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{{Reactionbox | Name = 根岸カップリング | Type = カップリング反応 | NamedAfter = [[根岸英一]] | Section3 = {{Reactionbox Identifiers | OrganicChemistryNamed = negishi-coupling | RSC_ontology_id = 0000088 }} }} '''根岸カップリング'''(ねぎしカップリング、Negishi coupling)とは、[[有機合成化学]]における[[カップリング反応|クロスカップリング反応]]のひとつで、[[有機亜鉛化合物]]と[[有機ハロゲン化物]]とを[[パラジウム]]または[[ニッケル]]触媒のもとに縮合させ C-C 結合生成物を得る手法<ref>総説: Negishi, E. ''Acc. Chem. Res.'' '''1982''', ''15'', 340-348.</ref><ref>総説: Erdik, E. ''Tetrahedron'' '''1992''', ''48'', 9577-9648.</ref>。[[1977年]]に[[根岸英一]]らにより最初の報告<ref>King, A. O.; Okukado, N.; Negishi, E. ''J. Chem. Soc., Chem. Commun.'' '''1977''', 683-684.</ref><ref>Negishi, E.; King, A. O.; Okukado, N. ''J. Org. Chem.'' '''1977''', ''42'', 1821-1823.</ref>がなされた。根岸はこの反応の発見により[[2010年]][[ノーベル化学賞]]を受賞した。 : <chem>{R-ZnX} + R'-Y -> R-R'</chem> 亜鉛上の有機基はアリール、アルケニル、アルキニル基など、有機ハロゲン化合物は[[ハロゲン化アリール]]、アルケニル、[[アリル化合物|アリル]] などが主に用いられる。触媒はもっぱら[[テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)]]などのパラジウム触媒が用いられる<ref> 実施例: Negishi, E.; Takahashi, T.; King, A. O. ''Org. Synth.'' Coll. Vol. 8, p.430 (1993); Vol. 66, p.67 (1988). [http://www.orgsynth.org/orgsyn/prep.asp?prep=cv8p0430 オンライン版]</ref>。 有機亜鉛化合物は、有機ハロゲン化合物と活性化させた亜鉛(0)との[[酸化的付加]]や、ジアルキル亜鉛やハロゲン化亜鉛を用いた[[トランスメタル化]]により官能基を持つものも調製できるため、クロスカップリング反応の中でも基質の適用範囲は比較的広いとされる。また、有機亜鉛化合物が一定の反応を有するため、塩基や求核種といった添加物や加熱を必要としない。 == 機構 == 反応機構はパラジウムを触媒とする他のクロスカップリング反応と同様である。まず有機ハロゲン化物 R'-Y の C-X 結合に Pd(0) が酸化的付加して R'-Pd(II)-Y となり、続いて有機亜鉛化合物 R-ZnX との間のトランスメタル化により R'-Pd(II)-R が生じた後に[[還元的脱離]]が起こり R-R' が生成、同時に Pd(0) が再生する。 == 参考文献 == <references /> {{Chem-stub}} {{DEFAULTSORT:ねきしかつふりんく}} [[Category:炭素-炭素結合形成反応]] [[Category:縮合反応]] [[Category:人名反応]] [[Category:カップリング反応]]
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