潜在的に危険な小惑星のソースを表示

{{Pathnav|地球近傍天体|地球近傍小惑星|地球横断小惑星|frame=1}}
[[File:1950DA.jpg|250px|thumb|2880年の衝突が懸念された [[(29075) 1950 DA]]]]
[[File:2004mn4can s.svg|250px|thumb|[[アポフィス (小惑星)|アポフィス]]の[[2029年]][[4月13日]]接近時軌道]]
[[File:Asteroid 1999 JM8.gif|250px|thumb|最も大きいPHAの {{mpl|(53319) 1999 JM|8}}]]
[[File:Potentially Hazardous Asteroids 2013.png|thumb|300px|2013年初頭時点の、潜在的に危険な小惑星（大きさが{{convert|460|ft|m|disp=flip}} 以上、地球軌道から{{convert|4.7|e6mi|e6km|disp=flip}}以内を通過）の軌道のプロット（代替画像）]]
'''潜在的に危険な小惑星'''（せんざいてきにきけんなしょうわくせい、{{Lang-en|Potentially Hazardous Asteroid}}、'''PHA'''）とは、[[地球近傍小惑星]]の中でも、特に[[地球]]に[[隕石衝突|衝突]]する可能性が大きく、なおかつ衝突時に地球に与える影響が大きいと考えられる[[小惑星]]の分類である。

== 定義 ==
PHAに分類される小惑星は、地球[[軌道 (力学)|軌道]]との最小交差距離（Earth Minimum Orbit Intersection Distance、'''EMoid'''）が0.05[[天文単位|AU]]（約748万km）以下、なおかつ[[絶対等級]]が22.0以上の小惑星のことである<ref name="NEOg">{{Cite web |title=Center for NEO Studies |url=https://cneos.jpl.nasa.gov/ |website=cneos.jpl.nasa.gov |access-date=2022-09-27}}</ref>。このため、{{mpl|2008 TC|3}}や{{mpl|2011 CQ|1}}など、衝突しても影響がほとんどない小さな小惑星は、接近距離が小さくてもPHAにはならない。絶対等級が22.0の天体は最低でも直径が110メートルとなる<ref>{{Cite web |title=Center for NEO Studies |url=https://cneos.jpl.nasa.gov/ |website=cneos.jpl.nasa.gov |access-date=2022-09-27}}</ref>。100メートルを超えると、最低でも海に落下した場合に津波など、何らかの影響を地球に与える大きさになる。直径の正確な算出には[[アルベド]]を知っている必要があるが、多くは未知のため、その場合には0.13が仮定されている<ref name="NEOg"/>。この場合、最低直径は約150メートルとなる<ref group="注"><math>D = \frac{1329}{\sqrt{p}} 10^{-0.2 H} (km)</math> D: 直径 p: アルベド H: 絶対等級である。</ref><ref>{{Cite web |title=Conversion of Absolute Magnitude to Diameter |url=http://www.physics.sfasu.edu/astro/asteroids/sizemagnitude.html |website=www.physics.sfasu.edu |access-date=2022-09-27}}</ref>。EMoidが極端に小さな値を持つ天体の中には[[地球半径]]を下回る値を持つものもある。なお、軌道の定義から全てのPHAは[[地球横断小惑星]]である。PHAに分類される小惑星はEMoidが小さければよいので、{{mpl|2012 FZ|23}}のように[[軌道傾斜角]]が75度と極端に傾いているものや、{{mpl|1999 XS|35}}のように遠日点距離が[[海王星]]の外側に達するような、極端な軌道要素を持つものもある。

PHAは、名前が示すとおり小惑星に対しての分類なので、[[彗星]]はこのリストに掲載されていない。ただし[[彗星・小惑星遷移天体]]は掲載されている。なお、小惑星以外の天体も含められた分類はPotentially Hazardous Object（'''PHO'''）と呼ばれるが、[[ジェット推進研究所]]や[[小惑星センター]]にはPHOの分類はない。また[[地球近傍天体]]と異なり、衝突しても影響がほとんどない直径の小さな[[流星物体]]は除外される。なお地球に接近する[[周期彗星]]は[[地球近傍彗星]]（Near Earth Comet、'''NEC'''）と呼ばれている<ref name="NEOg"/>。

