古典的セファイド変光星のソースを表示

[[File:HR-vartype.svg|thumb|400px|様々なタイプの変光星の位置を示した[[ヘルツシュプルング・ラッセル図]]]]

'''古典的セファイド変光星'''{{R|Matsunaga2012|MatsunagaKawadu2011}}{{efn2|''Cepheid'' のカタカナ表記として「セファイド」と「ケフェイド」が主に使われる。学術用語集増訂版（1994年）では「ケフェイド」とされた{{R|yougo}}が、近年は「セファイド」が主流となっており、日本天文学会編『天文学辞典』（2018年 -）の項目でも「セファイド」の表記が採用されている{{R|astro-dic}}ため、本記事では「セファイド」を採用した。なお、本来の発音は({{IPAc-en|ˈ|s|ɛ|f|iː|ɪ|d|,_|ˈ|s|iː|f|iː|ɪ|d}})であり、いずれの表記も原語（英語）に忠実とは言い難い。}}（こてんてきセファイドへんこうせい、{{lang-en-short|classical Cepheid variable}}）は、[[セファイド変光星]]のタイプの1つ。数日から数週間の変光周期と、10分の数等級から2等級程度の振幅で、周期的な動径脈動{{efn2|球対称な形状を保ったまま行われる脈動のこと。}}を示す[[星の種族#種族I|種族Iの星]]の[[脈動変光星]]である。'''古典的セファイド''' (classical Cepheid) 、'''種族Iセファイド''' (Population I Cepheids) 、'''I型セファイド''' (Type I Cepheids) 、'''ケフェウス座&delta;型変光星''' (Delta Cepheid variables) などとも呼ばれる。

古典的セファイドの光度と脈動周期の間には明確な関係がある{{R|OGLE_4|OGLE_1}}ため、セファイド変光星は銀河と系外銀河の距離尺度を確立するための有効な標準光源となっている{{R|FreedmanMadore2001|TammannSandage2008|MajaessTurner2009|FreedmanMadore2010}}。[[ハッブル宇宙望遠鏡]] (HST) による古典的セファイドの観測によって、[[ハッブル=ルメートルの法則]]に対するより確実な制約が可能となった{{R|FreedmanMadore2001|TammannSandage2008|FreedmanMadore2010|NgeowKanbur2006|MacriRiess2009}}。古典的セファイドは、銀河系内の渦巻構造や太陽の銀河面からの高さなど、天の川銀河の特徴を明らかにするために使われてきた{{R|MajaessTurner2009}}。

[[天の川銀河]]内に6,000個以上存在すると予想される古典的セファイドのうち、既に約800個が確認されている。また、大小マゼラン雲では数千個の古典的セファイドが、他の銀河ではさらに多くの古典的セファイドが確認されている{{R|Szabados2003}}。HSTによる観測では、約1億光年離れた銀河[[NGC 4603]]に複数の古典的セファイドが発見されている{{R|NewmanZepf1999}}。

== 特徴 ==
[[File:Evolutionary track 5m.svg|thumb|left|upright=1.5|[[ヘリウム]]が燃焼する[[ブルーループ]]の間に[[不安定帯]]を横断する{{solar mass|5}}（太陽質量）の星の進化トラック]]
古典的セファイドは、太陽の4倍から20倍程度の質量を持ち{{R|Turner1996}}、光度はおよそ1,000倍から50,000倍（ケンタウルス座V810星では200,000倍）も明るい{{R|Turner2010}}。分光学的には、スペクトル階級F6 - K2の[[輝巨星]]または低光度の[[超巨星]]である。温度やスペクトルは脈動によって変化する。半径は太陽の数十倍から数百倍である。光度の大きなセファイドは、温度が低く大きく変光周期も長い。温度変化に加えて、半径も周期に合わせて変化するため、明るさが2等級も変化する。この明るさの変化は、波長が短いほど顕著に現れる{{R|Rodgers1957}}。

セファイドは、基本モード、第1陪振動モード、あるいはまれに混合モードで脈動することがある。第1陪振動より高次での脈動は珍しいが興味深いものとされる{{R|OGLE_1}}。古典的セファイドの大部分は基本モード脈動であると考えられているが、[[光度曲線]]の形状からモードを区別することは容易ではない。陪振動で脈動している星は、同じ周期の基本モード脈動星よりも、より明るく、より大きい傾向がある{{R|BonoGieren2001}}。

