暗黒通信団のソースを表示

{{複数の問題|一次資料=2020年2月|宣伝=2019年10月}}
{{Infobox publisher2
| 外観またはロゴ =
| 正式名称 = 暗黒通信団
| 英文名称 = The Ankokudan / The darkside communication group<ref>https://ankokudan.org/d/d.htm?index-E.html</ref>
| 前身 =
| 現況 =
| 種類 =
| 市場情報 =
| 出版者記号 = 87310
| 取次会社 =
| 取次コード =
| 設立日 = [[1993年]]
| 代表者 = 星野香奈
| 本社郵便番号 =
| 本社所在地 =
| 資本金 =
| 売上高 =
| 従業員数 =
| 決算期 =
| 主要株主 =
| 主要子会社 =
| ネット販売 =
| 主要出版物 = 『[[円周率1000000桁表]]』『素数表150000個』
| 定期刊行物 =
| 電子書籍 =
| 出版以外の事業 =
| 得意ジャンル = 数表類、珍書、実用書・学術書
| 関係する人物 =
| 外部リンク = http://ankokudan.org/d/
| Twitterurl = {{Twitter|ankokudan|暗黒通信団}}
| 特記事項 =
}}
'''暗黒通信団'''（あんこくつうしんだん）は、[[日本]]の[[同人サークル]]である。「同人集合暗黒通信団」や「暗黒団」とも称される。[[1996年]]から[[コミックマーケット]]に参加しており、代表作として[[円周率]]の数表100万桁分を収録した書籍『[[円周率1000000桁表]]』や、円周率の数表のみを掲載した雑誌『[[月刊円周率]]』が知られている。

[[1993年]]に代表である星野香奈の「私設カルチャースクール」として創始されたという<ref name=":0">{{Cite web|title=沿革 :暗黒通信団|url=https://ankokudan.org/d/d.htm?history-j.html|website=ankokudan.org|accessdate=2021-07-10}}</ref>。1996年8月のコミックマーケットに初参加。「城間大学戦記」（印刷はプリンティングイン株式会社）を発行した。参加ジャンルは一貫して評論・情報であり<ref name=":0" />、主に数表、珍書、実用書・学術書の分野で同人誌を発行する。実用書・学術書では[[数学]]、[[物理]]、[[計算機科学]]、社会評論の分野で刊行されている。コミケットスペシャル4では円周率の朗読を行った<ref>{{Cite web|和書|title=企画参加リンクページ|url=https://www.comiket.co.jp/info-c/CS4/kikaku/|website=www.comiket.co.jp|accessdate=2021-07-10}}</ref>。[[東京大学]]関係者が学園祭企画として開催しているコミックアカデミーには第2回から毎回参加している。2013年から2018年まで単独または「コミックマーケットの科学系サークル連合」の一員として、[[サイエンスアゴラ]]にも参加していた<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/reports/2013/doc/scienceagora2013jp.pdf|title=サイエンスアゴラ2013 開催報告書|accessdate=2021-7-10}}</ref><ref>{{Citation|title=【サイエンスアゴラ2014】A1-040：コミックマーケットの科学系サークル連合紹介|url=https://www.youtube.com/watch?v=eIlm-BQoVqM|accessdate=2021-07-10|language=ja-JP}}</ref>。

読み手に苦笑いをさせることを目的として書籍制作をしているという<ref name=":1" />。メンバーの一人は同団の方針として「基本的に他者の批判はしない」ことや「[[エログロ]]はやらない」ことをあげている<ref>『ヘンな本大全』 pp.149-151</ref>が実際には『童貞が教える 本当に気持ちのいいセックス』（{{ISBN2|978-4-87310-150-7}}）や『童貞が教える 妹とお風呂に入る方法』<ref>『ベスト珍書』pp.204-205</ref><ref>{{Cite web|和書|url=http://ankokudan.org/d/dl/pdf/pdf-imouto.pdf|title=童貞が教える妹とお風呂に入る方法|accessdate=2021年7月10日|publisher=暗黒通信団}}</ref>のようにセックスなどを扱った作品も刊行している。

== 主要作品リスト ==
暗黒通信団の刊行物は数表類、珍書、実用書・学術書・定期刊行物に分類できる。なお現在のところ電子書籍の制作には消極的である。
=== 数表類 ===

* {{cite book|和書
|author = 牧野貴樹
|title = [[円周率1000000桁表]]
|publisher = 暗黒通信団
|id = {{ISBN2|978-4-87310-002-9}}
|year = 1996
}}牧野が制作したオビの「真実のみが記された書」が「真実のみを記述する会」の語源となった。

* {{cite book|和書
|author = 真実のみを記述する会
|title = 円周率一億桁表総集編
|publisher = 暗黒通信団
|id = {{ISBN2|978-4-87310-314-3}}
|year = 2016
}}コミックマーケット91（落選）にて発行され、委託頒布された。プリントした紙をドッチファイルに綴じただけの『シのmixi日記集』が国会図書館に所蔵されたことをヒントにドッチファイル5巻組にて制作された。

* {{cite book|和書
|author = 真実のみを記述する会
|title = 円周率一億桁表縮刷版
|publisher = 暗黒通信団
|id = {{ISBN2|978-4-87310-628-1}}
|year = 2019
}}1ページあたり50万文字の円周率を記載した本。奥付に製版機や印刷機の型番が記されている。100万桁表シリーズの50倍の文字密度であり肉眼では読めない。

* {{cite book|和書
|author = 真実のみを記述する会
|title = 円周率100,000,000桁表
|publisher = 暗黒通信団
|id = {{ISBN2|978-4-87310-628-1}}
|year = 2019
}}上記を50倍圧縮した本。肉眼では読めない。印刷機業界に衝撃を与えた。[[ねこのしっぽ (中原区)|印刷会社ねこのしっぽ]]による印刷。

* {{cite book|和書
|author = 真実のみを記述する会
|title = [[素数]]表150000個
|publisher = 暗黒通信団
|id = {{ISBN2|978-4-87310-156-9}}
|year = 2011
}}[[東京都現代美術館]]で開催されている[[坂本龍一]]の「坂本龍一 | 音を視る 時を聴く」展では創作に影響を与えたものの一つとして展示されている。

