塩化コバルトのソースを表示

{{出典の明記|date=2020年7月31日 (金) 12:52 (UTC)}}
{{Infobox_無機化合物
|name = 塩化コバルト(II)
|画像=[[画像:Cobalt(II) chloride.jpg|130px|無水物]]<br />[[Image:Cobalt(II)-chloride-hexahydrate-sample.jpg|130px|六水和物]]<br />[[Image:Cobalt(II)-chloride-3D-balls.png|130px|球棒モデル]]
|IUPAC名=二塩化コバルト(II)
|別名=
|組成式=CoCl<sub>2</sub>
|式量=129.8
|形状=青色結晶（無水物）<br />桃色結晶（六水和物）
|結晶構造=三方晶（無水物）<br />単斜晶（六水和物）
|CAS登録番号=[7646-79-9]（無水物）
|密度=3.37（無水物）
|相=固体
|水への溶解度=53    (無水物)
|温度=20
|融点=735
|融点注=
|沸点=1049
|沸点注=
|出典={{ICSC-small|0783|title=塩化コバルト(II)}}
}}
'''塩化コバルト'''（えんかこばると、cobalt chloride）とは、[[コバルト]]の[[塩化物]]で、コバルトの[[酸化数]]により、塩化コバルト(II) と塩化コバルト(III) が存在する。

== 塩化コバルト(II) ==
'''塩化コバルト(II)'''（えんかこばると に、Cobalt(II) chloride）は+2価の[[コバルト]]の塩化物で、化学式 CoCl<sub>2</sub> で表される。[[無水物]]（青色）をはじめ、1.5[[水和物]]（暗青紫色）、2水和物（赤紫色）、4水和物（桃赤色）、6水和物(赤色)などの水和物が知られている。無水物は[[潮解性]]の青色三方晶で、安定な水和物である6水和物は淡赤色単斜晶である。[[水]]（赤色溶液）、[[メタノール]]（青色溶液）、[[エタノール]]（青色溶液）、[[アセトン]]（青色溶液）などに溶ける。

CoCO<sub>3</sub>や[[水酸化コバルト(II)|Co(OH)<sub>2</sub>]]など2価のコバルト塩を[[塩酸|濃塩酸]]に溶かして、溶媒を蒸発させて製造する。
:<chem>CoCO3\ + 2HCl -> CoCl2\ + H2O\ + CO2</chem>
:<chem>Co(OH)2\ + 2HCl -> CoCl2\ + 2H2O</chem>
金属[[コバルト]]と[[塩素]]の反応でも生成する。
:<chem>Co\ + Cl2 -> CoCl2</chem>

無水物から水和物へと吸湿して変化してゆくにつれて青から赤へと色調が変わり、水を失う場合は可逆的で色調が変化するので、[[シリカゲル]]などに水分の指示薬として添加される。他にも示温顔料、ガラス、陶器の着色、ビールの泡の安定剤、植物が取り込む物質を調べる時、[[ビタミンB12]]の原料などにも利用される。

== 塩化コバルト(III) ==
'''塩化コバルト(III)'''（えんかこばると さん、Cobalt(III) chloride）は+3価の[[コバルト]]の塩化物で、化学式 CoCl<sub>3</sub> で表される。暗緑色の結晶であるが、不安定で容易に[[不均化]]して塩化コバルト(II) と[[塩素]]とに分解する。
: <chem>2CoCl3 -> 2CoCl2\ + Cl2</chem>
{{コバルトの化合物}}
{{Chem-stub}}
{{DEFAULTSORT:えんかこはると}}
[[Category:塩化物]]
[[Category:コバルトの化合物]]