[[恒星進化論|恒星の進化]]の過程では、中質量星が主系列から離れ、[[赤色巨星分枝]]へと進化するまでの間に、[[不安定帯]]を非常に速く通過する。赤色巨星分枝に進化した後に中質量星内部のヘリウム中心核に点火されると、ブルーループを形成して再び不安定帯を通過、一度高温に進化した後、さらに漸近巨星分枝に向かって進化して不安定帯を通過する。{{solar mass|8-12}}以上の質量の星は、赤色巨星分枝に到達する前に中心核のヘリウム燃焼が始まって赤色超巨星となるが、不安定帯を通過してブルーループを起こすことがある。ブルーループの継続期間、あるいはブルーループに至るか否かも、星の質量、[[金属量]]、ヘリウム存在量といった要素に大きく影響を受ける。セファイドの周期の変化率とスペクトルから検出できる化学組成から、ある星が恒星の進化上どのような過程にあるかを推測することができる{{R|TurnerBerdnikov2004}}。

古典的セファイドの前駆天体となる恒星は、中心核の水素を使い果たすまでは、B7より早期型の[[B型主系列星]]あるいは晩期型の[[O型主系列星]]であったと考えられている。質量が大きく温度の高い星ほど、より光度が大きく長周期のセファイドとなるが、天の川銀河にある太陽と似た金属量を持つ若い星は、不安定帯に初めて到達するまでにかなりの質量を失うため50日以下の周期になると推測されている。赤色超巨星は、ある程度の質量以上{{efn2|金属量によって{{solar mass|20-50}}（[[太陽質量]]）の間。}}では、ブルーループを形成するのではなく青色超巨星に戻るように進化し、不安定帯では周期的に脈動するセファイドではなく不安定な[[黄色極超巨星]]となる。非常に重い星は、不安定帯に到達するほど十分に冷却されないため、セファイドとなることはない。大小マゼラン雲のように金属量の低いところでは、星はより多くの質量を持ち続けることが可能なため、より長い周期でより明るいセファイドとなりうる{{R|Turner2010}}。

== 光度曲線 ==
[[File:Delta Cephei lightcurve.jpg|thumb|left|[[ケフェウス座デルタ星|ケフェウス座&delta;星]]の[[光度曲線]]]]
[[File:Delta cephei ubvri engle 2014.png|right|thumb|等級と周期の位相を示した、古典的セファイドのプロトタイプである[[ケフェウス座デルタ星|ケフェウス座&delta;星]]のUBVRIの[[光度曲線]]{{R|EngleGuinan2014}}]]

セファイドの光度曲線は、最大光度まで急激に上昇した後に最小光度までゆっくりと下降する非対称性を持つのが一般的である（例:[[ケフェウス座デルタ星|ケフェウス座&delta;星]]）。これは、半径と温度の変化の位相差によるもので、古典的セファイドで最も多いタイプである基本モード脈動星の特徴と考えられている。滑らかな擬正弦波状の光度曲線に「バンプ」と呼ばれる、一時的に光度の低下が遅くなったり、わずかに輝度が上がったりする現象が見られることがあるが、これは基本波と第2陪振動の共鳴によるものと考えられている。バンプは、周期が6日前後の星の下降枝によく見られる（例:[[わし座イータ星|わし座&eta;星]]）。周期が長くなると、バンプの位置は最大高度に近づき、周期が10日前後の星では、最大光度が二重に見られたり、第一の最大光度と区別がつかなくなったりする（例:[[ふたご座ゼータ星|ふたご座&zeta;星]]）。より長い周期では、バンプが光度曲線の上昇枝に見られるようになる（例:[[はくちょう座X星]]）が、20日以上の周期では共鳴が消えてしまう。