* {{cite book|和書
|author = 真実のみを記述する会
|title = [[自然対数の底]]100万桁表
|publisher = 暗黒通信団
|id = {{ISBN2|978-4-87310-088-3}}
}}

* {{cite book|和書
|author = 真実のみを記述する会
|title = <math>\int_{0}^{1}\frac{1}{x^x}\, dx=\sum_{n=1}^\infty\frac{1}{n^n}</math> 1000000桁表
|publisher = 暗黒通信団
|id = {{ISBN2|978-4-87310-173-6}}
}}読み方を伏せて出版されたため取次のデータベースのよみがなは読めない。

* {{cite book|和書
|author = 真実のみを記述する会
|title = [[オイラー定数]]1000000桁表
|publisher = 暗黒通信団
|id = {{ISBN2|978-4-87310-053-1}}
}}

* {{cite book|和書
|author = 暗黒通信団
|title = [[大腸菌]][[O157]]のすべて
|publisher = 暗黒通信団
|id = {{ISBN2|978-4-87310-092-0}}
}}

* {{cite book|和書
|author = TokusiN
|title = <math>e^{i\pi}</math>1000000桁表
|publisher = 暗黒通信団
|id = {{ISBN2|978-4-87310-038-8}}
|year = 2016
}}マイナス1円にて頒布された。100ページに渡ってほとんどゼロが並んでいるだけだが国会図書館には所蔵されている<ref>{{Cite web|和書|url=https://id.ndl.go.jp/bib/027159577|title=国立国会図書館オンライン|accessdate=2020-06-22|publisher=国立国会図書館}}</ref>。

* {{cite book|和書
|author = TokusiN
|title = [[グラハム数]]1,000,000桁表最終巻
|publisher = 暗黒通信団
|id = {{ISBN2|978-4-87310-064-7}}
|year = 2017
}}公式Webページに計算アルゴリズムの開発から行ったとの記述がある。

* {{cite book|和書
|author = TokusiN
|title = [[リーマンゼータ関数]]の最初の非自明なゼロ点1000000桁表
|publisher = 暗黒通信団
|id = {{ISBN2|978-4-87310-112-5}}
|year = 2017
}}「UPSのついてない計算機を半年間連続稼動し、3万円の電気代をかけた力作」であるとされる<ref>{{Cite web|和書|title=https://twitter.com/ankokudan/status/945610196969127936|url=https://twitter.com/ankokudan/status/945610196969127936|website=Twitter|accessdate=2021-07-10|language=ja}}</ref>。

=== 珍書 ===
* {{cite book|和書
|author = だから同人ヤクザは嫌われる
|title = 国会図書館にしかない本
|publisher = 暗黒通信団
|id = ISBNなし
}}発行後に国会図書館に納本した以外をすべて処分したもの<ref name="#1">『ヘンな本大全』 p.149</ref><ref>『ベスト珍書』pp.152-153</ref>。

* {{cite book|和書
|author = シ
|title = [[ソート]]された本II
|publisher = 暗黒通信団
|id = {{ISBN2|978-4-87310-007-4}}
}}本文を文字単位に分割し、辞書式に配列して単語と構文を破壊し、印刷した冊子。Iでは復元不能だったがIIでは破壊前の位置が記載されているので復元可能。

* {{cite book|和書
|author = ザ・キカク
|title = オビしかない本
|publisher = 暗黒通信団
|id = ISBNなし
}}国会図書館がオビを廃棄して保存することへの疑問をぶつける意図があったとされ海外向けニュースサイト<ref name=":2">{{Cite web|title=Mysterious Japanese publishing group releases book with pi to one million places|url=https://soranews24.com/2015/06/08/mysterious-japanese-publishing-group-releases-book-with-pi-to-one-million-places/|website=SoraNews24 -Japan News-|date=2015-06-08|accessdate=2021-07-10|language=en-US}}</ref>で紹介された。

* {{cite book|和書
|author = Epsilon
|title = [[シンドラーエレベータ|シンドラー]]のリスト
|publisher = 暗黒通信団
|id = ISBNなし
}}2008年刊行の『Epsilon著作全集』ISBN 978-4-87310-103-3 に収録。[[シンドラーエレベータ]]が問題となったときに[[国土交通省]]の資料によって所在をまとめたもの<ref>『ベスト珍書』p.113</ref>。

* {{cite book|和書
|author = 暗黒通信団
|title = 入手困難
|publisher = 暗黒通信団
|id = {{ISBN2|978-4-87310-224-5}}
}}[[絶版]]書籍のみを集めた注文書。

* {{cite book|和書
|author = 真実のみを記述する会
|title = 圧縮された本
|publisher = 暗黒通信団
|id = {{ISBN2|978-4-87310-006-7}}
}}スライド辞書式方法にて本文を圧縮し印刷した冊子。

* {{cite book|和書
|author = 真実のみを記述する会
|title = ＢＷＴされた本
|publisher = 暗黒通信団
|id = {{ISBN2|978-4-87310-036-4}}
}}[[ブロックソート]]法にて本文をエンコードして印刷した冊子。

* {{cite book|和書
|author = シンキロウ
|title = 暗黒的出版論－あるいはネット書店で1500円に満たない時に端数調整するための本
|publisher = 暗黒通信団
|id = {{ISBN2|978-4-87310-085-2}}
}}書籍通販の際に送料を無料にするために端数調整するための本として刊行された<ref>『ベスト珍書』p.148</ref>。「コンセプト自体は人をあざ笑うかのような愉快犯的なものなのだが、本文で書かれている出版に関する著者の考えは意外とまとも」と評されている<ref>{{Cite web|和書|title=第四回 挑発し続ける暗黒通信団！『国会図書館にしかない本』など {{!}} 『ベスト珍書』自体が珍書なこれだけの理由 {{!}} ハマザキカク|url=https://web.archive.org/web/20160630234519/https://cakes.mu/posts/10890|website=cakes（ケイクス）|accessdate=2021-07-10|language=ja|last=ハマザキカク}}</ref>。

* {{cite book|和書
|author = シ
|title = 切られた本－韓国の人へ
|publisher = 暗黒通信団
|id = {{ISBN2|978-4-87310-209-2}}
}}印刷後に背を残すようにして裁断し、同人誌即売会等でグラム単価で売った。

