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{{出典の明記|date=2013年8月27日 (火) 12:04 (UTC)}} '''対偶'''(たいぐう、{{lang-en-short|''Contraposition''}})とは、「AならばB」という形式の[[命題]]に対して、その命題の仮定と結論をそれぞれその[[否定]]に置き換えた上で両者を入れ替えた命題のことをいう。 == 定義 == [[命題]]「AならばB」の'''対偶'''は「BでないならばAでない」である。 論理記号として「ならば (<math>\Rightarrow</math>)」および否定 (<math>\neg</math>) を用いると、命題 <math>A\Rightarrow B</math> の対偶は <math>\neg B\Rightarrow \neg A</math> である。 なお、<math>\neg B\Rightarrow \neg A</math> の対偶は厳密には <math>A\Rightarrow B</math> ではなく、<math>\neg\neg A\Rightarrow \neg\neg B</math> である。 通常の[[数学]]では[[古典論理]]を用いるため、命題「AならばB」とその対偶「BでないならばAでない」の真偽および証明可能性は必ず一致する (すなわち[[真理値]]が等しい)。 数学では、元の命題「AならばB」の[[証明 (数学)|証明]]が難しくても、その対偶「BでないならばAでない」の証明は比較的易しい場合がある。両者の証明可能性は一致するので、対偶「BでないならばAでない」を示すことにより「AならばB」を証明できる。これを'''[[対偶論法]]'''とよぶ。同様に、「BならばAである」を示すことにより「AでないならばBでない」を証明することもできる。 == 証明 == 対偶論法の正当性を示すためには「<math>\neg B\Rightarrow \neg A</math> が証明可能ならば <math>A\Rightarrow B</math> が証明できること」が必要である。 古典論理におけるこれの証明は、自然演繹を用いると以下のようになる。 {{Indent|<math> \dfrac{\dfrac{\dfrac{\dfrac{\dfrac{\neg B\Rightarrow \neg A \quad [\neg B]^1 }{\neg A} \quad \displaystyle{{}\atop{[A]^2}} }{\bot}}{\neg\neg B} (1)}{B}}{A\Rightarrow B} (2) </math>}} 逆向きについても同様に証明できることから、元の命題と対偶命題の証明可能性が等しいことがわかる。 ==関連概念== 命題「AならばB」に対し、 * '''対偶''':「BでないならばAでない」 * '''逆''':「BならばA」 * '''裏''':「AでないならばBでない」 がある。 対偶の場合とは異なり、元の命題「AならばB」が正しくとも[[逆]]・[[裏 (論理学)|裏]]は必ずしも正しいとは限らない('''逆は必ずしも真ならず''')。 しかし、逆命題「BならばA」の対偶は、「AならばB」の裏「AでないならばBでない」と一致するので、逆「BならばA」と裏「AでないならばBでない」の真偽は必ず一致する。 自然言語(とくに日常語や文学・比喩表現)では、論理学における論理的関係が常にそのまま適用できるとは限らず、命題と対偶命題が異なる真理値を持つように見えることがある。 ==直観主義論理における扱い== 上述の対偶の性質は古典論理におけるそれであり、[[非古典論理]]においては成立しない場合がある。例えば[[直観主義論理]]においては、必ずしも「AならばB」とその対偶「BでないならばAでない」の真偽は一致しない。 直観主義論理の特徴として、[[排中律]]の不成立(あるいは[[二重否定の除去]]の制限)があげられるが、対偶の性質はこの制限の影響を受け成立しない。なお「AならばB」から「BでないならばAでない」は、直観主義論理においても導出可能である。 == 脚注 == {{脚注ヘルプ}} {{reflist|2}} == 関連文献 == {{参照方法|date=2018年12月|section=1}} * {{Cite book|和書|author=前原昭二|authorlink=前原昭二|others=[[安東祐希]] 補足|date=2005-12|title=記号論理入門|edition=新装版|series=日評数学選書|publisher=[[日本評論社]]|isbn=978-4-535-60144-4|ref={{Harvid|前原|2005}}}} * {{Cite book|和書|author=矢野健太郎|authorlink=矢野健太郎 (数学者)|date=1966-02-21|title=新しい数学|series=[[岩波新書]] 青版 G-8|publisher=[[岩波書店]]|isbn=4-00-416008-1|ref={{Harvid|矢野|1966}}}} == 関連項目 == <!--項目の50音順--> *[[逆]] *[[後件肯定]] *[[前件否定]] *[[二重否定]] *[[背理法]] *[[ヘンペルのカラス]] == 外部リンク == *{{Kotobank|対偶|2=ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典}} *{{MathWorld|title=Propositional Calculus|urlname=PropositionalCalculus|last=Sakharov |first=Alex |last2=Weisstein |first2=Eric W.}} {{デフォルトソート:たいくう}} [[Category:推論規則]] [[Category:命題論理の定理]] [[Category:初等数学]] [[Category:数学に関する記事]]
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