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怠けた仕出し屋の数列
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{{暫定記事名|date=2021年9月}} {{翻訳直後|1=[https://en.wikipedia.org/w/index.php?oldid=901500909 英語版 "lazy caterer's sequence" 09:07, 12 Jun 2019 (UTC)]|date=2023年12月}} [[ファイル:PancakeCutThrice.agr.jpg|サムネイル|3つの直線で7つの断片へと切り分けられたパンケーキ]] '''怠けた仕出し屋の数列'''(なまけたしだしやのすうれつ、{{lang-en-short|lazy caterer's sequence}})、より堅い言葉でいうと{{訳語疑問点範囲|'''中心多角形数'''|date=2023年12月}}(ちゅうしんたかくけいすう、{{lang|en|central polygonal numbers}})は、[[円板]]を与えられた数の直線で切って作ることのできるピース(断片)の最大数を表す[[数列]]である。たいていは円板を[[ホットケーキ|パンケーキ]]や[[ピザ]]にたとえて、怠惰で仕事が雑な仕出し屋が最少回数で最大人数分に切りわけるという設定で描写される。例えば、パンケーキを3回切るとき、全ての切断線が円内のある[[共点|1点で交わる]]場合は6個になるが、そうしない場合の中には7個になるものがある。 この問題は、{{仮リンク|直線配置|en|arrangement of lines}}におけるセル(小部屋)の数え上げの一例として数学的に定式化できる。高次元への一般化については、{{仮リンク|超平面配置|en|arrangement of hyperplanes}}を見ること。 この数列の3次元における類似は[[ケーキ数]]である。 == 公式と数列 == [[Image:Central polygonal numbers.svg|thumb|''n''回のまっすぐな切断で作られるピースの個数の最大値 ''p'' は、''n'' 番目の三角数に1を加えた値である。]] ''n''(≥0) 回の切断で作ることのできるピースの最大数 ''p'' は、式 : <math> p = \frac{n^2+n+2}{2}.</math> で与えられる。[[二項係数]]を用いると、次のように表される。 : <math>p = 1 + {\binom {n + 1} 2} = {\binom n 0}+{\binom n 1}+{\binom n 2}. </math> 簡単に言うと、それぞれの数は[[三角数]]に1を加えたものに等しい。 {{math|''n'' {{=}} 0}} から始めると、この数列は以下のようになる。 : [[1]], [[2]], [[4]], [[7]], [[11]], [[16]], [[22]], [[29]], [[37]], [[46]], [[56]], [[67]], [[79]], [[92]], [[106]], [[121]], [[137]], [[154]], [[172]], [[191]], [[211]], ...({{OEIS|id=A000124}}) == 証明 == [[ファイル:Lazy_Caterer's_Sequence_(Cuts).gif|サムネイル|連続したカットからのピースの最大値が怠けた仕出し屋の数列の数である。]] 最大数の破片を作るために円をn回カットする場合、''p'' = ''f''(''n'')と表しn番目のカットを考慮する必要がある。最後のカットの前の破片の数は''f''(''n'' − 1)であり、最後のカットにより加わった破片の数はnである。 破片の最大数を得るには、n番目のカットラインが園内の他の全てのそれまでのカットラインと交差する必要があるが、それまでのカットラインの交点は交わらない。それゆえn番目の線自体はn-1個の場所で切られ、n個の線分に分けられる。各線分はn-1本で切られたパンケーキの1つのピースを2つに分割し、ピースの数はn増える。新たな線は前からある各線を一度だけ横切ることができるため、これ以上区分を増やすことはできない。既にある交点ではない点を中心にナイフを小さな角度で回転させると、角度が十分小さい場合、追加する最後の線含む前からある線すべてと交差するため、カット線は、前からある線全てを常に横切ることができる。 よって、n回カットした後のピースの総数は : <math>f(n)=n+f(n-1).</math> と表される。この[[漸化式]]は解くことができ、''ƒ''(''n'' − 1) を1項展開すると関係式は : <math>f(n)=n+(n-1)+f(n-2).</math> となる。''ƒ''(''n'' − 2)の項の展開を最後の項が''ƒ''(0)になるまで行うと : <math>f(n)=n+(n-1)+(n-2)+\cdots+1+f(0).</math> となる。カットする前は1つのピースしかないので<math>f(0)=1</math>である。よって、次のように書き換えられる。 : <math>f(n)=1+(1+2+3+\cdots + n).</math> [[等差数列]]の合計の式を用いてシンプルな式にすると、以下の式になる。 : <math>f(n)=1+\frac{n(n+1)}{2}=\frac{n^2+n+2}{2}.</math> == 参考文献 == * {{Citation|last=Moore|first1=T. L.|number=2|journal=The College Mathematics Journal|pages=125–130|title=Using Euler's formula to solve plane separation problems|jstor=2686448|volume=22|year=1991|doi=10.2307/2686448|publisher=Mathematical Association of America}}. * {{Citation|last=Steiner|first1=J.|author-link=Jakob Steiner|journal=[[Crelle's Journal|J. Reine Angew. Math.]]|pages=349–364|title=Einige Gesetze über die Theilung der Ebene und des Raumes ("A Few Statements about the Division of the Plane and of Space")|volume=1|year=1826}}. * {{Citation|last=Wetzel|first1=J. E.|number=8|journal=American Mathematical Monthly|pages=647–656|title=On the division of the plane by lines|url=http://webcourse.cs.technion.ac.il/236603/Spring2008/ho/WCFiles/Wetzel.pdf|volume=85|year=1978|doi=10.2307/2320333|publisher=Mathematical Association of America|jstor=2320333}}. == 関連項目 == * [[中心つき多角数]] - 名称が似ているが、別の数列。 * [[フロイドの三角形]] == 外部リンク == * {{MathWorld|title=Circle Division by Lines|urlname=CircleDivisionbyLines}} {{Classes of natural numbers}} {{DEFAULTSORT:なまけしたしやのすうれつ}} [[Category:証明を含む記事]] [[Category:整数の類]] [[Category:最適化]] [[Category:数学に関する記事]]
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