* {{cite book|和書
|author = 山椒魚
|title = 魚臭い本
|publisher = 暗黒通信団
|id = ISBNなし
}}印刷後にくさや等でいぶし、匂いをつけた本。内容は井伏鱒二の小説を改変したもの。

* {{cite book|和書
|author = 童貞王
|title = 我々はなぜ童貞なのか－横に長い本
|publisher = 暗黒通信団
|id = {{ISBN2|978-4-87310-032-6}}
}}通常の横書き書籍はページの端まで来たら次の行へ続くが、この本は次のページの同じ行へ続く。最終ページまでいってから、先頭ページの次の行へ続く。発案はハマザキカクであるとされる。

* {{cite book|和書
|author = ザ・キカク
|title = カバーしかない本II
|publisher = 暗黒通信団
|id = {{ISBN2|978-4-87310-004-3}}
}}

* {{cite book|和書
|author = 新しい歴史を作る会
|title = 暗黒通信団マル秘データブック
|publisher = 暗黒通信団
|id = {{ISBN2|978-4-87310-040-1}}
}}[[Amazon.co.jp|amazon]]の物販送料を回避するために30円という値段で提供された。

* {{cite book|和書
|author = 夏目漱石
|title = 吾輩は猫である
|publisher = 暗黒通信団
|id = {{ISBN2|978-4-87310-033-3}}
}}[[夏目漱石]]の小説に「にゃあ」というルビを振ったもの。

* {{cite book|和書
|author = マルコ
|title = ネトゲ廃人のための新約聖書
|publisher = 暗黒通信団
|id = {{ISBN2|978-4-87310-218-4}}
}}[[イエス・キリスト]]に「[[ニート]]」というルビを振って[[新約聖書]]を再解釈した冊子。[[2015年]]にドイツ・[[エアフルト大学]]で開かれた第21回国際[[宗教学]][[宗教史]]会議世界大会および第9回国際日本学会日本祭（ポーランド・[[ワルシャワ大学]]）にて書名と内容が紹介された。

* {{cite book|和書
|author = 真実のみを記述する会
|title = 円周率一億桁表総集編
|publisher = 暗黒通信団
|id = {{ISBN2|978-4-87310-314-3}}
}}[[A4判]]の[[バインダー (文房具)]]5巻セット（5000ページ）。[[コミックマーケット]]91に落選した際に[[委託販売]]された。

* {{cite book|和書
|author = 暗黒通信団
|title = 暗黒通信団の公開鍵
|publisher = 暗黒通信団
|id = {{ISBN2|978-4-87310-095-1}}
}}非常に長い[[公開鍵]]が羅列されている。

* {{cite book|和書
|author = 河村塔王
|title = 「、。」
|publisher = 暗黒通信団
|id = {{ISBN2|978-4-87310-100-2}}
}}文章から[[約物]]以外の文字を全て「空白」にした小説。国会図書館からは所蔵拒否されている<ref>https://twitter.com/ankokudan/status/910354873673240576</ref>。

* {{cite book|和書
|author = Mmc, はたまりか
|title = 腐った濡れ本
|date=2017/8|year=|publisher = 暗黒通信団
|id =
}}濡れて腐敗臭の漂う本（「濡れ本」は18禁本の隠語）。内容はBL。ジップロックで密封されて頒布。コミックマーケット準備会ではグッズ扱いとされた。

* {{cite book|和書
|author = 嫁
|title = 空気
|publisher = 暗黒通信団
|id = {{ISBN2|978-4-87310-133-0}}
}}「[[空気読め]]」と言われたら出す本。[[アンサイクロペディア]]の記事に触発されて制作された。中身は白紙。姉妹作に『行間』がある。いずれも国会図書館の収集基準を満たさないため納本されていない。

* {{cite book|和書
|author = 本間範子
|title = 『主を仰ぎ見ん 物価高騰対応50％オフ版
|publisher = 暗黒通信団
|id = {{ISBN2|978-4-87310-285-6}}
}}表紙に市販の半額シールが貼られている。本文は1文字づつとばして印刷されており読めない。出版流通の[[トーハン]]から扱いを拒否された<ref>https://ankokudan.org/d/d.htm?detail285-detailread-j.html</ref>。

=== 実用書・学術書 ===
* {{cite book|和書
|author = 光成滋生
|title = [[パターン認識]]と[[機械学習]]の学習
|publisher = 暗黒通信団
|id = {{ISBN2|978-4-87310-166-8}}
}}同人誌としては珍しくジュンク堂書店池袋本店において販売数第1位となる（2012年7月の[[共同通信]]記事による）。さらに、2012年7月2日(月)～7月8日(日)の週間ランキングで[[ジュンク堂書店]]の売り上げ総合1位となったという<ref>[https://blog.cybozu.io/entry/654 風が吹けばジュンク堂で「機械学習の学習」 - Cybozu Inside Out | サイボウズエンジニアのブログ]</ref>。

* {{cite book|和書
|author = 中条蘭・シ
|title = C++フリーライブラリの使い方
|publisher = 暗黒通信団
|id = {{ISBN2|978-4-87310-221-4}}
|date=|year=}}CodeZineにて紹介された<ref>{{Cite web|和書|title=ニッチでエッジな技術本をゲットしよう！ 第2弾 ～IT技術者向けコミケ 気になるサークル編（2014年冬版）|url=http://codezine.jp/article/detail/8375|website=CodeZine|accessdate=2021-07-10|language=ja}}</ref>。

* {{cite book|和書
|author = シ
|title = Linux／C++フリーライブラリの使い方
|publisher = 暗黒通信団
|id = {{ISBN2|978-4-87310-054-8}}
}}『C++フリーライブラリの使い方』の改訂版。

* {{cite book|和書
|author = シンキロウ
|title = 32ページの量子力学入門
|publisher = 暗黒通信団
|id = {{ISBN2|978-4-87310-035-7}}
}}

* {{cite book|和書
|author = シンキロウ
|title = 距離のノート
|publisher = 暗黒通信団
|id = {{ISBN2|978-4-87310-158-3}}
}}

* {{cite book|和書
|author = 城間真鬼郎
|title = 立ち上がれ、小学生 戦場を生きる真実の教科書
|publisher = 暗黒通信団
|id = ISBNなし
}}

