ベルギウス法のソースを表示

'''ベルギウス法'''（ベルギウスほう、Bergius Process）とは高温高圧下で[[褐炭]]を[[水素化]]することで、[[合成燃料]]として液体[[炭化水素]]を生産する方法である。この方法は[[1913年]]に[[フリードリッヒ・ベルギウス]]によって開発された<ref>下川耿史『環境史年表 明治・大正編(1868-1926)』p.391 河出書房新社 2003年11月30日刊 {{全国書誌番号|20522067}}</ref>。

== プロセス ==
# [[褐炭]]を粉末にし、これに[[重油]]（このプロセスから得られる）を混合する。この[[褐炭]]と[[重油]]の混合比率は用いられる[[重油]]に依存し、反応から算出される。
#:<math>n{\rm C} + (n+1){\rm H}_2 \rarr {\rm C}_n{\rm H}_{2n+2}</math>
# 少量の[[スズ]]もしくは[[ニッケル]]の[[オレイン酸]]塩を[[触媒]]として加える。そして、これらの混合物は[[反応器]]に送られる。
# 400－450 ℃、[[水素]]圧が20－25 MPaで最初の反応が生じる。この反応で[[重油]]や[[中間油]]、[[ガソリン]]が得られる。なお、[[ガソリン]]は約60 %得られる。
# [[中間油]]は[[水素]]と反応することで、[[ガソリン]]となる。
# [[軽油]]は2つ目の反応器で最初の反応器と同温同圧下の気相中で[[バナジウム]][[触媒]]によって、[[水素化]]が進行する。この生成物は主に[[ガソリン]]レベルの高[[オクタン価]][[炭化水素]]となる。

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}

== 関連項目 ==
* [[石炭液化]]
* [[合成液体燃料計画]]
* [[フィッシャー・トロプシュ法]]
* [[カリック法]]

== 外部リンク ==
* [http://www.fe.doe.gov/aboutus/history/syntheticfuels_history.html DOE webpage](英語)
* 三井啓策、[https://doi.org/10.3775/jie.54.10_846 旧海軍燃料廠におけるベルギウス法の研究と結果] 燃料協会誌 1975年 54巻 10号 p.846-856, {{doi|10.3775/jie.54.10_846}}
* 石川勇、[https://doi.org/10.3769/radioisotopes.45.349 石炭液化反応器へのRI技術の応用] RADIOISOTOPES. 1996年 45巻 5号 p.349-350, {{doi|10.3769/radioisotopes.45.349}}

{{DEFAULTSORT:へるきうすほう}}
[[Category:化学反応]]
[[Category:人名反応]]
[[Category:石油技術]]
[[category:石炭技術]]
[[Category:燃料]]
[[Category:化学工業]]

{{Chem-stub}}

[[de:Kohleverflüssigung#Bergius-Pier-Verfahren]]