古典的セファイドの中には、ほぼ対称的な正弦波状の光度曲線を示すものもある。これらは s-Cepheids と呼ばれ、通常は振幅が小さく、周期が短いのが特徴である。これらの大部分は第1陪振動またはそれ以上の高次の振動をする脈動星（例:[[いて座X星]]）であると考えられているが、基本波で脈動していると思われる珍しい星もこのような光度曲線を示す（例:[[こぎつね座S星]]）。第1陪振動で脈動している星は、天の川銀河では短い周期でしか発生しないと予想されているが、大小マゼラン雲のように金属量が低い場合にはやや長い周期で発生する可能性がある。より高次の陪振動の脈動星や2つの陪振動で同時に脈動しているセファイドも大小マゼラン雲では多く見られ、それらは通常、振幅が小さくやや不規則な光度曲線を描いている{{R|OGLE_1|OGLE_7}}。

== 発見 ==
[[File:PSM V69 D184 Light curves of variable stars.png|thumb|[[いて座W星]]と[[わし座イータ星|わし座&eta;星]]の歴史的な光度曲線]]
1784年9月10日、[[エドワード・ピゴット]]はわし座&eta;星の変光を検出し、これが古典的セファイド変光星の最初の代表的な天体となった。しかし、古典的セファイドの名前は、その1ヶ月後に[[ジョン・グッドリック]]によって変光星であることが発見されたケフェウス座&delta;星に由来している{{R|Hoskin2016}}。ケフェウス座&delta;星は、星団に属している{{R|de ZeeuwHoogerwerf1999|MajaessTurner2012}}ことや、HSTや[[ヒッパルコス衛星|ヒッパルコス]]によって精密な年周視差が得られている{{R|BenedictMcArthur2002}}こともあって、セファイドの中でも最も距離が精密に測定されていることから、[[周期-光度関係]]のキャリブレータとしても重要な役割を果たしている。

== 周期-光度関係 ==
古典的セファイドの光度は、その変光周期に直接関係している。周期が長ければ長いほど、星の光度は大きくなる。古典的セファイドの周期-光度関係は、1908年に[[ヘンリエッタ・スワン・リービット]]が大小マゼラン雲にある数千個の変光星の調査から発見した{{R|Leavitt1908}}もので、さらに証拠を加えて1912年に発表された{{R|LeavittPickering1912}}。周期-光度関係が較正されると、周期がわかっているセファイドの光度が確定される。光度が確定されれば、その見かけの明るさから距離が求められる。20世紀を通じて、[[アイナー・ヘルツシュプルング]]を始めとする多くの天文学者によって周期-光度関係の較正が行われてきた。長らく周期-光度関係の較正は不確かなものであったが、2007年のベネディクトらの研究によって、太陽系近傍の古典的セファイドの年周視差をHSTの観測によって求めることで、天の川銀河内での較正が確立された{{R|BenedictMcArthur2007}}。また2008年には、[[とも座RS星]]までの距離を誤差1％以内の精度で推定したとする研究結果が[[ヨーロッパ南天天文台]] (ESO) の研究者によって発表された{{R|KervellaMérand2008}}。ただし、ESOのこの発見については論文上で盛んに議論されている{{R|BondSparks2008}}。

HSTによる10個の近傍セファイドの年周視差と、古典的セファイドの周期''P''（単位は日）と平均絶対等級''M{{small|v}}''との間に、以下のような相関関係が示された。
: <math> M_\mathrm{v} = (-2.43\pm0.12) \left(\log_{10}P - 1\right) - (4.05 \pm 0.02) \, </math>{{R|BenedictMcArthur2002|BenedictMcArthur2007}}
以下の相関関係が古典的セファイドの距離 ''d'' の計算に使われる。
: <math> 5\log_{10}{d}=V+ 3.34 \log_{10}{P} - 2.45 (V-I) + 7.52 \,. </math>{{R|BenedictMcArthur2007}}
または、
: <math> 5\log_{10}{d}=V+ 3.37 \log_{10}{P} - 2.55 (V-I) + 7.48 \,. </math>{{R|MajaessTurner2011}}
''I'' と ''V'' は、それぞれ[[近赤外線|近赤外]]と[[可視光]]の平均の[[見かけの等級]]である。