* {{cite book|和書
|author = きむら秀一
|title = [[キュウべえ]]に学ぶ営業テクニック
|publisher = 歩く電波塔の会・暗黒通信団
|id = {{ISBN2|978-4-87310-142-2}}
}}（書名は「キュゥべえの営業テクニック」<ref>「[https://web.archive.org/web/20110430205024/http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/jikenbo_detail/?id=20110224-00005504-r25 大人気アニメから学ぶ 営業テクニック本とは?]」 webR25 2011年2月24日</ref>とも）

* {{cite book|和書
|author = 丹後研究員
|title = ラジオでメールが読まれる確率が上がる法則
|publisher = 暗黒通信団
|id = {{ISBN2|978-4-87310-043-2}}
}}関西のラジオにて紹介された。

* {{cite book|和書
|author = 茗荷さくら
|title = Linux入門の入門
|publisher = 暗黒通信団
|id = {{ISBN2|978-4-87310-094-4}}
}} Linuxのコマンドを、ポイントを押さえて最小限だけ説明した本。

=== 定期刊行物 ===
* 月刊円周率編集部 『[[月刊円周率]]』{{ISSN|1884-4464}}。100万桁以上の円周率を連載している。2019年4月現在通巻71号を発行。
* 年刊生天目編集部 『年刊生天目』{{ISSN|2188-7632}} 紙媒体での発行であるが、「雑誌新聞総カタログ」156ページによれば、読者層は「インターネットユーザー」であるとされる。
* 月刊体重グラフ編集部『月刊体重グラフ』（オンライン誌）{{ISSN|2186-9456}} （廃刊）
* 月刊ゼータ編集部 『月刊ゼータ リーマンゼータ関数の非自明なゼロ点の虚数値』 {{ISSN|2432-7050}}。21世紀の素数日に発行される。2019年4月時点で411号を発行。
* メールマガジン『暗黒通信団新刊Review Letters』（廃刊）
* メールマガジン『UZAMAGA』（毎週金土日発行。Webページの更新を週末に自動送信している。継続刊行中）
* 月刊暗黒通信団の注文書自動編集部 『月刊暗黒通信団の注文書』{{ISSN|2433-3174}}。書店向けの注文書に文章を添付し雑誌化したもの。雑誌化に伴い『月刊円周率』に書かれていた「あとがき」がこちらに載るようになった。
* 『唯物論的科学革命と闘争』 「定量化されていない文系諸学問を力強く唯物論に置き換える」ためのマガジン。読者層は「オタク100%」であるとされる。<ref>『雑誌新聞総カタログ』 478ページ</ref>

== メンバー ==

団員の定義は「自分が暗黒通信団員であると思っている者」とされ<ref name="#1"/>メンバー同士であっても本名を知らない。構成員の人数も明らかにされていない。[[ジュンク堂書店]]では池袋本店（2012年3月）をかわぎりに、全国で頻繁にフェアがおこなわれている<ref name=":3">{{Cite web|和書|title=すべての更新履歴 :暗黒通信団|url=http://ankokudan.org/d/d.htm?allhistory-j.html|website=ankokudan.org|accessdate=2021-07-10}}</ref>。暗黒通信団への参加については、過去には「0=0を解きなさい」「正π角形を作図せよ」等の奇抜な問題での入団試験があったが<ref>{{Cite web|和書|title=0=0を解け！【数学評論】 :暗黒通信団|url=http://ankokudan.org/d/d.htm?ron010-ronread-j.html|website=ankokudan.org|accessdate=2019-04-08}}</ref>、現在では既団員の紹介と面接が必要とされている<ref>{{Cite web|和書|title=即売会で｢入団面接希望｣と言ってみてください。https://twitter.com/win_s_k/status/765111039734091777 …|url=https://twitter.com/ankokudan/status/765468367247462400|website=@ankokudan|date=2016-08-16|accessdate=2019-04-08|language=ja|last=❤暗黒通信団}}</ref>。ただしイベント等で[[メーリングリスト]]への参加を促すこともある<ref>http://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/program/2681307598.html<nowiki/>{{リンク切れ|date=2021年7月}}</ref>。

