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三酸化硫黄
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{{Chembox | Name = 三酸化硫黄 | ImageFileL1 = Sulfur-trioxide-2D-dimensions.png | ImageSizeL1 = 120px | ImageNameL1 = 三酸化硫黄の構造 | ImageFileR1 = Sulfur-trioxide-3D-vdW.png | ImageSizeR1 = 120px | ImageNameR1 = 三酸化硫黄の空間充填モデル | IUPACName = 三酸化硫黄 | OtherNames = 無水硫酸 | Section1 = {{Chembox Identifiers | CASNo = 7446-11-9 |SMILES=O=S(=O)=O }} | Section2 = {{Chembox Properties | Formula = SO<sub>3</sub> | MolarMass = 80.06 g mol<sup>−1</sup> | Density = 1.92 g cm<sup>−3</sup> | MeltingPt = 16.9 ℃ | BoilingPt = 45 ℃ | Solubility = 水と反応 }} | Section4 = {{Chembox Thermochemistry | DeltaHf = −397.77 kJ mol<sup>-1</sup> | Entropy = 256.77 JK<sup>−1</sup> mol<sup>−1</sup> }} | Section7 = {{Chembox Hazards | EUClass = 腐食性 ('''C''') | RPhrases = {{R14}}, {{R35}}, {{R37}} | SPhrases = {{S1}}, {{S2}}, {{S26}}, {{S30}}, {{S45}} }} | Section8 = {{Chembox Related | OtherCpds = [[二酸化硫黄]]<br />[[硫酸]]<br />[[塩化スルフリル]] }} }} '''三酸化硫黄'''(さんさんかいおう、{{lang-en-short|Sulfur trioxide}})は、[[硫黄]]の[[酸化物]]で、[[化学式]] SO<sub>3</sub> で表される。[[硫酸]]の[[無水物]]であることから'''無水硫酸'''とも呼ばれ、[[硫酸]]の工業生産の用途に使われる。[[酸性雨]]の原因物質の1つであり、日本では[[大気汚染防止法]]により特定物質に指定されている。 ==構造と結合== [[原子価殻電子対反発則]]から、気体のSO<sub>3</sub>は硫黄原子を中心とした平面正三角形構造(D<sub>3h</sub>対称)を取ると予測されている。 電子状態に着目すると硫黄原子の[[酸化数]]は+6、[[電荷]]は0であり、6つの電子対を保持している。[[分子軌道法]]の点から見ると、これらの電子対のほとんどは非結合的な性質を持っており、典型的な[[超原子価分子]]となっている。 ==化学的性質== 三酸化硫黄は[[硫酸]]の無水物であり、水と以下のような反応が起こる。 : <chem>SO3(l)\ + H2O(l) -> H2SO4(l)</chem>, <math>\Delta H = -88\ \mathrm{kJ}\,\mathrm{mol}^{-1}</math> この反応は急速な発熱反応である。340℃以上では、硫酸、三酸化硫黄、水の間で平衡が成立する。 三酸化硫黄は[[二塩化硫黄]]と反応し、[[塩化チオニル]]を生成する。 : <chem>SO3\ + SCl2 -> SOCl2\ + SO2</chem> なお三酸化硫黄を濃硫酸に溶かしたものは[[発煙硫酸]]と呼ばれている。 ==生成== 三酸化硫黄は研究室では[[硫酸水素ナトリウム]]の[[熱分解]]により2段階で合成できる。 # 脱水: #: <chem>2NaHSO4 -> Na2S2O7\ + H2O</chem> @ 315°C # 熱分解: #: <chem>Na2S2O7 -> Na2SO4\ + SO3</chem> @ 460°C 他の金属の硫酸水素塩を用いても反応は進行する。この場合、反応条件は中間体の安定性に依存する。 工業的には三酸化硫黄は[[接触法]]により製造されている。まず硫黄もしくは[[黄鉄鉱]]の燃焼により[[二酸化硫黄]](亜硫酸ガス)を合成し、[[電気集塵]]により精製する。その後[[二酸化硫黄]]を[[酸素]]及び[[五酸化バナジウム]]の存在下で400~600℃に加熱し酸化すると得られる。 : <chem>S\ + O2 -> SO2</chem> : <chem>2SO2\ + O2 -> 2SO3</chem> また、硝酸法([[鉛室法]])の過程で二酸化硫黄が[[二酸化窒素]]と反応してもできる<ref>{{Cite book|和書|title=日本大百科全書(ニッポニカ)|year=2014|publisher=小学館}}</ref>。 <chem>SO2\ + NO2 -> SO3\ + NO</chem> 接触法及び鉛室法については記事[[硫酸#工業的製法]]に詳しいので、そちらも参照のこと。 ==固体の構造== <div>[[Image:Sulfur-trioxide-trimer-3D-balls.png|thumb|right|160px|''γ''-SO<sub>3</sub>分子]]</div> 固体のSO<sub>3</sub>は微量の水に依存した複雑な挙動を示す<ref>Holleman, A. F.; Wiberg, E. "Inorganic Chemistry" Academic Press: San Diego, 2001. ISBN 0-12-352651-5.</ref>。気体が凝集すると、純粋な三酸化硫黄が''γ''-SO<sub>3</sub>と呼ばれる三量体を形成する。この固体は無色で融点は16.8℃である。この環状構造は[S(=O)<sub>2</sub>(''μ''-O)]<sub>3</sub>と表記されている<ref name="cw">Advanced Inorganic Chemistry by Cotton and Wilkinson, 2nd ed p543</ref>。 SO<sub>3</sub>が27℃以上で凝集してできる相は融点が62.3℃であり、''α''-"SO<sub>3</sub>と呼ばれている。''α''-"SO<sub>3</sub>の見た目は[[アスベスト]]のような繊維状である。[S(=O)<sub>2</sub>(''μ''-O)]<sub>''n''</sub>型の[[高分子]]であり、末端は[[ヒドロキシル基]]になっている。''β''-SO<sub>3</sub>と呼ばれる相も''α''型と同じく針状であるが分子量と融点が異なり、融点は32.5℃である。''γ''相と''β''相は[[準安定相]]であり、時間の経過に伴い安定な''α''相へと徐々に[[相転移]]する。この相転移には微量の水が関わっている<ref name="Merck">Merck Index of Chemicals and Drugs, 9th ed. monograph 8775</ref>。 固体の[[蒸気圧]]は同一温度では''α'' < ''β'' < ''γ''の順に大きくなる。また液体の蒸気圧は''γ''相の値とほぼ同じである。このため''α''-SO<sub>3</sub>の結晶を加熱すると、ガラス容器を粉砕するに十分な程の蒸気圧の急増が見られる。この現象は''α''爆発と呼ばれている<ref name="Merck"/>。 SO<sub>3</sub>は高い吸湿性を持つ。熱濃硫酸に木や綿を浸すと発火するが、これは SO<sub>3</sub>が木や綿の[[炭水化物]]に含まれている水分を脱水してしまい、炭水化物が燃えやすくなるためである<ref name="Merck"/>。 == 外部リンク == * [http://webbook.nist.gov/chemistry/ NIST Standard Reference Database] * [https://web.archive.org/web/20110722200125/http://ecb.jrc.it/ European Chemicals Bureau] == 関連項目 == *[[超原子価分子]] *[[硫黄酸化物]] *[[二酸化硫黄]] *[[硫酸]] ==参考文献== {{脚注ヘルプ}} <references/> {{硫黄の化合物}} {{Chem-stub}} {{Normdaten}} {{デフォルトソート:さんさんかいおう}} [[Category:酸化物]] [[Category:硫黄の化合物]]
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