伊原康隆のソースを表示

'''伊原 康隆'''（いはら やすたか、[[1938年]][[5月13日]]<ref>[https://kotobank.jp/word/%E4%BC%8A%E5%8E%9F%E5%BA%B7%E9%9A%86-1056146 伊原康隆とは - コトバンク]</ref> - ）は、[[日本]]の[[日本の数学者の一覧#1931年 - 1940年生まれの日本の数学者|数学者]]。[[中央大学]][[21世紀COEプログラム|21世紀COE]]教授。[[東京大学]][[名誉教授]]、[[京都大学]]名誉教授。専門は[[整数論]]で多くの業績を上げている。

== 来歴・人物 ==
{{出典の明記| section = 1| date = 2022-10}}
[[東京都]]出身。父は[[大蔵省]][[理財局]]長や[[横浜銀行]][[頭取]]を歴任した[[伊原隆]]。[[東京都立日比谷高等学校|都立日比谷高校]]を経て、[[1961年]][[東京大学理学部]]数学科卒業。[[1963年]]同大学院修士課程修了。1967年[[博士（理学）|理学博士]]<ref>{{Cite thesis|author=伊原康隆 |year=1967 |title=Hecke polynomials as congruence ζ functions in elliptic modular case |trans-title=楕円モジュラーのヘッケ多項式を合同ゼータ関数で表わすこと |type =東京大学 博士 乙第1347号 |id={{naid|500000386017}}}}</ref>。
1976年東大教授を経て、1989年[[京都大学数理解析研究所]]教授、[[2002年]]退官。[[国際数学者会議|ICM]] (kyoto, 1990) では plenary speaker、ICM (Beijing, 2002) では[[フィールズ賞]]選考委員。

== 業績 ==
{{出典の明記| section = 1| date = 2022-10}}
* 関数体上の非可換[[類体論]]
* pro-<math>l</math> 基本群の[[ガロワ加群|ガロワ表現]]
* ICM (Kyoto,1990) で ''Braids, Galois groups and some arithmetic functions.'' と題した講演を行い、[[エドワード・ウィッテン]]をひっくり返るほど驚かせた。
* Sp(4) とそのコンパクト・ツイスト上の保型形式の対応 : [[ラングランズ・プログラム|ラングランズ予想]]の特殊な場合だが、この予想が出る10年(?)ほど前の着想
* 合同モノドロミー：標数pの有限体上の代数曲線のある種のガロア被覆全体をp進体上の PSL(2) と実数体上の PSL(2) の直積の離散部分群で記述する理論。
* [[伊原のゼータ函数]]
* 学位論文において、[[ヴェイユ予想]]から[[ラマヌジャン予想]]を導いた：[[佐藤幹夫 (数学者)|佐藤幹夫]]の計算だけでは十分ではなく、[[久賀道郎]]とともに本質的アイディアを出した
* 代数曲線の基本群への有理数体のガロア群の作用 : [[遠アーベル幾何]]の一部で、いち早く <math>l</math>-進定式化を行いヤコビ和との関連など業績を上げた。
* 数の微分：出題者は[[ニールス・アーベル|アーベル]]?[[フェルディナント・アイゼンシュタイン|アイゼンシュタイン]]?
* [[ジャン・ピエール・セール|セール]]の本の元ネタ：<math>PSL_2(Q_p)</math> の構造を組合せ論的に考察。これはセールの本の元になっている。

弟子も多く、[[伊吹山知義]]（阪大教授）、[[織田孝幸]]（東大教授）、[[加藤和也 (数学者)|加藤和也]]（京大教授）、[[斎藤秀司]]（東大教授）、[[斎藤毅 (数学者)|斎藤毅]]（東大教授）、[[金子昌信]]（九大教授）、[[橋本喜一朗]]（早大教授）等がいる。

== 受賞歴・叙勲・講演歴 ==
* 1970年 - [[国際数学者会議|ICM]]招待講演<ref name=":ICM">[https://www.mathunion.org/icm-plenary-and-invited-speakers?combine=Ihara ICM Plenary and Invited Speakers 国際数学者連合公式サイト(英文)]</ref>
* 1973年 - [[日本数学会]][[彌永賞]]：類体論の非アーベル化<ref>[http://www.mathsoc.jp/activity/awards/haruakilist/index.html 彌永賞・日本数学会賞受賞者リスト]</ref>
* 1990年 - [[国際数学者会議|ICM]]全体講演<ref name=":ICM" />
* 1998年 - [[日本学士院]][[日本学士院賞]]：数論の研究<ref>[https://www.japan-acad.go.jp/japanese/activities/jyusho/081to090.html#anker088 恩賜賞・日本学士院賞・日本学士院エジンバラ公賞授賞一覧]</ref>
* 2013年 - 瑞宝中綬章
* 2023年 - [[日本数学会]]小平邦彦賞<ref>[https://www.mathsoc.jp/publicity/2nd-kodaira.html 第2回日本数学会賞小平邦彦賞の受賞者について]</ref>

== 著作 ==
* 「志学数学」[[シュプリンガー・フェアラーク東京]]

== 脚注 ==
{{Reflist}}

== 外部リンク ==
*{{研究者リゾルバー|1000070011484}}
*{{日本の研究.com|188963}}
*{{Kaken|70011484}}

{{number theory}}
{{Normdaten}}

{{DEFAULTSORT:いはら やすたか}}
[[Category:日本の数学者]]
[[Category:20世紀の数学者|380000]]
[[Category:21世紀の数学者|-380000]]
[[Category:日本学士院賞受賞者]]
[[Category:京都大学の教員]]
[[Category:東京大学の教員]]
[[Category:京都大学数理解析研究所の人物]]
[[Category:東京都出身の人物]]
[[Category:瑞宝中綬章受章者]]
[[Category:東京大学出身の人物]]
[[Category:東京都立日比谷高等学校出身の人物]]
[[Category:1938年生]]
[[Category:存命人物]]
[[Category:数学に関する記事]]