剰余価値率のソースを表示

{{出典の明記|date=2009年9月}}
'''剰余価値率'''（じょうよかちりつ、{{lang-en-short|rate of surplus-value}}, {{lang-de-short|Rate des Mehrwerts}}）は、[[マルクス経済学]]において、[[可変資本]]に対する[[剰余価値]]の割合を示す。'''搾取率'''とも言う。

可変資本を''V'' 、剰余価値を''M'' で示すと、剰余価値率''m''' は次の式で定義される。m=Ｍ/Ｖ

また、剰余価値/労働力の価値、または剰余労働/必要労働ともあらわされる<ref>{{コトバンク|剰余価値}}</ref>。

== 解説 ==
[[ポール・サミュエルソン]]は、次のように解説する<ref name="sam-e-76-M">[[ポール・サミュエルソン]]「経済学 [原著第10版 1976]」岩波書店、都留重人訳、1977年, 「付論　マルクス経済学の基礎的原理」,p.1436-1452.</ref>。

マルクスは、マークアップ・剰余<math>s_i</math>は直接労働についてだけあるとし、それぞれの部門の剰余<math>s_i</math>は可変資本<math>v_i</math>に対し同じ比率のマークアップ（上乗せ）をする<ref name="sam-e-76-M"/>。この<math>s_i</math>対<math>v_i</math>の比率が剰余価値率<math>m</math>であり（[[ドイツ語]]：Mehrweltから）、すべての産業に共通するもので、次のようにあらわす<ref name="sam-e-76-M"/>。
:<math>m=m_1=m_2=</math>…<math>=m_i=</math>
:<math>s_1=mv_1,s_2=mv_2,</math>…<math>s_i=mv_i,</math>…

:▶︎剰余価値率:<math>S_i/V_i,S_2/V_2,m</math>

サミュエルソンは、競争はすべての産業に関し、<math>s_i/v_i</math>だけでなく、利潤率を均等化させるので、剰余価値率均等のかわりに、均等利潤率<math>\pi</math>を措定すべきであるという<ref name="sam-e-76-M"/>。

:▶︎均等利潤率:<math>\pi=s_1/(c_1+v_1)=s_2/(c_2+v_2)</math>

{{Main|再生産表式}}


== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}

=== 注釈 ===
{{Reflist|group="注"}}

=== 出典 ===
{{Reflist}}

== 関連項目 ==
*[[利潤率の傾向的低下の法則]]
*[[再生産表式]]
*[[マルクス主義批判]]

{{Economy-stub}}

{{DEFAULTSORT:しようよかちりつ}}
[[Category:マルクス経済学]]
[[Category:率・割合]]