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{{出典の明記|date=2016年8月9日 (火) 15:17 (UTC)}} {{Expand English|Calcium hypochlorite|date=2024年6月10日 (月) 10:08 (UTC)}} {{Chembox | Name = 次亜塩素酸カルシウム | ImageFile = <!-- | ImageSize = 200px --> | ImageName = Calcium hypochlorite | OtherNames = | Section1 = {{Chembox Identifiers | CASNo = 7778-54-3 }} | Section2 = {{Chembox Properties | Formula = Ca(ClO)<sub>2</sub> | MolarMass = 142.98 g/mol | Density = 2.35 g/cm<sup>3</sup> | Solvent = | SolubleOther = 21 g/100 ml (25°C) | MeltingPt = 100°Cで分解 | BoilingPt = }} }} '''次亜塩素酸カルシウム'''(じあえんそさんカルシウム、Calcium hypochlorite)は、[[化学式]] CaCl(ClO)・{{chem|H|2|O}}または{{chem|Ca(ClO)|2}}の粉末。原料由来水酸化カルシウムを含有する次亜塩素酸カルシウムの製品は'''さらし粉'''(晒し粉、さらしこ)と呼ばれる。 さらし粉は消石灰([[水酸化カルシウム]]、{{chem|Ca(OH)|2}})に[[塩素]]を吸収させて製造する。[[ドイツ語]]で'''クロールカルキ'''({{Interlang|de|Chlorkalk}})、略して'''カルキ'''、あるいは訳して'''塩化石灰'''ともいう。 次亜塩素酸カルシウムの含有量は塩素を通じる量によって変わり、高含有量 (70%) の製品が高度さらし粉{{chem|Ca(ClO)|2}}(次亜塩素酸カルシウム、[[CAS登録番号]] 7778-54-3)と呼ばれ、水酸化カルシウムは試薬の不純物程度である。高度さらし粉は、[[吸湿性]]が小さく、長期の保存に耐えるなどの利点がある。[[水]]に可溶で酸化力が強い。[[漂白]]・[[消毒]]に使用される。また、これを固形化したものは[[プール]](及び付帯施設の足洗い場・腰洗い槽)の消毒によく用いられる。 == 反応 == [[塩酸]]と反応して塩素を発生する。 : <chem>4HCl + Ca(ClO)2 -> CaCl2 + 2Cl2 + 2H2O</chem> : <chem>{2HCl} + CaCl(ClO) \cdot\ H2O -> {CaCl2} + {Cl2} + 2H2O</chem> これは塩素の実験室的発生方法に用いられることがある。 また、水、[[エタノール]]と反応して、[[水酸化カルシウム]]、[[クロロホルム]]と[[酸素]]を生じる。 : <chem>H2O + C2H5OH + 3Ca(ClO)2 -> 3Ca(OH)2 + 2CHCl3 + O2</chem> 類似の反応は他の[[アルコール]]でも起こるものがある。 アニリンにさらし粉や次亜塩素酸ナトリウムを加えると赤紫色に呈色する。また、硫酸酸性の K<sub>2</sub>Cr<sub>2</sub>O<sub>7</sub> 水溶液で酸化すると[[アニリンブラック]]を生じる。 180℃の加熱により分解し、酸素を放出し酸化剤となる<ref name=safety.16.2_94>上原陽一, [https://doi.org/10.18943/safety.16.2_94 高度さらし粉の火災および爆発危険性]」『安全工学』 1977年 16巻 2号 p.94-100, 安全工学会, {{doi|10.18943/safety.16.2_94}}</ref>。単独では燃焼しない<ref name=safety.16.2_94 />。 : <chem>Ca(ClO)2 ->[{180℃}] CaCl2 + O2</chem> == 歴史 == [[画像:Charles Tennant.jpg|200px|thumb|チャールズ・テナント]] [[塩素]]による漂白作用は[[1785年]]に[[クロード・ルイ・ベルトレー]]により発見されたが、塩素自体の臭い及び毒性の強さから、漂白剤としての実用化は困難であった。その後、塩素を石灰水に溶かすと安全かつ漂白作用を維持できることに気づいたベルトレーは、[[1786年]]に[[ジェームズ・ワット]]にこのことを教えた。ワットからこのことを伝えられた{{仮リンク|チャールズ・テナント|en|Charles Tennant}}は、[[1799年]]に固体で保存できるさらし粉を完成させた。 == 脚注 == {{Reflist}} == 関連項目 == * [[次亜塩素酸]] * [[次亜塩素酸ナトリウム]] * [[消毒薬]] * [[漂白剤]] {{カルシウムの化合物}} {{DEFAULTSORT:しあえんそさんかるしうむ}} [[Category:次亜塩素酸塩]] [[Category:カルシウムの化合物]] [[Category:漂白剤]] [[Category:殺菌消毒薬]]
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