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{{Otheruses|物性値の剛性率|建築物の構造設計で使用する剛性率|剛性率 (建築構造)}} {{出典の明記|date=2011年7月}} [[File:Shear scherung.svg|thumb|right|220px|せん断ひずみ]] '''剛性率'''(ごうせいりつ)は[[弾性率]]の一種で、[[せん断力]]による[[変形]]のしにくさをきめる[[物性値]]である。'''せん断弾性係数'''('''せん断弾性率''')、'''ずれ弾性係数'''('''ずれ弾性率''')、'''横弾性係数'''、'''[[ラメ定数|ラメの第二定数]]'''ともよばれる。剛性率は通常'''G'''で表され、[[せん断応力]]とせん断ひずみの比で定義される。 :<math>G \ \stackrel{\mathrm{def}}{=}\ \frac {\tau_{xy}} {\gamma_{xy}} = \frac{F/A}{\Delta x/l} = \frac{F l}{A \Delta x} </math> ここで :<math>\tau_{xy} = F/A \,</math> = せん断応力 ::<math>F</math> : せん断力 ::<math>A</math> : 部材の断面積 :<math>\gamma_{xy} = \Delta x/l = \tan \theta \,</math> = せん断ひずみ ::<math>\Delta x</math> : せん断変形量 ::<math>l</math> : 部材の長さ [[ヤング率]]が材料の引張り試験で容易に[[測定]]できるのに比べ、純せん断状態を作るのは難しいため直接測定しにくい値である。 [[等方性材料]]([[異方性]]のない[[原材料|材料]])では、ヤング率および[[ポアソン比]]との間に次の関係がある。 {{Indent|<math>G = {E \over 2(1+\nu)}</math>}} ::<math>E</math> : ヤング率 ::<math>\nu</math> : ポアソン比 いくつかの材料のヤング率・剛性率・ポアソン比を下表に示す。 {| class="wikitable" |- ! 材質 !! ヤング率<br />([[ギガ|G]][[パスカル (単位)|Pa]]) !! 剛性率<br />(GPa)!! ポアソン比 |- ! [[鉄鋼]] | 201-216 || 78-84 || 0.28-0.30 |- ! [[黄銅]](C2600) | 110 || 41 || 0.35 |- ! [[ゴム]](弾性ゴム) | 0.0015-0.005 || 0.0005-0.0015||0.46-0.49 |} == 弾性率の相関関係 == 等方均質弾性体では、[[ヤング率]]、[[ポアソン比]]、[[圧縮率#体積弾性率|体積弾性率]]、剛性率、[[ラメ定数|ラメの第一定数]]の五つの[[弾性率]]はそれぞれ、二つを用いて残りの三つを表すことができる。 {{main|弾性率#弾性率の相関関係}} == 関連項目 == * [[ラメ定数]] * [[剛性]] * [[弾性]] - [[弾性率]]-[[動的弾性率]] == 脚注 == <references/> {{Normdaten}} {{DEFAULTSORT:こうせいりつ}} [[Category:物性値]] [[Category:固体力学]] [[Category:弾性]]
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