== 小振幅セファイド ==
振幅が0.5等級以下で、ほぼ対称的な[[正弦波]]状の光度曲線を持ち、周期が短い古典的セファイド変光星は「小振幅セファイド (small amplitude Cepheids)」と呼ばれる別のグループとして定義されている。[[変光星総合カタログ]] (GCVS) では頭文字を取ってDCEPSとして分類されている。変光周期は一般に7日以下であるが、正確なカットオフはまだ議論されている{{R|gcvs}}。正弦波状の光度曲線を持つ短周期の小振幅セファイドのうち、第1陪振動の脈動星とされるものは s-Cepheid と呼ばれる{{efn2|s-CepheidをDCEPSの同義語とするか、第1陪振動の脈動星だけに限定して使うかは研究者によって異なる{{R|TurnerKovtyukh2013|Antonello1990}}。}}。s-Cepheid は、HR図上の不安定帯の低温度側の端に見られる。

小振幅セファイドには[[ポラリス_(恒星)|ポラリス]]（こぐま座&alpha;星、現在の[[北極星]]）や[[わし座FF星]]も含まれるが、どちらの星も基本モードで脈動している。第1陪振動脈動星として初めて確認された星には、[[みなみじゅうじ座BG星]]や[[コンパス座BP星]]などがある{{R|UsenkoKniazev2014|EvansSzabó2015}}。

== セファイドによる距離決定の不確かさ ==
セファイド距離スケールに関連する不確かさの中でも特に重要なものは、様々な[[パスバンド]]における周期-光度関係の性質、周期-光度関係のゼロ点と光度曲線の傾斜の両方に金属量が与える影響、そしてphotometric contamination と減光法則が古典的セファイドの距離の及ぼす影響である。これらのテーマはいずれも文献上で活発に議論されている{{R|TammannSandage2008|NgeowKanbur2006|Turner2010|FeastCatchpole1997|StanekUdalski1999|UdalskiWyrzykowski2001|MacriStanek2006|BonoCaputo2008|MajaessTurner2009b|MadoreFreedman2009}}{{R|ScowcroftBersier2009|Majaess2010}}。

これらの未解決問題が残っているため、[[ハッブル定数]]の値は60 - 80 km/s/Mpc（キロメートル毎秒毎メガ[[パーセク]]）という不確かさを以て引用されている{{R|FreedmanMadore2001|TammannSandage2008|FreedmanMadore2010|NgeowKanbur2006|MacriRiess2009}}。ハッブル定数の正確な値を提供することによって[[宇宙論パラメータ]]に制約を与えることができるため、これら諸問題を解決することは天文学の最も重要な課題の一つとされている{{R|FreedmanMadore2010|MacriRiess2009}}。

== 例 ==
古典的セファイドの中には、プロトタイプの[[ケフェウス座デルタ星|ケフェウス座&delta;星]]や[[ふたご座ゼータ星|ふたご座&zeta;星]]、[[わし座イータ星|わし座&eta;星]]、[[かじき座ベータ星|かじき座&beta;星]]などのように、夜毎の眼視観測によって変光が記録されるようなものもある。このタイプの変光星として太陽系に最も近傍にある[[ポラリス_(恒星)|ポラリス]]は、およそ0.05等級の変光幅で、その正確な距離は議論の的となっている{{R|FreedmanMadore2010}}。

