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{{出典の明記| date = 2022年3月}} {{otheruses|数学用語|生物学用語|減数分裂}} '''対合'''(たいごう<ref name="入門辞典">{{Cite book |和書 |author=青本和彦ほか |title=岩波数学入門辞典 |year=2005 |publisher=[[岩波書店]] |page=362 |isbn=978-4-00-080209-3 }}</ref>、ついごう<ref name="入門辞典" /><ref>{{Cite book |和書 |author1=日本数学会編集|authorlink1=日本数学会 |title=岩波数学辞典 |edition=第4版 |year=2007 |publisher=岩波書店 |page=1841 |isbn=978-4-00-080309-0 }}</ref>、{{lang|en|involution}})は、自分自身をその[[逆写像|逆]]として持つ[[写像]]である。 {{Indent|<math>f^{-1}(x) = f(x), \mbox{ for any }x.</math>}} これは空間上の[[変換 (数学)|変換]]であって、二回繰り返すと恒等変換となる(元に戻る)という性質 {{Indent|<math>\lambda(\lambda(x)) = x, \mbox{ for any }x</math>}} を持つものと言ってもよい。ただし、それ自身が恒等変換となるものは通常は除いて考える。またこれは変換群に属する位数 2 の元 {{Indent|<math>\sigma \mbox{ which satisfies } \sigma^2 = \mathrm{identity}</math>}} を指すと言っても同じことであり、それを理由に一般の[[群論|群]](抽象群)においても位数 2 の元を対合と呼ぶことがある。 == 例 == * [[ユークリッド空間|平面]]上の任意の点 ''x'' を、ある直線 ''l'' に関して対称な点 φ(''x'') に写す操作([[鏡映]])φ は、明らかに φ(φ(''x'')) = ''x'' を満たすから φ は平面上の対合である。 * 集合 ''A'' に対し、普遍集合 ''S'' において ''A'' の補集合 ''A''<sup>''c''</sup> をとる操作は、(''A''<sup>''c''</sup>)<sup>''c''</sup> = ''A'' を満たすから、この変換は ''S'' の[[冪集合]]における対合である。 * [[複素数]] ''z'' に対しその共役複素数 ''z''<sup>*</sup> をとる複素数体 '''C''' 上の変換は、 (''z''<sup>*</sup>)<sup>*</sup> = ''z'' を満たすから対合である。 == 対合つき代数系 == 群 ''G'' が与えられ、その上の写像 ''I'': ''G'' → ''G'' が対合であって、次の関係 {{Indent|<math>(gh)^I = h^I g^I, \mbox{ for any } g, h \in G</math>}} を満たすとき、対合 ''I'' は ''G'' の群構造と両立するといい、組 (''G'', ''I'') を対合付きの群と呼ぶ。群の逆元をとる演算 {{Indent|<math>g \mapsto g^{-1}</math>}} は ''g'', ''h'' を ''G'' の元とすれば {{Indent|<math>(g^{-1})^{-1} = g,</math><br /> <math>(gh)^{-1} = h^{-1}g^{-1}</math>}} を満たすので、これは群が標準的に持つ群構造と両立する対合である。 また、環 ''R'' とその上に対合 "*": ''R'' → ''R'' で {{Indent|<math>(r + s)^* = r^* + s^*, \mbox{ for any } r,s \in R,</math><br /> <math>(rs)^* = s^* r^*, \mbox{ for any } r,s \in R,</math><br /> <math>1_R^* = 1_R</math>}} を満たすものの組 (''R'', "*") として対合付き環の概念が得られる。もっと一般に必ずしも可換でないものを含む二項演算(と単項演算、0項演算)のみからなる代数系 ''A'' にその上の対合 σ が存在するとき、σ が A からその逆代数系 ''A''<sup>opp</sup> への準同型となる(つまり、二項演算の順番を逆にし、単項、0 項演算と可換となる)とき、代数系 ''A'' の構造と対合 σ は両立するといい、組 (''A'', σ) を対合つき代数系と呼ぶ。たとえば、''n'' 次全行列環 ''M''<sub>''n''</sub>(''K'') (''K'' は可換環あるいは体)に、行列を[[転置行列|転置]]させる写像 ''t'' を考えたとき、''x'', ''y'' を行列、λ をスカラーとすると {{Indent|<math>{}^t\!({}^t\!x) = x,</math><br /> <math>{}^t\!(x + y) = {}^t\!x + {}^t\!y</math><br /> <math>{}^t\!(xy) = {}^t\!y{}^t\!x</math><br /> <math>{}^t\!(\lambda x) = \lambda{}^t\!x</math>}} が満たされるので、(''M''<sub>''n''</sub>(''K''), ''t'') は対合つき多元環である。 [[可換体|体]] ''L'' が対合となる[[準同型|自己同型]] σ を持つとき、σ の固定体を ''F'' とすると、拡大 ''L''/''F'' は二次拡大である。 == 対合で生成される群 == [[鏡映群]]、[[コクセター群]]は、(位数 2 の元という意味での)対合からなる生成系を持つ群である。 == 脚注 == {{脚注ヘルプ}} {{reflist}} == 関連項目 == * [[*-環]](*-algebra; 対合つき多元環) * [[C*-環]](C型対合つき多元環) * [[コクセター群]] * [[双対]] {{DEFAULTSORT:ついこう}} [[Category:代数的構造]] [[Category:数学に関する記事]]
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