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次亜塩素酸
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{{簡易区別|塩素系漂白剤の主成分である[[次亜塩素酸ナトリウム]]}} {{chembox | Watchedfields = changed | verifiedrevid = 402151398 | ImageFile = Hypochlorous-acid-2D-dimensions.svg | ImageSize = 150px | ImageName = hypochlorous acid bonding | ImageFile1 = Hypochlorous-acid-3D-vdW.svg | ImageSize1 = 150px | ImageName1 = hypochlorous acid space filling | IUPACName = hypochlorous acid | OtherNames = | Section1 = {{Chembox Identifiers | SMILES = ClO | ChemSpiderID_Ref = {{chemspidercite|correct|chemspider}} | ChemSpiderID = 22757 | PubChem = 24341 | UNII_Ref = {{fdacite|correct|FDA}} | UNII = 712K4CDC10 | InChI = 1/ClHO/c1-2/h2H | InChIKey = QWPPOHNGKGFGJK-UHFFFAOYAT | StdInChI_Ref = {{stdinchicite|correct|chemspider}} | StdInChI = 1S/ClHO/c1-2/h2H | StdInChIKey_Ref = {{stdinchicite|correct|chemspider}} | StdInChIKey = QWPPOHNGKGFGJK-UHFFFAOYSA-N | CASNo = 7790-92-3 | CASNo_Ref = {{cascite|correct|CAS}} | EINECS = 232-232-5 | RTECS = }} | Section2 = {{Chembox Properties |H=1|Cl=1|O=1 | Appearance = 無色水溶液 | Density = 可変 | Solubility = 可溶 | MeltingPt = | BoilingPt = | pKa = 7.53<ref>{{Citation|last = Harris|first = Daniel C.|year = 2009|title = Exploring Chemical Analysis, Fourth Edition|page = 538}}</ref> }} | Section3 = {{Chembox Structure | Dipole = }} | Section7 = {{Chembox Hazards | MainHazards = 酸化剤 ('''O''') | RPhrases = | SPhrases = }} | Section8 = {{Chembox Related | OtherAnions = | OtherCations = | OtherCpds = [[塩素]]<br />[[次亜塩素酸カルシウム]]<br />[[次亜塩素酸ナトリウム]] }} }} '''次亜塩素酸'''(じあえんそさん、{{lang-en-short|hypochlorous acid}})は[[塩素]]の[[オキソ酸]]の1つで、[[組成式]]では '''HClO''' と表されるが、水素原子と塩素原子が酸素原子に結合した構造 H-O-Cl を持つ。塩素の酸化数は+1である([[亜塩素酸]]よりも[[酸化数]]が少ないため「次亜」が付く)。 不安定な物質であり、水溶液中で徐々に分解する。次亜塩素酸および[[次亜塩素酸塩|次亜塩素酸の塩類]]は[[酸化剤]]、[[漂白剤]]、外用[[殺菌剤]]、消毒剤として利用される。 なお、化学式は、IUPAC([[国際純正・応用化学連合|国際純粋および応用化学連合]])2005年勧告に従えば'''HOCl'''と表記されるが、ここでは、慣用の'''HClO'''を用いる。 == 性質 == 実験室的には[[水酸化カリウム]]水溶液などに塩素を通じたりして調製した次亜塩素酸塩水溶液を硫酸で中和し、水蒸気蒸留して遊離酸の水溶液を得る。また、[[酸化水銀(II)]] の[[四塩化炭素]]懸濁液に塩素を通じた後に水で抽出したり、あるいは[[酸化ビスマス(III)|酸化ビスマス]]を水懸濁液中に塩素を通じることで遊離酸の水溶液を得る方法も知られている。 薄い水溶液としては存在するが、25 %以上の濃度では[[一酸化二塩素]]に変化するので遊離酸を単離することはできない。濃厚水溶液は淡黄色である。また、遊離酸が[[弱酸]] ({{pKa}} = 7.53)<ref>「次亜塩素酸」、『岩波理化学辞CD-ROM版』 第5版、岩波書店、1998年。</ref> のため、[[次亜塩素酸ナトリウム]]などの次亜塩素酸塩水溶液はかなり強い[[塩基性]]を示す。 水溶液中でも不安定で、次のような[[不均化]]により[[塩化水素]]を放出しながら徐々に分解する。特に酸性物質水溶液と化合するとこの分解が促進される。 : <chem>2HClO -> 2HCl\ + O2</chem> : <chem>3HClO -> 2HCl\ + HClO3</chem> 次亜塩素酸やその塩の水溶液は、カルキ臭と呼ばれる[[プール]]の消毒槽のようなにおいを持つ。 また、[[塩素]]を水に溶かすと、次のような[[化学平衡|平衡]]により一部が[[塩酸]]と次亜塩素酸となる<ref>「次亜塩素酸」、『世界百科事典CD-ROM版』 V1.22、平凡社、1998年。</ref>。 : <chem>Cl2\ + H2O\ <=>\ HCl\ + HClO \quad K _{\rm w}=1.56 \times 10^{-4} </chem> すなわち、中性あるいは酸性条件ではこの反応はあまり進行しないが、アルカリ性条件では生成する遊離酸が次亜塩素酸塩となり平衡が右に偏るので、次亜塩素酸塩を製造する方法の1つとなる。 * 水と一酸化二塩素の反応 : <chem>Cl2O\ + H_2O -> 2HClO</chem> * [[過酸化水素水]]と反応させると[[酸素]]が生じる。 : <chem>HClO\ + H2O2 -> HCl\ + H2O\ + O2</chem> * [[ハロホルム反応]]により、アルカリ性条件下で次亜塩素酸(塩)はメチル[[ケトン]]や[[アルコール]]類を塩素化する。 * 炭素二重結合に次亜塩素酸が付加すると、クロロヒドリン体を与える。 == 塩 == * [[次亜塩素酸カルシウム]](さらし粉) * [[次亜塩素酸ナトリウム]] * [[次亜塩素酸カリウム]] == 出典 == {{Reflist}} ==参考文献== * R・B・ヘスロップ、K・ジョーンズ 『ヘスロップ ジョーンズ無機化学(下)』 第1版、斎藤喜彦訳、東京化学同人、1977年。 == 関連項目 == * [[消毒]] * [[塩素]] * [[亜塩素酸]] * [[塩素酸]] * [[過塩素酸]] * [[強酸性水]] - 次亜塩素酸水という呼称で食品添加物とされている。 {{水素の化合物}} {{塩素の化合物}} {{Normdaten}} {{DEFAULTSORT:しあえんそさん}} [[Category:次亜塩素酸塩|*]] [[Category:オキソ酸]]
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