<!-- placing a zero before the period if the range is less than ten days allows us to accurately list by period length  -->
{| class="wikitable sortable" style="font-size:90%;"
|- style="background:#efefef;"
! style="width:10%;"|'''名称'''
! style="width:10%;"|'''星座'''
! style="width:15%;"|'''発見'''
! style="width:10%;"|''最大等級（[[見かけの等級]]）'' (m<sub>V</sub>){{R|Berdnikov2008}}
! style="width:10%;"|''最小等級'' (m<sub>V</sub>){{R|Berdnikov2008}}
! style="width:15%;"|'''変光周期''' (日){{R|Berdnikov2008}}
! style="width:15%;"|'''スペクトル型'''
! style="width:15%;"|'''備考'''
|-
| [[わし座イータ星|η Aql]]
| [[わし座]]
| [[エドワード・ピゴット]]、1784年
| 3<sup>m</sup>.48
| 4<sup>m</sup>.39
| 07.17664
| F6 Ibv
| &nbsp;
|-
| [[わし座FF星|FF Aql]]
| [[わし座]]
| Charles Morse Huffer、1927年
| 5<sup>m</sup>.18
| 5<sup>m</sup>.68
| 04.47
| F5Ia-F8Ia
| &nbsp;
|-
| [[わし座TT星|TT Aql]]
| [[わし座]]
|
| 6<sup>m</sup>.46
| 7<sup>m</sup>.7
| 13.7546
| F6-G5
| &nbsp;
|-
| [[わし座U星|U Aql]]
| [[わし座]]
|
| 6<sup>m</sup>.08
| 6<sup>m</sup>.86
| 07.02393
| F5I-II-G1
| &nbsp;
|-
| [[ポンプ座T星|T Ant]]
| [[ポンプ座]]
|
| 5<sup>m</sup>.00
| 5<sup>m</sup>.82
| 05.898
| G5
| 未確認の伴星がある可能性。以前はII型セファイドと考えられていた<ref>{{cite journal|doi=10.1051/0004-6361:20030835|title=The nature of the Cepheid T Antliae|journal=Astronomy and Astrophysics|volume=407|pages=325|year=2003|last1=Turner|first1=D. G.|last2=Berdnikov|first2=L. N.|bibcode=2003A&A...407..325T|doi-access=free}}</ref>。
|-
| [[ぎょしゃ座RT星|RT Aur]]
| [[ぎょしゃ座]]
|
| 5<sup>m</sup>.00
| 5<sup>m</sup>.82
| 03.73
| F8Ibv
| &nbsp;
|-
| [[りゅうこつ座l星|l Car]]
| [[りゅうこつ座]]
| &nbsp;
| 3<sup>m</sup>.28
| 4<sup>m</sup>.18
| 35.53584
| G5 Iab/Ib
| &nbsp;
|-
| [[ケフェウス座デルタ星|δ Cep]]
| [[ケフェウス座]]
| [[ジョン・グッドリック]]、1784年
| 3<sup>m</sup>.48
| 4<sup>m</sup>.37
| 05.36634
| F5Ib-G2Ib
| [[双眼鏡]]で確認できる[[二重星]]
|-
| [[コンパス座AX星|AX Cir]]
| [[コンパス座]]
| &nbsp;
| 5<sup>m</sup>.65
| 6<sup>m</sup>.09
| 05.273268
| F2-G2II
| スペクトルB6型で{{Solar mass|5}}の伴星との[[分光連星]]
|-
| [[コンパス座BP星|BP Cir]]
| [[コンパス座]]
| &nbsp;
| 7<sup>m</sup>.31
| 7<sup>m</sup>.71
| 02.39810
| F2/3II-F6
| スペクトルB6型で{{Solar mass|4.7}}の伴星との[[分光連星]]
|-
| [[みなみじゅうじ座BG星|BG Cru]]
| [[みなみじゅうじ座]]
| &nbsp;
| 5<sup>m</sup>.34
| 5<sup>m</sup>.58
| 03.3428
| F5Ib-G0p
| &nbsp;
|-
| [[みなみじゅうじ座R星|R Cru]]
| [[みなみじゅうじ座]]
| &nbsp;
| 6<sup>m</sup>.40
| 7<sup>m</sup>.23
| 05.82575
| F7Ib/II
| &nbsp;
|-
| [[みなみじゅうじ座S星|S Cru]]
| [[みなみじゅうじ座]]
| &nbsp;
| 6<sup>m</sup>.22
| 6<sup>m</sup>.92
