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{{出典の明記|date=2016年4月21日}} [[画像:Clockwise.svg|right|200px|thumb|時計回り(clockwise) と反時計回り(counterclockwise)]] '''時計回り'''(とけいまわり、{{lang-en-short|clockwise}})、'''反時計回り'''(はんとけいまわり、{{lang-en-short|anticlockwise}}, {{lang-en-us-short|counterclockwise}})とは、[[時計]]の針の動きを基準として、[[平面]]内の[[回転]]の向きや、周回経路を移動・回る方向を区別する呼び方を言う。その平面をどちらの半空間側から観察しているかに基づく表現である。 [[画像:名城線右回り方向幕.jpg|thumb|200px|right|[[環状線]]の[[名古屋市営地下鉄名城線]]では「右回り('''clockwise''')」「左回り('''counterclockwise''')」という表現を進行方向の案内に使用している。]] 日本では、時計回りを'''右回り'''(みぎまわり)、反時計回りを'''左回り'''(ひだりまわり)とも言う<ref group="注釈">周回の際に進行方向に対して中心点が右側にある場合が「右回り」で、左側にある場合が「左回り」。</ref>。また[[自動車]]や[[列車]]においては、[[日本]]では[[車両]]は原則[[左側通行]]のため、時計回りを'''外回り'''、反時計回りを'''内回り'''と呼ぶこともある([[東京]]の[[環状線]]の[[鉄道]]・[[山手線]]などではこの方法が採用されている)。 == 概要 == 時計回りとは、[[アナログ時計]]の針が進む方向と同じ方向、すなわち[[上]]→[[右]]→[[下]]→[[左]]、もしくは[[北]]→[[東]]→[[南]]→[[西]]の順に[[回転]]<!--または周回、移動-->することである。[[ひらがな]]の'''「[[の]]」の字に回す'''とも表現される。反時計回りとは、時計回りの反対の方向、すなわち上→左→下→右、もしくは北→西→南→東の順に回転することである。 「時計回り」という呼び方は、[[北回帰線]]より北で[[発明]]された[[日時計]]の影の回り方向が通常の機械式の時計盤でも採用されていることに基づく。 <!--反時計回りとは時計回りの反対の方向であり、'''左回り'''(ひだりまわり)ともいう。回転が時計回りか反時計回りかを定めるには、見る方向が決まっていなければいけない。例えば自転車のタイヤは、右から見るとも左から見るとも決まっていないので、時計回りとも反時計回りとも決められない。地上などのコースの周回の場合は、上から見て定める。--> 右回り・左回りを判断するときは、上記の時計回り・反時計回りとの照らし合わせのほか、ある地点の進行方向から見て左と右のどちらに向きを変えながら回転するか、および進行方向から見て中心点がどちら側にあるかを想像すると非常にわかりやすい。 [[file:Clockwise on the front side.svg|right|200px|thumb|時計回り(clockwise) と反時計回り(counterclockwise)]] [[File:1009Clock.jpg|thumb|[[アナログ時計]]で針が回る方向が時計回り(右回り)]] ==定義== 回転方向の時計・反時計回りの区別は、どちらの半空間側からその回転面(回転運動を射影した面)を観察しているか(どちら側の面が表か)を基にした表し方である。すなわち回転面を定め、観察側の面上に[[右手系]]のXY座標系を定めると、<math>\left(x,\, y\right) = \left(\cos \theta, \,\sin \theta\right) </math>は <math>\theta</math> の増加に従って、反時計回り回転となる<ref group="注釈">この反時計回り回転は、[[右手系]]のXYZ座標系のZ=0のXY面上の回転運動をZ>0側から観察していることになる。なお正のZ軸方向に関して「[[右手の法則|右手]]」回りである。</ref>。<!--地上などのコースの周回の場合は、上から地表を観察して時計・反時計回りを定める。--> なお、方向ベクトル(回転軸)を基にして回転方向を表す言い方は、「[[右手の法則|右手]]・左手」回りと言う。 == 数学 == [[右手系]]平面[[座標系]]が標準であり、[[平面角]]は反時計回りが正の向きとなる。<!--反時計回りを'''正の向き'''、時計回りを'''負の向き'''として[[平面角]]を表す。ただしこれは[[座標系]]に依存し、x軸とy軸を逆にする、y軸の[[正負]]を逆にするなどした非標準な[[左手系]]の座標系では、時計回りが正となる。--> 線素<math>\Delta s</math>を反時計周りに足し合わせることを次のように書く。 :<math> \sum_{ccw} \Delta s </math> == 測量や航法などの分野 == 標準では[[左手系]]を用い、[[方位角]]は時計回りが正の向きとなる。 == CW/CCW == [[ダンス]]用語や[[機械]]用語などでは時計回りを'''CW'''(英語のclockwiseの略)と言い、反時計回りのことを'''CCW'''(英語の counterclockwise の略)、もしくは'''ACW'''(英語のanticlockwiseの略)と言う。 == 利用 == 一般に、[[ねじ]]、[[ボルト (部品)|ボルト]]や瓶などのキャップは、時計回りに回すとしまり(手前から奥へ進み)、反時計回りに回すとゆるむように作られている。ねじ・ボルトが時計回りでしまるのは、多数派である[[右きき]]の場合、時計回りの方が力が入りやすいからである。そのため、一部の[[ガス管]]では、しめる時に力を入れすぎて亀裂が入るのを防ぐために逆向きになっている。また[[自転車]]の[[ペダル]]も右側は時計回りで締まり、左側は反時計回りで締まるが、これは漕いでいる間にペダルが緩んで外れるのを防ぐためである。 == 例 == <!-- 「利用」の節に書くほどでもないものは、ここに入れた。--> * [[陸上競技]]の[[陸上競技場#トラック|トラック種目]]では、反時計回りが採用されている。 ** [[オリンピック]]では[[1908年]]の[[ロンドンオリンピック (1908年)|第4回ロンドンオリンピック]]から反時計回りが採用されており、[[1912年]]に設立された[[国際陸上競技連盟]]では[[規則|ルール]]としても反時計回りが採用され、改正されることなく現代に至る。 ** [[日本]]においては、[[日本陸上競技連盟]]が定めた「日本陸上競技連盟競技規則 第3部トラック競技 第163条レース」においてトラックにおける進行方向は、'''[[左手]]が内側になるように'''と明記されている<ref>[http://www.jaaf.or.jp/athlete/rule/ 陸上競技ルールブックのサイト]([[日本陸上競技連盟]])</ref>。 * [[野球]]・[[ソフトボール]]の[[走者]]は反時計回りに走る。 * [[日本]]では[[車両]]は[[左側通行]]のため、普通[[内回り]]が反時計回り、外回りが時計回りである。 * [[ラウンドアバウト]](環状交差点)は右側通行の場合は反時計回り、左側通行の場合は時計回りで通過する。 == 文字コード == {{特殊文字}} {| class="wikitable" style="text-align: center;" !記号!![[:Unicode]]!![[:JIS X 0213]]!![[:文字参照]]!!名称 {{CharCode|8634|21ba|-|ANTICLOCKWISE OPEN CIRCLE ARROW||font=Unicode}} {{CharCode|8635|21bb|-|CLOCKWISE OPEN CIRCLE ARROW||font=Unicode}} |} == 脚注 == {{脚注ヘルプ}} === 注釈 === {{Notelist}} === 出典 === {{Reflist}} == 関連項目 == * [[右巻き、左巻き]] * [[内回り・外回り]] - [[環状線]] * [[左右]]/[[前後]]/[[上下]] * [[回転]] * [[方位角]] {{Math-stub}} {{DEFAULTSORT:とけいまわりはんとけいまわり}} [[Category:方向]] [[Category:回転]] [[Category:数学に関する記事]] [[Category:時計]] [[pl:Lewoskrętność]]
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