を用いて、[[半ノルム]]から[[極位相]]を定めると、ベクトル空間は[[局所凸空間]](ノルム空間の一般化)になる。 == 定義 == 同じ[[可換体|体]] {{math|'''K'''}} 上の二つの[[ベクトル空間]](あるいはより一般に[[可換環]] '''K''' 上の[[環上の加群|加群]]){{math|''X'', ''Y''}} および[[双線型形式]] {{math|{{angbr|}}: ''X'' × ''Y'' → '''K'''}} からなる[[タプル|三つ組]] {{math|(''X'', ''Y'', {{angbr|}})}} が'''双対対'''<ref name=Jarchow>{{cite book|last=Jarchow|first=Hans|title=Locally convex spaces|year=1981|location=Stuttgart|isbn=9783519022244|page=145-146}}</ref>であるとは、 : <math>\forall x \in X \setminus \{0\} \quad \exists y \in Y : \langle x,y \rangle \neq 0,</math> : <math>\forall y \in Y \setminus \{0\} \quad \exists x \in X : \langle x,y \rangle \neq 0</math> を満たすときに言う。またこのとき、双線型形式 {{math|{{angbr|}}}} は {{mvar|X}} と {{mvar|Y}} との間に'''双対性を定める'''と言う。 * 二つの元 {{math|''x'' ∈ ''X'', ''y'' ∈ ''Y''}} が {{math|1={{angbr|''x'', ''y''}} = 0}} を満たすとき、{{mvar|x}} と {{mvar|y}} とは互いに[[直交]]すると言う。 * 二つの集合 {{math|''M'' ⊂ ''X'', ''N'' ⊂ ''Y''}} が直交するとは、それらが元ごとに直交すること、すなわち {{mvar|M}} の任意の元と {{mvar|N}} の任意の元とが必ず直交することを言う。 == 例 == ベクトル空間 {{mvar|V}} とその[[双対空間|代数的双対空間]] {{math|''V''*}} は双線型形式 : <math>\langle x, f\rangle := f(x) \qquad (x \in V, f \in V^*)</math> に関して双対対を成す。これによって定まる標準内積 (canonical pairing) {{math|{{angbr|}}: ''V'' × ''V''* → '''K'''}} を'''自然対''' (natural pairing) とも呼ぶ。 [[局所凸位相線型空間]] {{mvar|E}} とその位相的双対空間([[連続的双対空間]]){{mvar|E′}} は双線型形式 : <math>\langle x, f\rangle := f(x) \qquad (x \in E, f \in E')</math> に関して双対対を成す(証明には[[ハーン・バナッハの定理]]が必要)。 双対対は成分に関して対称的に定義されるので、任意の双対対 {{math|(''X'', ''Y'', {{angbr|}})}} に対して、 : <math>\langle\rangle': (y,x) \to \langle x , y\rangle</math> で定まる双線型形式 {{math|{{angbr|}}''′''}} によって {{math|(''X'', ''Y'', {{angbr|}}''′'')}} もまた双対対を定める。 [[数列空間]] {{mvar|E}} とその {{仮リンク|β双対空間|en|Beta-dual space|label={{mvar|β}}-双対}} {{mvar|E{{sup|β}}}} は双線型形式 :<math>\langle x, y\rangle := \sum_{i=1}^{\infty} x_i y_i \qquad (x \in E , y \in E^\beta)</math> に関して双対対を成す。 == 注意 == 双対対 {{math|(''X'', ''Y'', {{angbr|}})}} に付随して、{{mvar|X}} から {{math|''Y''*}} への[[単射]]が :<math>x \mapsto (y \mapsto \langle x , y\rangle)</math> と置くことによって得られる。{{mvar|Y}} から {{math|''X''*}} への単射も同様に定められる。 特に {{mvar|X, Y}} の何れか一方が有限次元ならば、この写像は線型同型になる。 == 関連項目 == * [[双対位相]] * [[極集合]] * [[極位相]] * {{仮リンク|簡約双対対|en|reductive dual pair}} == 参考文献 == {{Reflist}} {{DEFAULTSORT:そうついけい}} [[Category:関数解析学]] [[Category:双対性]] [[Category:数学に関する記事]] [[Category:ベクトル空間]]
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