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'''マニング公式'''（ - こうしき、{{lang-en|Manning formula}}、マニング則、マニングの粗度係数）は、[[アイルランド]]の[[技術者]]であった、[[ロバート・マニング]]によって考案された[[水]]の流れの[[速度]]（流速）に関する公式。一般の[[土木工事]]や簡単な流速の計算に最も良く用いられ、俗に「流速公式の王様」とも呼ばれるほどである<ref name=":0">{{Cite book|和書 |title=絵とき　水理学（改訂4版） |date=2018/07/19 |publisher=オーム社 |pages=84-85 |issn= |isbn=978-4-274-22250-4}}</ref>。マニング公式が一般的に用いられる理由として、式が簡単なことと、値が[[ガンギレー・クッタ]]式とほぼ同一であることが挙げられる。

マニング公式によると、流速''v'' [m/s]は
:<math>v = \frac{1}{n} R^{\frac{2}{3}} I^{\frac{1}{2}}</math>
で表される。ここで
* ''n'' はマニングの[[粗度係数]] [m<sup>-1/3</sup>s]。単位はしばしば省略されるが, この''n''は無次元量ではないので, m<sup>-1/3</sup>sなどの単位が必要である。
* ''I'' は[[勾配]]
* ''R'' = ''A'' /''S'' は[[径深]] [m]
* ''A'' は流積 [m{{sup|2}}]
* ''S'' は潤辺 [m]
を表す<ref name=":0" />。

== 応用例 ==
農業用水路の壁面の劣化による水路補修の目安として用いている<ref>加藤敬、本間新哉、北村浩二 他、「[http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3020061194 開水路における壁面の凹凸から水路の粗度係数を求める試み]」
農村工学研究所技報, 207, 183-193, 2008, ISSN 1882-3289  2008年3月</ref>。氾濫解析を行う際、流路底面流速を求める際に用いている<ref>{{Citation | author = 原田紹臣、赤澤史顕、速見智、里深好文 | date = 2013年8月 | title = ため池決壊に伴う洪水流出過程に関する研究 |format=PDF | series = 水土の知 : 農業農村工学会誌 / 農業農村工学会No. 4 p. I_1213-I_1218 | volume = 69 | url =https://doi.org/10.2208/jscejhe.69.I_1213 | accessdate = 2017-07-20 }} </ref>。
ここでは流路の地目に応じた粗度係数の変化による計算をしている。

== 脚注 ==
{{Reflist}}

== 外部リンク ==
* 緒形博之、[https://doi.org/10.11408/jjsidre1965.45.2_89 Manning公式とHazen Williams公式の適用区分] 農業土木学会誌 1977年 45巻 2号 p.89-92,a1, {{doi|10.11408/jjsidre1965.45.2_89}}


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[[Category:水理学]]
[[Category:物理学の方程式]]
[[Category:実験式]]
[[Category:人名を冠した数式]]
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