* 星野香奈（団長<ref name=":1">{{Cite web|和書|url=https://kai-you.net/article/26513|title=円周率すらイヤガラセ 謎の理数系サークル「暗黒通信団」突撃インタビュー - KAI-YOU.net|accessdate=2021年7月10日}}</ref>、「''すべての本の発行者は団長であることが絶対の掟である''」<ref name=":5">{{Cite web|和書|url=https://ankokudan.org/d/d.htm?member-j.html|title=執筆者・売り子等紹介 :暗黒通信団|accessdate=2021年7月10日}}</ref>とされている。）
*牧野貴樹（『[[円周率1000000桁表]]』著者。元東京大学特任准教授、2017年現在[[Google]]勤務<ref>{{Cite web|和書|url=https://id.ndl.go.jp/auth/ndlna/00722529|title=牧野, 貴樹, 1974- - Web NDL Authorities (国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス)|accessdate=2021年7月10日}}</ref>）
* [[宋美玄]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I024132805|title=童貞に教える本当に気持ちのいいセックス (暗黒通信団): 2012｜書誌詳細｜国立国会図書館サーチ|accessdate=2021年7月10日}}</ref>（[[産婦人科医]]・[[性科学者]]（[[博士（医学）]]））
* [[河村塔|河村塔王]]<ref>{{Cite web|和書|title=List/河村塔 同人誌リスト|url=http://www.toh-kawamura.net/list-icu.htm|website=www.toh-kawamura.net|accessdate=2021-07-10}}</ref>（[[漫画原作者]]）
* [[天羽優子]]（「ニセ科学スレイヤーとして名を馳せる水商売ウォッチャー」<ref name=":5" />、[[山形大学]]理学部物質生命化学科准教授）
* [[左巻健男]]<ref>{{Cite web|和書|title=【暗黒通信団本】左巻健男：EM菌擁護者と批判者|url=https://samakita.hatenablog.com/entry/20170711|website=左巻健男＆理科の探検’s blog|date=1499698800|accessdate=2021-07-10|language=ja|last=samakita}}</ref>（教育学者・元[[法政大学]]教授）
== 沿革 ==
* [[1993年]] - 星野香奈により創始。
* [[1996年]] - 8月の[[コミックマーケット]]50（「夏コミ」）に初参加し『認識物理学言論』『城間大学戦記』を頒布。12月のコミックマーケット51（「冬コミ」）に参加し『[[円周率1000000桁表]]』『自動作曲の基礎論』を頒布。
* [[1997年]] - 夏コミに参加し『同人とは』『自動作曲の基礎論』『イッ般的辞書』『嫌な奴の研究』を頒布。冬コミは落選。
* [[1998年]] - 夏コミに参加し『立ち上がれ小学生』『実践同人学』『人間よ聞くが良い』『ゲームセンターとファミコンと子供だましに今でも満足』『傍観者のゲーム論』を頒布。冬コミは落選。『立ち上がれ小学生』は当時としては珍しく形態素解析ツール[[MeCab]]を用い、半自動で[[ルビ]]を振った作品。またこの年の夏コミのサークルカットには「国家代数的宗教物理学」と描かれている。
* [[1999年]] - 夏コミおよび冬コミに参加。同年8月に刊行された『ミニコミ魂』において紹介される。[[地方・小出版流通センター]]との取引を開始<ref name=":3" />。
* [[2000年]] - 夏コミに参加。冬コミは落選。4月および11月の[[COMITIA]]にも参加。『月刊ゼータ』を創刊。『城間大学戦記』以外では初めてのオフセット本『認識物理学原論』を刊行したが、続く『復活せよ理数国家』は全く売れず歴代一位の赤字を記録した。10月には『[[pLaTeX]]初級リファレンス』『あと5分!大学受験まとめノート物理』を発行。この頃から参考書制作を始める。夏コミでは『[[共産党宣言]]』のパロディ作品『暗黒団宣言』や、チャネリングの記録『エーテルと高次元宇宙』といった[[トンデモ本]]など、広いジャンルを発行した。[[アスキー_(企業)]]発行の「Win DO!」に掲載。
* [[2001年]] - 夏コミおよび冬コミに参加。11月のCOMITIAにも参加。『[[uuencode]]された本』『ゲイツ貴様ゆるさん!XP』などコンピュータ関係書を出し始める。Webページをmikaka.orgへ移転。
* [[2002年]] - 夏コミおよび冬コミに参加。2月および5月のCOMITIAにも参加。『自然対数の底1000000桁表』を発行。
* [[2003年]] - 夏コミおよび冬コミに参加。2月のCOMITIAや4月のコミックルネッサンスにも参加。『最短距離のC言語』を発行。中野[[タコシェ]]と取引開始。
* [[2004年]] - 夏コミおよび冬コミに参加。2月のCOMITIAや4月のコミックルネッサンス、11月の[[文学フリマ]]にも参加。『講本 憲法入門』を発行。
* [[2005年]] - 夏コミおよび冬コミに参加。5月のCOMITIAにも参加。『エジプト－砂漠の独り旅』で独り旅行記の発行を開始。
* [[2006年]] - 夏コミおよび冬コミに参加。10月のCOMITIAにも参加。『精神力学序説』『刑事訴訟法入門』を発行。
* [[2007年]] - 夏コミおよび冬コミに参加。[[東京大学法科大学院]]の自身の入試結果開示を求めて[[内閣府]]まで話が行った『実録!個人情報開示請求 : 東京大学との闘争記録』を発行。[[ウィキペディア]]の記事（このページ）が削除。および作成保護になる。
* [[2008年]] - 夏コミおよび冬コミに参加。9月、法律系の本を執筆していたEpsilonが死去<ref>{{Cite web|和書|title=08/09/13:訃報 :暗黒通信団|url=http://ankokudan.org/d/d.htm?news010-newsread-j.html|website=暗黒通信団|accessdate=2021-07-10}}</ref>。10月の「東京ブックマニアックス」に参加<ref>{{Cite web|和書|title=TokyoBookManiax|url=http://tokyobookmaniax.hyoron.jp/?page=1|website=TokyoBookManiax|accessdate=2021-07-10|language=ja}}</ref>。