== 総数 ==
2012年9月20日現在、地球近傍天体9192個のうち、PHAは1331個登録されている<ref>{{Cite web |title=Center for NEO Studies |url=https://cneos.jpl.nasa.gov/ |website=cneos.jpl.nasa.gov |access-date=2022-09-27}}</ref><ref>{{Cite web |title=List Of The Potentially Hazardous Asteroids (PHAs) |url=https://minorplanetcenter.net//iau/lists/Dangerous.html |website=minorplanetcenter.net |access-date=2022-09-27}}</ref>。これは、全てのPHAのうち20%から30%を占めていると考えられている<ref>[http://www.jpl.nasa.gov/news/news.cfm?release=2012-138 NASA Survey Counts Potentially Hazardous Asteroids ''Near Earth Object Program'']</ref>。つまり、まだほとんどのPHAは未発見である。軌道要素による分類では、[[アポロ群]]が1196個、[[アテン群]]が135個、[[アモール群]]が123個ある。また、軌道が確定し[[小惑星番号]]がつけられているのは352個ある。

そのほか、彗星・小惑星遷移天体は3個、その候補が3個、地球の[[準衛星]]が1個、その候補が1個、金星の準衛星が1個、[[アティラ群]]が5個、[[ダモクレス族]]が1個含まれている。

== 衝突のリスク ==
PHAは軌道が十分確定していないうちは衝突リスクが高く計算される傾向にあるため、しばしば話題に上る。[[アポフィス (小惑星)|アポフィス]]は、[[2029年]]に1.6%の確率で地球に衝突するかもしれないと、これまでで最高の[[トリノスケール]]4が付けられたことで話題となった。そのほか、{{mpl|(89959) 2002 NT|7}}、{{mpl|(143649) 2003 QQ|47}}、{{mpl|2004 XP|14}}、{{mpl|2007 VK|184}}、[[(29075) 1950 DA]]などが話題になったPHAである。また、PHAの中で最も直径が大きいと推定されているのは{{mpl|(53319) 1999 JM|8}}の約7kmで、最もEMoidが小さいのは{{mpl|2004 TN|1}}の約2000kmである。

軌道傾斜角が小さく離心率が大きいと、他の惑星の軌道を横断してそれらに衝突するリスクも発生する。例えば{{mpl|(35396) 1997 XF|11}}は頻繁に[[金星]]から0.1AU以内まで接近する。
<!--
（2014年5月時点では以下の小惑星は共に衝突リスクから除外されている、各記事を参照）

2013年現在、PHAの中で近いうちに最も衝突リスクが高いのは{{mpl|2007 VK|184}}の[[2048年]][[5月31日]]の接近時（トリノスケール1、[[パレルモスケール]]-1.57）で<ref>[http://neo.jpl.nasa.gov/risk/ Sentry Risk Table ''Near Earth Object Program'']</ref>、衝突確率は1,820分の1（0.055%）と推定されている。続いてだいぶ先となるが現時点で同じぐらいの衝突リスクがある小惑星として[[(29075) 1950 DA]]があり、[[3千年紀|2880年]][[3月16日]]の接近時（トリノスケール1、パレルモスケール-0.58）における衝突確率の推定は2,270分の1（0.044%）である<ref name="risk-table">{{cite web
  |date=10 October 2013
  |title=Sentry Risk Table
  |publisher=NASA/JPL Near-Earth Object Program Office
  |url=http://neo.jpl.nasa.gov/risk/
  |accessdate=2014-2-12}}</ref><ref name=Farnocchia2013>{{cite journal
  |last1=Farnocchia |first1=Davide
  |last2=Chesley |first2=Steven R.
  |title=Assessment of the 2880 impact threat from asteroid (29075) 1950 DA
  |journal=
  |volume= |issue= |pages= |year=2013
  |doi=
  |arxiv=1310.0861
  |bibcode=}}</ref>。
-->

== 観測 ==
PHAの衝突リスクの測定の難易度はさまざまである。地球に接近するため、精密な測定をするには都合が良いが、地球に極端に接近すると、地球による重力によって軌道が曲がるため、その後の軌道を予測するのは難しい。また、小惑星が小さいと、[[ヤルコフスキー効果]]によって軌道が変化しやすくなる。前者の例はアポフィス、後者の例は[[ゴレブカ (小惑星)|ゴレブカ]]がある。あるいは、小さな小惑星であったり地球軌道の内側で交差していると、観測が難しくなって長期間行方不明になる場合がある。[[ヘルメス (小惑星)|ヘルメス]]は[[1937年]]に観測された後、[[2003年]]に再発見されるまで66年間も行方不明であった。

また、PHAは地球とよく似た軌道を持つため、[[宇宙探査機の一覧#小惑星探査機|小惑星探査機]]を送り込むには都合の良い対象である。これまでに[[はやぶさ (探査機)|はやぶさ]]が[[イトカワ (小惑星)|イトカワ]]に、[[はやぶさ2]]が[[リュウグウ (小惑星)|リュウグウ]]に着陸している（[[NEARシューメーカー]]が軟着陸した[[エロス (小惑星)|エロス]]はPHAではない）。[[欧州宇宙機関]]が打ち上げを予定している、小惑星に物体をぶつけて軌道を変える実験を行う[[ドン・キホーテ (探査機)|ドン・キホーテ]]では、2個の候補のうち1つにPHAのアポフィスが選ばれている。

