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[[ファイル:Zenith-Nadir-Horizon.svg|thumb|right|350px|天頂と[[天底]]と[[地平線]]の関係を表した図。地球上に立つ観測者が誇張されたサイズで描かれており、上方がその観測者にとっての天頂 (zenith) に当たる。下方は天底 (nadir) で、地平線 (horizon) は定義の異なるものが複数存在する。]] '''天頂'''(てんちょう、{{lang-en-short|zenith}})とは、[[天文学]]における概念で、[[天球]]上において観測者の真上に当たる点を指す。正確には、[[地平座標]]で[[高度]]が+90度の極をなす点である。 地上から天頂方向は、観測地点の垂直方向、すなわち重力方向である[[鉛直線]]方向である。また、天球上で天頂の正反対にある点は[[天底]] ({{lang-en-short|nadir}}) と呼ぶ。 天頂はその定義により、必ずその観測地での[[子午線]]が通る点になっている。 == 地心天頂と測地天頂 == [[File:Ellpise_tangente_normale_foci.svg|thumb|right|350px|楕円における法線(図中の<math>n</math>の線)]] 地球は完全な[[球体]]でなく、[[自転]]による[[遠心力]]により[[赤道]]付近が膨らんだ[[回転楕円体]]である。これを[[地球楕円体]]とよぶが、その地表における天頂には2種類の定義ができる<ref>世界大百科事典 第2版『天頂』。</ref>。 * 地球楕円体の中心と地球楕円体上の[[点_(数学)|点]]を結ぶ線を延長した天球上の上方の点 * 地球楕円体上の[[点_(数学)|点]]における[[法線]]を延長した天球上の上方の点 赤道上か自転の両極でなければ前者と後者は一致することがない。前者は地表で重力に対して起立する観測者が感じる人間の感覚に近い天頂で、これを'''地心天頂'''という。これに対して後者を'''測地天頂'''という。実際の地球楕円体は[[扁平率]]が300分の1程度であり、人間がその違いを感じることは少ないが、[[測地系]]での定義は重要となる。 ==参照項目== {{Wiktionary|天頂}} * [[方位角]] * [[太陽直下点]] ==脚注== {{Reflist}} {{DEFAULTSORT:てんちよう}} [[Category:天球座標系]] [[Category:天文学に関する記事]]
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