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{{出典の明記|date=2015年10月}} {{Expand English|Cone|date=2024年5月}} [[Image:Cone.jpg|thumb|240px|円錐]] '''円錐'''(えんすい、{{lang-en-short|cone}})とは、[[円 (数学)|円]]を底面として持つ{{読み仮名|[[錐 (工具)|錐]]|きり}}状にとがった立体のことである。 == 定義 == 三次元[[ユークリッド空間|空間]]内の[[直線]] ''l'' と ''l'' 上の点 ''p'' を置く。点 ''p'' を通り、直線 ''l'' に[[平行]]でも[[垂直]]でもない直線を、 ''l'' を軸として回転させて得られる[[曲面]]([[回転面]])を'''円錐面'''という。 さらに回転軸に[[直交]]する[[平面]] ''P'' をとり、円錐面と ''P'' とで囲む[[有界]]で中身の詰まった立体図形を'''直円錐'''あるいは単に'''円錐'''という。 このとき、点 ''p'' をこの円錐の'''頂点'''、頂点と底面との距離をこの円錐の'''高さ'''といい、直線 ''l'' (と円錐との共通部分)をこの円錐の'''[[母線 (数学)|母線]]'''という。また、円錐と平面 ''P'' との共通部分をこの円錐の'''底面'''といい、そうでない面を'''側面'''という。底面は回転軸と平面 ''P'' との交点を中心とするような円になる。また、円錐の[[展開図]]を書くと、側面は[[扇形]]である。この扇形の[[半径]]となるような[[線分]]も母線と呼ばれ、この扇形の[[中心角]]は円錐の'''頂角'''と呼ばれる。 == 性質 == {{Double image aside|right|Cone (geometry).png|150|KegelNetz.svg|150|外観図と展開図}} * 円錐は、[[錐体]]の一種である。 * 高さを ''h''、母線の長さを ''c''、底面の半径を ''r''、底面積を ''B'' (<math>=\pi r^2</math>)、底面の周を ''b'' (<math>=2 \pi r</math>)、 と置けば、円錐の側面積 ''S''<sub>side</sub>、表面積 ''S''、[[体積]] ''V'' はそれぞれ以下で与えられる<ref>「4次元以上の空間が見える」小笠英志 ベレ出版 ISBN 978-4860641184<nowiki/>のPP.178-185に、錐の体積=(1/3)×底面積×高さの公式の1/3はどうして1/3になるのかについての小学生も納得できる説明が載っている </ref>: *: <math> S_\mathrm{side} = \pi r c = \pi c \sqrt{c^2 - h^2 } = \frac{1}{2} b c </math> *: <math> S = S_\mathrm{side} + B = \pi r (r + c) = \frac{1}{2} b (r + c) \,</math> *: <math> V = \frac{1}{3} \pi r^2 h = \frac{1}{3} \pi (c^2 - h^2) h = \frac{1}{3} B h </math> == 標準化 == 円錐面は、適当な[[直交変換]]を行うことにより、次の[[陰関数]]に帰着される。 : <math>aX^2+bY^2-cZ^2=0</math> 式の形から、円錐面は[[二次曲面]]の一種であることがわかる。また定義から直接に、円錐面は次の関数に[[媒介変数表示]]できる。 :<math> \begin{cases} X=a\cos(st) \\ Y=b\sin(st) \\ Z=ct \end{cases} </math> == 円錐曲線 == 円錐面を平面で切断したとき、その断面として現れる[[曲線]]を総称して[[円錐曲線]]という。[[解析幾何学]]においてはこれが二次曲線と同値であることが示される。 == 一般化 == [[File:Circle cones 01.png|thumb|250px|直円錐と斜円錐]] 一般に、ある平面 ''P'' 上の円 ''O'' と平面 ''P'' 上にない点 ''T'' が与えられたとき、''O'' の円周上の点と ''T'' とを結んだ[[線分]]の軌跡および円 ''O'' で囲まれる立体を'''斜円錐'''あるいは単に円錐という。また、円 ''O'' をこの斜円錐の'''底面'''、点 ''T'' をこの斜円錐の'''頂点'''という。 底面でない面を側面、頂点と底面との距離を高さと呼ぶのは直円錐と同じである。 なお、斜円錐の頂点 ''T'' から平面 ''P'' に下ろした垂線の足が円 ''O'' の中心に一致するならば、この斜円錐は直円錐である。 また、直円錐は直線を交わる直線を軸にして得られた回転体であったが、仮に直線をそれに平行な直線を軸にして回転させると[[柱体|直柱体]]になり、"ねじれの位置" にある直線を軸にして回転させると回転双曲面になる。 == 出典 == {{脚注ヘルプ}} {{Reflist}} == 関連項目 == {{Commonscat|Cones}} [[ファイル:Mayon.jpg|thumb|[[フィリピン]]にある[[マヨン山]](ルソン富士)。成層火山の一例。]] * [[回転体]] * [[柱体]] * [[双円錐]] * [[円錐台]] * [[成層火山]] * [[角錐]] * [[円柱 (数学)]] * [[エウドクソス]] - 円錐の体積の公式を発見したとされる {{立体}} {{DEFAULTSORT:えんすい}} [[Category:回転体]] [[Category:初等数学]] [[Category:柱体・錐体]] [[Category:数学に関する記事]]
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