| 04.68997
| F6-G1Ib-II
| &nbsp;
|-
| [[みなみじゅうじ座T星|T Cru]]
| [[みなみじゅうじ座]]
| &nbsp;
| 6<sup>m</sup>.32
| 6<sup>m</sup>.83
| 06.73331
| F6-G2Ib
| &nbsp;
|-
| [[はくちょう座X星|X Cyg]]
| [[はくちょう座]]
| &nbsp;
| 5<sup>m</sup>.85
| 6<sup>m</sup>.91
| 16.38633
| G8Ib<ref name=tomasella>{{cite journal|bibcode=2010AJ....140.1758T|title=A High-resolution, Multi-epoch Spectral Atlas of Peculiar Stars Including RAVE, GAIA, and HERMES Wavelength Ranges|journal=The Astronomical Journal|volume=140|issue=6|pages=1758|last1=Tomasella|first1=Lina|last2=Munari|first2=Ulisse|last3=Zwitter|first3=Tomaž|year=2010|doi=10.1088/0004-6256/140/6/1758|arxiv = 1009.5566 }}</ref>
| &nbsp;
|-
| [[はくちょう座SU星|SU Cyg]]
| [[はくちょう座]]
| &nbsp;
| 6<sup>m</sup>.44
| 7<sup>m</sup>.22
| 03.84555
| F2-G0I-II<ref name=andrievsky>{{cite journal|bibcode=2005AJ....130.1880A|title=Phase-dependent Variation of the Fundamental Parameters of Cepheids. III. Periods between 3 and 6 Days|journal=The Astronomical Journal|volume=130|issue=4|pages=1880|last1=Andrievsky|first1=S. M.|last2=Luck|first2=R. E.|last3=Kovtyukh|first3=V. V.|year=2005|doi=10.1086/444541|doi-access=free}}</ref>
| &nbsp;
|-
| [[かじき座ベータ星|β Dor]]
| [[かじき座]]
| &nbsp;
| 3<sup>m</sup>.46
| 4<sup>m</sup>.08
| 09.8426
| F4-G4Ia-II
| &nbsp;
|-
| [[ふたご座ゼータ星|ζ Gem]]
| [[ふたご座]]
| {{仮リンク|ヨハン・フリードリヒ・ユリウス・シュミット|en|Johann Friedrich Julius Schmidt}}、1825年
| 3<sup>m</sup>.62
| 4<sup>m</sup>.18
| 10.15073
| F7Ib to G3Ib
| &nbsp;
|-
| [[こと座V473星|V473 Lyr]]
| [[こと座]]
| &nbsp;
| 5<sup>m</sup>.99
| 6<sup>m</sup>.35
| 01.49078
| F6Ib-II
| &nbsp;
|-
| [[はえ座R星|R Mus]]
| [[はえ座]]
| &nbsp;
| 5<sup>m</sup>.93
| 6<sup>m</sup>.73
| 07.51
| F7Ib-G2
| &nbsp;
|-
| [[はえ座S星|S Mus]]
| [[はえ座]]
| &nbsp;
| 5<sup>m</sup>.89
| 6<sup>m</sup>.49
| 09.66007
| F6Ib-G0
| &nbsp;
|-
| [[じょうぎ座S星|S Nor]]
| [[じょうぎ座]]
| &nbsp;
| 6<sup>m</sup>.12
| 6<sup>m</sup>.77
| 09.75411
| F8-G0Ib
| 散開星団[[NGC 6087]]の最輝星 
|-
| [[じょうぎ座QZ星|QZ Nor]]
| [[じょうぎ座]]
| &nbsp;
| 8<sup>m</sup>.71
| 9<sup>m</sup>.03
| 03.786008
| F6I
| 散開星団[[NGC 6067]]のメンバー
|-
| [[じょうぎ座V340星|V340 Nor]]
| [[じょうぎ座]]
| &nbsp;
| 8<sup>m</sup>.26
| 8<sup>m</sup>.60
| 11.2888
| G0Ib
| 散開星団[[NGC 6067]]のメンバー
|-
| [[じょうぎ座V378星|V378 Nor]]
| [[じょうぎ座]]
| &nbsp;
| 6<sup>m</sup>.21
| 6<sup>m</sup>.23
| 03.5850
| G8Ib
| &nbsp;
|-
| [[へびつかい座BF星|BF Oph]]
| [[へびつかい座]]
| &nbsp;
| 6<sup>m</sup>.93
| 7<sup>m</sup>.71
| 04.06775