* [[2009年]] - 夏コミおよび冬コミに参加。3月の「東京とびもの学会」にも参加。
* [[2010年]] - 夏コミおよび冬コミに参加。11月の第1回コミックアカデミーにも参加。『32ページの量子力学入門』『整数論の前菜』など大学レベルの参考書を発行し始める。[[と学会]]主催のトンデモ本大賞にて委託頒布。[[新文化通信社]]社の出版業界誌「新文化」に[[円周率1000000桁表]]が紹介される。
* [[2011年]] - 夏コミおよび冬コミに参加。『素数表150000個』発行。初版には致命的な間違いがあったが[[国立国会図書館]]にはその間違った版が入ったままである。[[と学会]]主催のトンデモ本大賞にて委託頒布。「[[TeX]]ユーザの集い2011」にてポスター発表。
* [[2012年]] - 夏コミおよび冬コミに参加。5月のCOMITIA、4月と11月のコミックアカデミー4、5にも参加。[[ジュンク堂書店]]池袋店1階雑誌コーナーにてフェア。『パターン認識と機械学習の学習』が週間ランキングでジュンク堂書店の売り上げ総合1位。コンピュータ書籍の年間ランキングで3位<ref>{{Cite web|和書|title=ジュンク堂書店池袋本店トークセッション「新春座談会 このコンピュータ書がすごい！ 2013年版」開催報告 ～コンピュータ専門書年間総合ランキングトップ20も紹介～|url=https://gihyo.jp/news/report/2013/01/1501|website=gihyo.jp|accessdate=2020-02-08|language=ja}}</ref>。同年9月には[[ジュンク堂書店]]池袋店にてトークライブを行う。「日本タイトルだけ大賞2012夏の陣」において大賞を受賞。
* [[2013年]] - 夏コミおよび冬コミに参加。5月のコミックアカデミー6、7や7月のアキバケット、11月の[[サイエンスアゴラ]]にも参加。ジュンク堂札幌店でフェア。1月29日[[NHK]]にて紹介。[[TBS]]の番組「Nキャス」にて紹介。
* [[2014年]] - 夏コミおよび冬コミに参加。11月のサイエンスアゴラにも参加。また9月に刊行された『ベスト珍書』において紹介される。『入手困難』が珍書大賞を受賞。
* [[2015年]] - 同年1月の「珍書ビブリオバトル」や、3月の[[コミケットスペシャル]]に参加。2月に刊行された『ヘンな本大全』には暗黒通信団のメンバー「シ」との対談が掲載される。また同年6月には「ロケットニュース24」の記事において取り上げられる<ref name=":2" />。ジュンク堂書店福岡店・松山店・新静岡店・弘前中三店にてフェア。11月30日に日テレ「月曜から夜更かし」で「月刊円周率」が紹介された。1月26日に[[EM菌]]の効果を主張する出口俊一が暗黒通信団のWeb記事をリツィートした[[左巻健男]]を提訴。2016年8月30日に一審判決が出て出口俊一の全面敗訴となった。裁判は最高裁まで争われた。
* [[2016年]] - 秋コレ5、秋コレおかわり、秋コレ6、コミティア、コミックアカデミーに参加。[[ニフティ]](株)主催「暗黒通信団を吊し上げる会」開催（3月14日）<ref>http://tcc.cocolog-nifty.com/blog/2016/04/1000000-2016314.html</ref>。三省堂池袋本店のミニコミフェアに出展。ジュンク堂福岡店でフェア（6月）。夏コミに参加。冬コミ落選。「ラジオでメールが読まれる確率が上がる法則」が第9回[[日本タイトルだけ大賞]]最終選考に残った。4月3日より5月7日まで秋葉原の[[書泉]]ブックタワーにて「暗黒通信団の本フェア」開催<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.shosen.co.jp/fair/32396/|website=www.shosen.co.jp|accessdate=2020-02-08|title=暗黒通信団の本フェア|publisher=株式会社 書泉}}</ref>。
* [[2017年]] - 秋コレ7および8に参加。冬コミに参加。コミックアカデミーに参加。1月から3月まで三省堂池袋本店書籍館3階にてフェア。各地の丸善・ジュンク堂系列書店でフェア。夏コミ落選。『腐った濡れ本』を発行。月刊誌『暗黒通信団の注文書』を創刊。ジュンク堂書店池袋本店にてトーク「暗黒通信団ハ騙ル」が開かれる（8月20日）。TeXConf 2017にて『TeXを中心に据えたインフラ群を多人数で使っている出版実例』を発表し「締切に対する正接完成率の定理」を提唱した（10月14日）。[[グラハム数]]の末尾100万桁を世界で初めて計算。[[リーマンゼータ関数]]の非自明なゼロ点の虚数値100万桁を世界で初めて計算。『不謹慎な本』が流通（[[地方・小出版流通センター]]）の意向で発禁となる。
* [[2018年]] - 秋コレ9、夏コミ、冬コミ、コミックアカデミーに参加。名古屋コミティア52に初参加。北海道コミティア9に初参加。[[丸善]]名古屋本店で「どーも暗黒通信団です」と題したトークライブを実行（3月25日, 8月19日）。シが団のメンバーとしてMATH POWER 2018内のイベントにてトーク(10月7日)。コミックアカデミー17の合同誌にトーク出演者を題材としたBL小説を掲載した。『円周率カルタ&データブック』を発行。
* [[2019年]] - [[ABChanZoo]]にて紹介。夏コミ、冬コミ、秋コレ10、コミックアカデミー18、19、北海道コミティア10、11に参加。技術書典6、7に初参加。ゲームマーケット2019秋に「円周率カルタ」という名で初参加。3月14日に末広町のカフェ「トリオンプ」にてイベント（DarkNight2）を実施した。コミックアカデミー18の合同誌にMATH POWERの出演者を題材とした小説の続きを掲載。8月24日[[金沢ビーンズ]]、同25日[[ジュンク堂書店]]新潟店<ref>{{Cite web|和書|title=【イベント】【暗黒通信団】
あの円周率サークルがついに新潟に上陸！
(...)|url=https://twitter.com/junkudo_niigata/status/1157456045679239170|website=@junkudo_niigata|date=2019-08-02|accessdate=2019-08-26|language=ja|last=ジュンク堂書店新潟店}}</ref>にてトーク。マスパーティにてトーク。
* [[2020年]] - [[新型コロナウイルス感染症の流行 (2019年-)|新型コロナウイルス感染症の流行]]により活動自粛を余儀なくされたが[[メロンブックス]]主催のオンラインイベントの他、北海道コミティア13に参加。生物学に関する新刊を数点刊行した。10月31日にフジテレビの特番「限界調査！超超ベスト5」にて[[メンサ|MENSA]]会員の趣味として『圓周率佰萬桁表日本語版』およびその読書感想文が披露された。
* [[2021年]] - 冬コミに当選した。

