太陽ニュートリノ単位のソースを表示

'''太陽ニュートリノ単位''' (SNU) とは、ニュートリノ天文学および放射化学ニュートリノ実験において広く用いられる太陽ニュートリノ流束の単位である。一秒に一原子あたり {{Val|e=-36}} 回補足されるだけのニュートリノ流束に等しい<ref>{{Cite journal|author = Tom Bowles|year = 1997|title = The Russian-American Gallium Experiment|journal = Los Alamos Science|volume = 25|url = http://permalink.lanl.gov/object/tr?what=info:lanl-repo/lareport/LA-UR-97-2534-12|pages = 52-55|format = PDF}}</ref>。放射化学的な、非常に確率の低い事象をとりあつかう際に便利なよう定義されている。典型的には数十から数百 SNU ほどの流束がみこまれる<ref>{{Cite web|url = http://www.talkorigins.org/faqs/faq-solar.html|title = The Solar FAQ: Solar Neutrinos and Other Solar Oddities|accessdate = 2015-11-13|author = Sverker Johansson}}</ref>。

原理的には、太陽[[ニュートリノ]]の検出には二つの方法がある。放射化学的実験と、実時間実験である。放射化学実験の原理はつぎのような反応である。
:<math>^{A}_{N}Z + \nu_{e}\longrightarrow^{A}_{N-1}(Z+1)+e^{-}</math>
この娘[[原子核|核]]の崩壊が検出に用いられる。娘核の生成速度は <math>R = N\int\Phi(E)\sigma(E)dE</math> で与えられる。ここで、
* <math>\Phi</math> は太陽ニュートリノ[[流束]]
* <math>\sigma</math> は放射化学反応の[[反応断面積]]
* <math>N</math> は標的核の数
である。ニュートリノ流束は典型的には {{Val|e=10|u=cm{{Sup|−2}}・s{{Sup|−1}}}} であり、反応断面積は {{Val|e=-45|u=cm{{Sup|2}}}} 程度であるから、一日に一回のイベントが起こるためには標的核が {{Val|e=30}} 程度必要である。1 [[モル]]が {{Val|6.022|e=23}} 個の原子に相当することを考えれば、この数は数[[キロトン]]もの標的物質が必要であることを意味するが、現行のニュートリノ検出器はこれよりも随分少ない量の標的物質しか使用していない。

== 関連項目 ==
* [[ニュートリノ]]
* [[ニュートリノ検出器]]
* [[モル]]
* [[太陽ニュートリノ]]

== 関連文献 ==
* {{cite journal |first1 = A. |last1 = Bellerive |title=REVIEW OF SOLAR NEUTRINO EXPERIMENTS |url=http://www.worldscientific.com/doi/abs/10.1142/S0217751X04019093 |year=2004 |month =  |journal=International Journal of Modern Physics A |volume=19 |pages = 1167–1179 |doi=10.1142/S0217751X04019093}}

== 出典 ==
{{Reflist}}

{{Physics-stub}}

{{デフォルトソート:たいようにゆとりのたんい}}
[[Category:物理学関連のスタブ項目]]
[[Category:周波数の単位]]