| F8-K2<ref name=densities>{{cite journal|bibcode=1953ZA.....32..125K|title=The Density of Stars of Different Spectral Types. With 1 figure|journal=Zeitschrift für Astrophysik|volume=32|pages=125|last1=Kreiken|first1=E. A.|year=1953}}</ref>
| &nbsp;
|-
| [[とも座RS星|RS Pup]]
| [[とも座]]
| &nbsp;
| 6<sup>m</sup>.52
| 7<sup>m</sup>.67
| 41.3876
| F8Iab
| &nbsp;
|-
| [[や座S星|S Sge]]
| [[や座]]
| {{仮リンク|ジョン・エラード・ゴア|en|John Ellard Gore}}、1885年
| 5<sup>m</sup>.24
| 6<sup>m</sup>.04
| 08.382086<ref name=AAVSOS>{{cite web|url=https://www.aavso.org/vsx/index.php?view=detail.top&oid=27343 |title=S Sagittae |author =Watson, Christopher |date=4 January 2010|work=AAVSO Website|publisher=American Association of Variable Star Observers|access-date=22 May 2015}}</ref>
| F6Ib-G5Ib
| &nbsp;
|-
| [[いて座U星|U Sgr]]
| [[いて座]]
| &nbsp;
| 6<sup>m</sup>.28
| 7<sup>m</sup>.15
| 06.74523
| G1Ib<ref name=2d/>
| 散開星団[[M25 (天体)|M25]]のメンバー
|-
| [[いて座W星|W Sgr]]
| [[いて座]]
| &nbsp;
| 4<sup>m</sup>.29
| 5<sup>m</sup>.14
| 07.59503
| F4-G2Ib
| [[いて座ガンマ2星|いて座&gamma;{{sup|2}}星]]との二重星
|-
| [[いて座X星|X Sgr]]
| [[いて座]]
| &nbsp;
| 4<sup>m</sup>.20
| 4<sup>m</sup>.90
| 07.01283
| F5-G2II
|
|-
| [[さそり座V636星|V636 Sco]]
| [[さそり座]]
| &nbsp;
| 6<sup>m</sup>.40
| 6<sup>m</sup>.92
| 06.79671
| F7/8Ib/II-G5
| &nbsp;
|-
| [[みなみのさんかく座R星|R TrA]]
| [[みなみのさんかく座]]
| &nbsp;
| 6<sup>m</sup>.4
| 6<sup>m</sup>.9
| 03.389
| F7Ib/II<ref name=2d>{{cite journal|bibcode=1975mcts.book.....H|title=University of Michigan Catalogue of two-dimensional spectral types for the HD stars. Volume I. Declinations −90_ to −53_ƒ0|journal=University of Michigan Catalogue of Two-dimensional Spectral Types for the HD Stars. Volume I. Declinations −90_ to −53_ƒ0|last1=Houk|first1=N.|last2=Cowley|first2=A. P.|year=1975}}</ref>
| &nbsp;
|-
| [[みなみのさんかく座S|S TrA]]
| [[みなみのさんかく座]]
| &nbsp;
| 6<sup>m</sup>.1
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| F6II-G2
| &nbsp;
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| [[アイナー・ヘルツシュプルング]]、1911年
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|-
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| &nbsp;
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|-
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| [[こぎつね座]]
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| [[こぎつね座]]
| &nbsp;
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| F7Iab-K0Iab
| &nbsp;
|}