== パフォーマンス ==
=== 同人誌即売会 ===
各即売会のルールの範囲で一般的なサークルとは異なった頒布、パフォーマンスをする場合がある。
* 量り売り：同人誌を検定済の非自動はかりに載せ、1グラムあたり4円程度で頒布する。2016年3月14日に行われたオンリーイベントでは1グラムあたり3.14円で頒布した。
* [[クーポン券]]：同人誌即売会において事前に公開したデザインのクーポン券で割引を行う。割引額は100円程度である。紙以外の媒体にプリントしたり割引額以上のコストを掛けてクーポンを制作する者が後を絶たず、同団のWebページでまとめられている。現在、コミックマーケットでは混雑を回避するため行われていない。
* 円周率詠唱：コミケットスペシャルなどでは、サークルメンバーが円周率を読み上げるパフォーマンスなどを行った。

=== その他イベント ===
* [[2012年]]9月に[[ジュンク堂書店]]池袋本店にて『パターン認識と機械学習の学習』出版記念トークが開かれた。
* [[2016年]]3月14日（[[円周率の日]]）に東京カルチャーカルチャーにて[[ニフティ]]主催『暗黒通信団を吊す会』が開かれた。
* [[2016年]]10月9, 10日に秋葉原にある[[スープカレー]]カムイとのコラボイベントが開かれた。
* [[2018年]]3月25日, 8月19日にマルゼミ（丸善名古屋本店主催）で「どーも暗黒通信団です」と題したトークが開かれた。
* [[2019年]]8月24日から25日に[[金沢ビーンズ]]と[[ジュンク堂書店]]新潟店にて「真実のみを語る会が真実と真実以外を語る会」と題したトークが開かれた。
* [[2021年]]3月14日に[[ジュンク堂書店]]池袋本店主催で米国とつなげたオンライントークが行われた<ref>{{Cite web|和書|title=https://twitter.com/junkudo_ike/status/1372041092921663492|url=https://twitter.com/junkudo_ike/status/1372041092921663492|website=Twitter|accessdate=2021-07-10|language=ja}}</ref>。閉店後の店内でメンバーと店舗スタッフが探しにくい本を見つける動画<ref>{{Citation|title=【店舗探訪】ジュンク堂書店に潜む暗黒通信団の書!!!!|url=https://www.youtube.com/watch?v=-4ywach-n9o|accessdate=2021-07-10|language=ja-JP}}</ref>が公開された。

=== ツイッター・ツイキャス ===

[[Twitter]]には関係するアカウントが4つ確認されている(ankokudan, ankokudanbot, ankoku_ojosama, ankokudanboy)。女性団員が[[ツイッター]]の公式アカウントを使って[[TwitCasting]]にて不定期にラジオ配信をしている。内容は広告性よりも、漢字を読めなくて失笑されるなど、個性豊かなキャラクターを全面に押し出したものが多い。[[2021年]]11月時点の担当者は次の通り。
*Lily：関西で数学を専攻する女子大学生。
*きょう：数学が苦手であると自称する女子大学生。
なお[[Facebook]]にはかつて関連ページがあったが現在は公開されていない。

== 評価 ==
定期刊行物である「[[月刊円周率]]」の2012年2月号が[[日本タイトルだけ大賞]]2012夏の陣において大賞を受賞<ref>{{Cite web|和書|title=これまでのタイトルだけ大賞をまとめてみた件|url=https://www.sinkan.jp/news/7167|website=だれかに話したくなる本の話 - 新刊JP|accessdate=2021-07-10|language=ja}}</ref>。{{要出典|date=2020年4月|「入手困難」は2014年の珍書大賞を受賞}}<ref>{{Cite web|和書|title=https://twitter.com/hamazakikaku/status/566035346975391744|url=https://twitter.com/hamazakikaku/status/566035346975391744|website=Twitter|accessdate=2020-06-22|language=ja}}</ref>。出版者自らが本を裁断した形で提供した「切られた本」は2014年の珍造本大賞<ref>『ヘンな本大全』p.152</ref>。
* [[1999年]]に刊行された『ミニコミ魂』の「暗黒通信団の本」の項では、真下弘孝が『[[円周率1000000桁表]]』と『立ち上がれ小学生』が「上手に琴線に触れてくるミニコミ」として紹介した<ref>[[南陀楼綾繁]]ほか編『ミニコミ魂』[[晶文社]]、1999年、82頁。{{ISBN2|978-4-7949-4721-5}}。</ref>。
* ハマザキカクの著書『ベスト珍書』では「珍書の代名詞とも言える暗黒通信団の代表作」として『[[円周率1000000桁表]]』が取り上げられており、暗黒通信団について「人の神経を逆撫でするかのようなパロディセンス、愉快犯気質には全く敵わない」とされた<ref>ハマザキカク『ベスト珍書 このヘンな本がすごい！』[[中央公論新社]]、2014年、112-113頁。{{ISBN2|978-4-12-150507-1}}。</ref>。またハマザキカクはホンシェルジュのインタビュー記事においても、同団について「『売れるかどうか』を考えないでやっている」とした上で「そこがすごく刺激的で尊敬している」とし、「本のプロデュース側で一目置いている」と述べた<ref>「[http://honcierge.jp/interviews/14/interview_contents/40 ハマザキカクの考える「珍書」とは]」 ホンシェルジュ 2015年5月8日</ref>。
* [[ディスクユニオン]]北浦和店のブログでは「生きていく上で決して必要のない知識を、良心的な価格で提供し続ける正体不明な出版団体」<ref>「[http://blog-kitaurawa.diskunion.net/bookunion/%E6%9A%97%E9%BB%92%E9%80%9A%E4%BF%A1%E5%9B%A3%E3%80%81%E5%A7%8B%E3%82%81%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82 暗黒通信団、始めました。]」 ディスクユニオン北浦和店 2013年5月30日</ref>と言及された。
* エネルギー研究者の[[大場紀章]]はnewspicks.comに投稿したコメントで読書冊数を増やすための「中身のない本」であるとして、暗黒通信団の書籍13冊を推薦した<ref>[https://newspicks.com/news/2367396/ 「もっと本が読みたい！」多読を目指す人に贈る25の秘訣（後編）] newspicks.com 2017年07月18日</ref>。
*経済学者の[[小島寛之]]はブログ上で『楕円曲線と保型形式のおいしいところ』について「こういう芸当は相当な知識と筆力がないとできない」と評した<ref>{{Cite web|和書|title=『楕円曲線と保型形式のおいしいところ』のおいしいところ|url=https://hiroyukikojima.hatenablog.com/entry/2019/06/27/010940|website=hiroyukikojima’s blog|date=1561565380|accessdate=2019-07-06|language=ja|last=hiroyukikojima}}</ref>。
*図書館情報学研究者の和中幹雄は、国会図書館への納本活動について「サブカルチャー的な出版物が納本対象となるかの実験を続けているユニークな試み」と評した<ref>{{Cite journal|和書|author=和中幹雄 |title=《Ⅱ．館種別状況》国立国会図書館 : －2009年から2017年6月まで－（400号記念特集「図書館・図書館学の発展―2010年代を中心に」） |journal=図書館界 |issn=0040-9669 |publisher=日本図書館研究会 |year=2018 |volume=70 |issue=1 |pages=110-124 |naid=130007428336 |doi=10.20628/toshokankai.70.1_110 |url=https://doi.org/10.20628/toshokankai.70.1_110}}</ref>。
*静岡理工科大学教授の幸谷智紀は円周率表について「数字フェチを喜ばせるというやり方で日本文化に貢献しようというあたりの，心意気は見事である。つーか，心意気しか褒めようのない本を出したこと(eの本もあるらしいがワシは未見)が素晴らしい」と評した<ref>{{Cite web|和書|title=牧野貴樹「π 円周率1,000,000桁表」暗黒通信団|url=http://na-inet.jp/weblog/archives/2009/04/1000000.html|website=うだうだWeblog|accessdate=2019-10-07|language=ja|last=T.Kouya}}</ref>。

