極値分布のソースを表示
←
極値分布
ナビゲーションに移動
検索に移動
あなたには「このページの編集」を行う権限がありません。理由は以下の通りです:
この操作は、次のグループに属する利用者のみが実行できます:
登録利用者
。
このページのソースの閲覧やコピーができます。
'''極値分布'''(きょくちぶんぷ、{{lang-en-short|extreme value distribution}})とは、[[確率論]]および[[統計学]]において、ある[[累積分布関数]]にしたがって生じた大きさ ''n'' の標本 ''X''<sub>1</sub>,''X''<sub>2</sub>, …, ''X''<sub>n</sub> のうち、''x'' 以上 (あるいは以下) となるものの個数がどのように分布するかを表す、[[連続確率分布]]モデルである。特に最大値や最小値などが漸近的に従う分布であり、河川の氾濫、最大風速、最大降雨量、金融におけるリスク等の分布に適用される。 == 定義と性質 == ===一般化極値分布=== 極値分布には後述する3つの型があるが、その一般形の'''一般化極値分布'''(generalized extreme value distribution, GEV) の[[累積分布関数]]は以下で与えられる。 {{Indent|<math>F(x;\mu,\theta,\gamma) = \exp\left\{-\left[1+\gamma\left(\frac{x-\mu}{\theta}\right)\right]^{-1/\gamma}\right\}</math>}} ここで <math>1+\gamma(x-\mu)/\theta>0</math> であり、<math>\mu\in\mathbb R</math>、<math>\theta>0</math>、<math>\gamma\in\mathbb R</math> がパラメータである。 なお、これは最大値が漸近的に従う分布であることから'''極大値分布'''とも呼ばれる。また、最小値が漸近的に従う分布は'''極小値分布'''と呼ばれ、極大値分布における確率変数''X''を-''X''で置き換えることで得られる。ここで、極大値分布における累積分布関数と確率密度関数をそれぞれ、''F'' (''x'')、''f'' (''x'')とすると、対応する極小値分布での累積分布関数と確率密度関数はそれぞれ、1-''F'' (-''x'')、''f'' (-''x'')で与えられる。以下、特に断りの場合は極大値分布を扱うものとする。 GEVは、パラメータによって以下の3種類の型に分けられる。それぞれの[[累積分布関数]] ''F'' (''x'') と[[確率密度関数]] ''f'' (''x'') を示す。 ===タイプI、ガンベル型=== GEV において <math>\gamma=1/n,~\mu=0,~\theta=1</math> とおいて、<math>n\rightarrow\infty</math> とすると得られる。 {{Indent| <math>F_{I}(x) = \exp\left[-\exp\left\{-\left(\frac{x-\mu}{\theta}\right)\right\}\right], \quad -\infty< x < \infty </math><br /> <math>f_{I}(x) = \frac{1}{\theta}\exp\left\{-\left(\frac{x-\mu}{\theta}\right)\right\}\exp\left[-\exp\left\{-\left(\frac{x-\mu}{\theta}\right)\right\}\right], \quad -\infty< x < \infty </math>}} なお、タイプIの分布は極値分布の先駆的な研究を行ったドイツの数学者[[エミール・ユリウス・ガンベル]]に因んで、[[ガンベル分布]]と呼ばれる。また、累積分布関数の形から'''二重指数分布'''とも呼ばれる。(注意:[[ラプラス分布]]も同じ呼び名で呼ばれるが別物である) ===タイプII、フレシェ型=== GEV において <math>\gamma>0</math> とし、<math>\gamma=1/k,~\mu=1,~\theta=1/k</math> とすると得られる。 {{Indent|<math>F_{II}(x) = \left\{\begin{array}{ll} -\exp\left\{-\left(\frac{x-\mu}{\theta}\right)^{-k}\right\}, & x\ge\mu \\ 0, & x<\mu \end{array}\right.</math><br /> <math>f_{II}(x)= \left\{\begin{array}{ll} \frac{k}{\theta}\left(\frac{x-\mu}{\theta}\right)^{-k-1}\exp\left\{-\left(\frac{x-\mu}{\theta}\right)^{-k}\right\}, & x\ge\mu \\ 0, & x<\mu \end{array}\right.</math>}} このタイプIIの分布に従う確率変数''X'' に対し、''Z'' = -log(μ-''X'' )とおけばタイプIの分布形となる。 ===タイプIII、ワイブル型=== GEV において <math>\gamma<0</math> とし、<math>\gamma=-1/k,~\mu=-1,~\theta=1/k</math> とすると得られる。 {{Indent|<math>F_{III}(x) = \left\{\begin{array}{ll} -\exp\left\{-\left(-\frac{x-\mu}{\theta}\right)^k\right\}, & x\le\mu \\ 1, & x>\mu \end{array}\right.</math><br /> <math>f_{III}(x) = \left\{\begin{array}{ll} \frac{k}{\theta}\left(-\frac{x-\mu}{\theta}\right)^{k-1}\exp\left\{-\left(-\frac{x-\mu}{\theta}\right)^{k}\right\}, & x\le\mu \\ 0, & x>\mu \end{array}\right.</math>}} このタイプIIIの分布に従う確率変数''X'' に対し、''Z'' = log(''X'' -μ)とおけばタイプIの分布形となる。 また、特に確率変数''X'' を-''X'' で置き換えたときに、対応する分布は[[ワイブル分布]]となる。これは、信頼性工学において、故障寿命が存続可能な時間の最小値に相当し、極小値分布に従うことに関連する。 ==参考文献== * 蓑谷千凰彦, 統計分布ハンドブック, 朝倉書店 (2003). * B. S. Everitt (清水良一訳), 統計科学辞典, 朝倉書店 (2002). == 関連項目 == * [[確率分布]] * [[極値理論]] * [[ワイブル分布]] * [[ガンベル分布]] * [[一般化パレート分布]](GPD) * [[フレシェ分布]] == 外部リンク == * [http://ibisforest.org/index.php?Gumbel分布 朱鷺の杜Wiki] * [http://www.cbrc.jp/%7Etominaga/translations/gsl/ GSL reference manual Japanese version]{{リンク切れ|date=2024-08}} {{確率分布の一覧}} {{DEFAULTSORT:きよくちふんふ}} [[Category:確率分布]] [[Category:数学に関する記事]]
このページで使用されているテンプレート:
テンプレート:Indent
(
ソースを閲覧
)
テンプレート:Lang-en-short
(
ソースを閲覧
)
テンプレート:リンク切れ
(
ソースを閲覧
)
テンプレート:確率分布の一覧
(
ソースを閲覧
)
極値分布
に戻る。
ナビゲーション メニュー
個人用ツール
ログイン
名前空間
ページ
議論
日本語
表示
閲覧
ソースを閲覧
履歴表示
その他
検索
案内
メインページ
最近の更新
おまかせ表示
MediaWiki についてのヘルプ
特別ページ
ツール
リンク元
関連ページの更新状況
ページ情報