== 注釈 ==
{{脚注ヘルプ}}
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== 出典 ==
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  |journal=The Astrophysical Journal Letters|year=1999|arxiv=astro-ph/9909346|bibcode=1999astro.ph..9346S}}</ref>

<ref name="UdalskiWyrzykowski2001">{{cite journal|display-authors=3
  |last1=Udalski|first1=A.|last2=Wyrzykowski|first2=L.|last3=Pietrzynski|first3=G.|last4=Szewczyk|first4=O.
  |last5=Szymanski|first5=M.|last6=Kubiak|first6=M.|last7=Soszynski|first7=I.|last8=Zebrun|first8=K.
  |title=The Optical Gravitational Lensing Experiment. Cepheids in the Galaxy IC1613: No Dependence of the Period-Luminosity Relation on Metallicity
  |journal=Acta Astronomica|volume=51|pages=221|year=2001|issn=0001-5237
  |bibcode=2001AcA....51..221U|arxiv = astro-ph/0109446 }}</ref>

<ref name="MacriStanek2006">{{cite journal|display-authors=3
  |last1=Macri|first1=L. M.|last2=Stanek|first2=K. Z.|last3=Bersier|first3=D.|last4=Greenhill|first4=L. J.|last5=Reid|first5=M. J.
  |title=A New Cepheid Distance to the Maser‐Host Galaxy NGC 4258 and Its Implications for the Hubble Constant
  |journal=The Astrophysical Journal|volume=652|issue=2|year=2006|pages=1133–1149|issn=0004-637X
  |doi=10.1086/508530|bibcode=2006ApJ...652.1133M|arxiv = astro-ph/0608211 }}</ref>

<ref name="BonoCaputo2008">{{cite journal|display-authors=3
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  |title=Cepheids in External Galaxies. I. The Maser‐Host Galaxy NGC 4258 and the Metallicity Dependence of Period‐Luminosity and Period‐Wesenheit Relations
  |journal=The Astrophysical Journal|volume=684|issue=1|year=2008|pages=102-117|issn=0004-637X
  |doi=10.1086/589965|bibcode=2008ApJ...684..102B|arxiv = 0805.1592 }}</ref>

<ref name=MajaessTurner2009b>{{cite journal|last1=Majaess|first1=D.|last2=Turner|first2=D.|last3=Lane|first3=D.
  |title=Type II Cepheids as Extragalactic Distance Candles
  |journal=Acta Astronomica|volume=59|issue=4|pages=403|year=2009|issn=0001-5237
  |bibcode=2009AcA....59..403M|arxiv = 0909.0181 }}</ref>

<ref name="MadoreFreedman2009">{{cite journal
  |last1=Madore|first1=Barry F.|last2=Freedman|first2=Wendy L.
  |title=Concerning the Slope of the Cepheid Period-Luminosity Relation
  |journal=The Astrophysical Journal|volume=696|issue=2|year=2009|pages=1498-1501|issn=0004-637X
  |doi=10.1088/0004-637X/696/2/1498|bibcode=2009ApJ...696.1498M|arxiv = 0902.3747 }}</ref>

<ref name="ScowcroftBersier2009">{{cite journal
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  |title=The effect of metallicity on Cepheid magnitudes and the distance to M33
  |journal=Monthly Notices of the Royal Astronomical Society|volume=396|issue=3|year=2009|pages=1287–1296|issn=0035-8711
  |doi=10.1111/j.1365-2966.2009.14822.x|bibcode=2009MNRAS.396.1287S|arxiv=0903.4088}}</ref>

<ref name=Majaess2010>{{cite journal
  |last1=Majaess|first1=D.
  |title=The Cepheids of Centaurus A (NGC 5128) and Implications for H0
  |journal=Acta Astronomica|volume=60|issue=2|pages=121|year=2010|issn=0001-5237
  |bibcode=2010AcA....60..121M|arxiv = 1006.2458 }}</ref>

<ref name="Berdnikov2008">{{cite journal
  |last1=Berdnikov|first1=L. N.
  |title=VizieR Online Data Catalog: Photoelectric observations of Cepheids in UBV(RI)c (Berdnikov, 2008)
  |journal=VizieR On-line Data Catalog: II/285. Originally Published in: 2008yCat.2285....0B|volume=2285|pages=0|year=2008
  |bibcode=2008yCat.2285....0B}}</ref>
}}

== 関連項目 ==
*[[こと座RR星]]
*[[脈動変光星]]
*[[II型ケフェイド変光星|II型セファイド変光星]]

== 外部リンク ==
*[https://web.archive.org/web/20101009205927/http://www.institute-of-brilliant-failures.com/ The Cepheid Distance Scale: A History, by Nick Allen]
*[https://crocus.physics.mcmaster.ca/Cepheid/Classical.html List of classical Cepheids on McMaster Cepheid Photometry and Radial Velocity Data Archive]
*[https://www.aavso.org/ American Association of Variable Star Observers]
*[http://ogle.astrouw.edu.pl/atlas/classical_Cepheids.html OGLE Atlas of Variable Star Light Curves – Classical Cepheids]

{{変光星}}
{{DEFAULTSORT:こてんてきせふあいとへんこうせい}}
[[Category:脈動変光星]]
[[Category:天文学に関する記事]]