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マルコフの不等式
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{{出典の明記|date=2024年4月10日 (水) 13:36 (UTC)}} '''マルコフの不等式'''(マルコフのふとうしき、{{lang-en-short|Markov's inequality}})は、[[確率論]]で、[[確率変数]]の非負値[[関数 (数学)|関数]]の値が、ある正の[[定数]]以上になる[[確率]]の[[上限 (数学)|上限]]を与える不等式である。[[アンドレイ・マルコフ]]が証明した。 マルコフの不等式は確率と[[期待値]]の関係を述べたもので、確率変数の[[累積分布関数]]に関して大まかではあるが有用な限界を与える。 == 定式化 == マルコフの不等式は、[[測度論]]的には、(''X'', Σ, μ) を[[測度空間]]とし、''f'' を拡張[[実数]]値(無限大もとりうる)[[可測関数]]とし、''t'' > 0 とすれば、 :<math> \mu(\{x\in X|\,|f(x)|\geq t\}) \leq {1\over t}\int_X |f|\,d\mu</math> であることを述べる。空間の測度が 1 である特別な場合(つまり確率空間である)には、次のように言い換えられる: ''X'' を任意の確率変数とし、''a'' > 0 とすると、 :<math>\textrm{Pr}(|X| \geq a) \leq \frac{\textrm{E}(|X|)}{a}</math> == 確率論における証明 == 測度空間が確率空間である場合は証明が単純で分かりやすいので、この場合の証明をまず別に示そう。 任意の事象 ''E'' に対して、''I{{sub|E}}'' を ''E'' の特性確率変数、つまり ''E'' が起きるならば ''I{{sub|E}}'' = 1、そうでないならば = 0 であるとする。すると、事象 ''X'' ≥ ''a'' が起きるならば ''I''{{sub|(''X'' ≥ ''a'')}} = 1 であり、''X'' < ''a'' ならば ''I''{{sub|(''X'' ≥ ''a'')}} = 0 である。そこで :<math>aI_{(|X| \geq a)} \leq |X|</math> ゆえに :<math>\operatorname{E}(aI_{(|X| \geq a)}) \leq \operatorname{E}(|X|)</math> ここでこの不等式の左辺は :<math>a\operatorname{E}(I_{(|X| \geq a)})=a\Pr(|X| \geq a)\,</math> と同じであることが解る。従って :<math>a\Pr(|X| \geq a) \leq \operatorname{E}(|X|)\,</math> となり、 ''a'' > 0 だから、両辺を ''a'' で割ればよい。 == 一般的証明 == 任意の可測集合 ''A'' に対して、1{{sub|''A''}} をその[[指示関数|特性関数]]、つまり ''x'' ∈ ''A'' ならば 1{{sub|''A''}}(''x'') = 1 、そうでなければ 0 としよう。''A{{sub|t}}'' を ''A{{sub|t}}'' = {''x'' ∈ ''X''| |''f''(''x'')| ≥ ''t''} として定義すれば、 :<math>0\leq t\,1_{A_t}\leq |f|1_{A_t}\leq |f|</math> となり、ゆえに :<math>\int_X t\,1_{A_t}\,d\mu\leq\int_{A_t}|f|\,d\mu\leq\int_X |f|\,d\mu</math> ここで、この不等式の左辺は :<math>t\int_X 1_{A_t}\,d\mu=t\mu(A_t)</math> と同じであることに注意しよう。すると :<math>t\mu(\{x\in X|\,|f(x)|\geq t\}) \leq \int_X|f|\,d\mu</math> であり、また ''t'' > 0 であるから、両辺を ''t'' で割れば :<math>\mu(\{x\in X|\,|f(x)|\geq t\}) \leq {1\over t}\int_X|f|\,d\mu</math> となる。 == 応用例 == * マルコフの不等式は、[[チェビシェフの不等式]]の証明に用いられる。 * ''X'' を非負[[整数]]値確率変数とする([[組合せ論]]でよくあるように)と、マルコフの不等式で ''a'' = 1 とすることにより <math>\textrm{Pr}(X \neq 0) \leq \textrm{E}(X)</math> が得られる。''X'' をある[[集合]]の[[濃度 (数学)|濃度]]とすると、これからこの集合は[[空集合]]ではないことが証明される。このように存在証明への応用も可能である。 == 関連項目 == * [[チェビシェフの不等式]] * {{ill|へフディングの不等式|en|Hoeffding's inequality}} == 外部リンク == * {{高校数学の美しい物語|937|マルコフの不等式とその証明}} {{DEFAULTSORT:まるこふのふとうしき}} [[Category:確率論]] [[Category:不等式]] [[Category:アンドレイ・マルコフ]] [[Category:人名を冠した数式]] [[Category:数学に関する記事]]
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