八田数のソースを表示

{{出典の明記|date=2012年12月9日 (日) 09:46 (UTC)}}
'''八田数'''（はったすう、{{lang-en-short|Hatta Number}}）は、[[化学工業]]における[[ガス吸収]]操作に関する[[無次元量]]である。気液接触系で、気相内成分が液体に吸収される時、化学反応を伴う場合の吸収速度と、伴わない場合の吸収速度の比である。名称は[[八田四郎次]]に因む。反応吸収係数と呼ばれることもある。

一次不可逆反応の場合、八田数 ''Ha'' は次式で定義される。
: <math>\begin{align}
& Ha = \frac{\gamma}{\tanh\gamma} \\
& \gamma=L\sqrt{\frac{k}{D}}
\end{align}</math>

* ''L'' = [[境膜]]の厚さ ([[メートル|m]])
* ''k'' = [[反応速度定数]] (1/[[秒|s]])
* ''D'' = 液相中の[[拡散係数]] (m<sup>2</sup>/s)

なお、[[無次元量]]の本来の意義からは、&gamma; 自体を八田数と呼ぶ方が自然であり、事実そのように定義する流儀もある<ref>{{cite|和書 |editor=[[化学工学会]] |title=化学工学 |edition=3 |publisher=槇書店 |year2006= |isbn=4-8375-0690-9 |page=145}}</ref>。その場合、この無次元数は、反応速度と拡散速度の比であり、[[触媒]]反応における[[チーレ数]]とほぼ同一の意味となる。

== 参考文献 ==
{{reflist}}

{{DEFAULTSORT:はつたすう}}
[[Category:無次元数]]
[[Category:化学工学]]