== 反ニセ科学についての活動 ==
理工系書籍を刊行している立ち位置から[[ニセ科学]]には批判的である。執筆者のシンキロウは「信頼性が本の武器である。そういう点で、[[疑似科学]]などの本は業界にとって危険である」と書いている（『暗黒的出版論』）<ref>{{Cite web|和書|title=国立国会図書館オンライン {{!}} National Diet Library Online|url=https://ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300000001-I000010330378-00|website=ndlonline.ndl.go.jp|accessdate=2019-10-07}}</ref>。

=== EM菌をめぐる裁判 ===
暗黒通信団がWebページに掲載した、[[ジャーナリスト]]の出口俊一の行為を批判した記事（「学界のトンデモ 出口俊一【[[と学会]]誌初出】」）<ref>{{Cite web|和書|title=学界のトンデモ 出口俊一【と学会誌初出】 :暗黒通信団|url=http://ankokudan.org/d/d.htm?ron147-ronread-j.html|website=ankokudan.org|accessdate=2021-07-10}}</ref>について、教育学者の[[左巻健男]]が[[Twitter]]で引用した際に、株式会社EM研究機構の顧問であった出口が左巻に対し、[[名誉毀損]]を理由に謝罪と賠償を求めて裁判を起こした。[[東京地方裁判所]]、[[東京高等裁判所]]でいずれも出口側が敗訴した<ref name=":4">{{Cite web|和書|title=17/02/23:東京高裁の判決について :暗黒通信団|url=http://ankokudan.org/d/d.htm?news055-newsread-j.html|website=暗黒通信団|accessdate=2021-07-10}}</ref>。[[2017年]]9月に[[最高裁判所]]で上告棄却の決定が出され、高裁判決が確定した<ref>{{Cite web|和書|title=17/09/11:出口左巻裁判の最高裁結果が出ました :暗黒通信団|url=http://ankokudan.org/d/d.htm?news062-newsread-j.html|website=暗黒通信団|accessdate=2021-07-10}}</ref>。裁判記録によれば、出口俊一は裁判当初EM研究機構とは関係ない身分であると主張していたが、EM研究機構顧問と書かれた名刺が証拠として提出され採用された。
暗黒通信団は裁判中この記事の保存を目的として電子書籍として国会図書館に納めた<ref>「国会図書館にしかない本」p.8</ref>。また、この事件と平行して、暗黒通信団は[[EM菌]]の利活用を推進する(株)デジタルニューディールのメールマガジンにて名指しで批判された<ref>{{Cite web|和書|title=[ＤＮＤメルマガ]vol.513 検証 報道被害・朝日新聞とツイッター 第11回 「捏造」という片瀬久美子の現実 続報|url=http://dndi.jp/mailmaga/mm/mm151209.php|website=dndi.jp|accessdate=2021-07-10}}</ref>。暗黒通信団のWebサイトによれば「暗黒通信団自体も（おそらく裁判を起こすために）プロバイダ責任法に基づく情報開示請求を受けた」との記載がある<ref name=":4" />。2017年7月には被告の左巻健男自身が暗黒通信団から裁判経過を綴った同人誌（『EM菌 擁護者と批判者の闘い』<ref>『EM菌 擁護者と批判者の闘い―ドキュメント スラップ名誉毀損裁判』 {{ISBN2|978-4-87310-099-9}}</ref>）を出した。[[天羽優子]]によって整理された裁判資料が団のWebページによって公開されている<ref>{{Cite web|和書|title=「EM菌 擁護者と批判者の闘い」参考資料集 :暗黒通信団|url=http://ankokudan.org/d/d.htm?samaki-j.html|website=ankokudan.org|accessdate=2021-07-10}}</ref>。

=== 謎の水装置 ===
磁気活性水についての批判的マンガを2冊刊行している。著者によれば刊行と国会図書館への納本がきっかけとなってマスメディアから取材を受け、問題を広めることに貢献した<ref>{{Cite web|和書|title=ちなみに、朝日新聞以外からも取材を受けています(...)|url=https://twitter.com/nazomizusouti/status/1180276342689914880|website=@nazomizusouti|date=2019-10-04|accessdate=2019-10-07|language=ja|last=謎水}}</ref>。外部電源なしに配管のサビがとれると主張する装置（[[NMRパイプテクター]]）を販売する日本システム企画社からは「特殊集団」と揶揄された<ref>{{Cite web|和書|title=週刊新潮（9月17日発売）掲載の誹謗記事について｜製品への誹謗中傷について｜日本システム企画株式会社|url=https://www.jspkk.co.jp/jp/answer/o-10.html|website=www.jspkk.co.jp|accessdate=2020-10-12}}</ref>他、継続的かつ名指しで誹謗されているが、2021年11月現在で団側は一切無視している。なお暗黒通信団の公式Twitterでは「団自体は今まで一度も特定企業への批判はしてない」とコメントしている<ref>{{Cite tweet|title=『天羽優子氏はインターネット上で特定企業へ誹謗中傷を行う「暗黒通信団」という特殊集団の主要メンバーであり』と書かれると団が誹謗中傷してるように読めますが、実は団自体は今まで一度も特定企業への批判はしてないのです。構成員は色々批判してるけど。名誉毀損ですね。|user=ankokudan|number=1313765584635478018|author=暗黒通信団公式|accessdate=2021-08-11}}</ref>。

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}

== 外部リンク ==
* {{Official website|http://ankokudan.org/d/}}
* [http://www.doujinshi.org/browse/circle/35956/ 同人データベース]

{{Normdaten}}

{{DEFAULTSORT:あんこくつうしんたん}}
[[Category:秘密結社]]
[[Category:同人サークル]]
[[Category:数学に関する記事]]
[[Category:科学啓蒙]]
[[Category:オカルト批判]]
[[Category:円周率]]