== 主要なPHAの一覧 ==
{| class="sortable wikitable" style="line-height:1.4em; font-size:95%;"
! [[小惑星番号|番号]] !! 名称 !! class="unsortable" | 画像 !! style="line-height:1.25em; padding-right:17px; white-space:nowrap;" | [[最小交差距離|EMoid]]<br />(万km) !! [[絶対等級|H]] !! style="line-height:1.25em; padding-right:10px; white-space:nowrap;" | 直径<ref group="注">値が判明している物はJPLから。出典が付いているものはこの限りではない。<sup>*</sup>が付いているものはアルベドが不明であるため、アルベドを0.13と仮定しての値。</ref><br />(m) !! 備考
|-
| ({{Display none|00}}1566) || [[イカルス (小惑星)|イカルス]] ||  || 521.3 || 16.9 || 1000 || 
|-
| ({{Display none|00}}1620) || [[ジオグラフォス (小惑星)|ジオグラフォス]] || [[File:Geographos.jpg|50px]] || 454.9 || 15.60 || 2560 || 最も細長い天体。(5×2×2km)。
|-
| ({{Display none|00}}1862) || [[アポロ (小惑星)|アポロ]] ||  || 382.2 || 16.25 || 1500 || 
|-
| ({{Display none|00}}1981) || [[ミダス (小惑星)|ミダス]] ||  || 68.1 || 15.5 || 3400 || 
|-
| ({{Display none|00}}2101) || [[アドニス (小惑星)|アドニス]] ||  || 176.4 || 18.7 || 600 || 
|-
| ({{Display none|00}}2201) || [[オルヤト (小惑星)|オルヤト]] ||  || 43.8 || 15.25 || 1800 || [[彗星・小惑星遷移天体]]。
|-
| ({{Display none|00}}3200) || [[ファエトン (小惑星)|ファエトン]] || [[File:Asteroid Phaethon 25dec2010 stack.jpg|50px]] || 298.7 || 14.51 || 5100 || 彗星・小惑星遷移天体。
|-
| ({{Display none|00}}4015) || [[ウィルソン・ハリントン彗星|ウィルソン・ハリントン]] ||  || 707.3 || 15.99 || 4000 || 彗星・小惑星遷移天体。
|-
| ({{Display none|00}}4179) || [[トータティス (小惑星)|トータティス]] || [[File:Toutatis.jpg|50px]] || 90.7 || 15.30 || 5400 || 自転軸が2つある。
|-
| ({{Display none|00}}4581) || [[アスクレピウス (小惑星)|アスクレピウス]] ||  || 47.0 || 20.4 || 270<sup>*</sup> || 名称がある小惑星の実際に観測された最接近記録。
|-
| ({{Display none|00}}4660) || [[ネレウス (小惑星4660番)|ネレウス]] || [[File:Nereus.jpg|50px]] || 43.7 || 18.2 || 330 || [[はやぶさ (探査機)|はやぶさ]]の探査候補天体であった。
|-
| ({{Display none|00}}4953) || [[(4953) 1990 MU|1990 MU]] || [[File:(4953) 1990 MU inc.svg|50px]] || 407.4 || 14.1 || 2800<ref>[http://earn.dlr.de/nea/004953.htm ( 4953) 1990 MU ''European Asteroid Research Node'']</ref> || 
|-
| ({{Display none|00}}6489) || [[ゴレブカ (小惑星)|ゴレブカ]] || [[File:Asteroid-golevka.jpeg|50px]] || 410.9 || 19.2 || 530 || [[ヤルコフスキー効果]]が初めて確認された天体。
|-
| ({{Display none|0}}25143) || [[イトカワ (小惑星)|イトカワ]] || [[File:Itokawa.jpg|50px]] || 191.6 || 19.2 || 330 || はやぶさの探査した天体。
|-
| ({{Display none|0}}29075) || [[(29075) 1950 DA|1950 DA]] || [[File:1950DA.jpg|50px]] || 595.7 || 17.0 || 1100<ref name="1950DA">[http://neo.jpl.nasa.gov/1950da/index.html Asteroid 1950 DA ''JPL Small-Body Database Browser'']</ref> || 衝突確率が最も高い小惑星（0.044%。[[3千年紀|2880年]][[3月16日]]の値）。
|-
| ({{Display none|0}}31669) || [[(31669) 1999 JT6|1999 JT<sub>6</sub>]] ||  || 0.5 || 16.0 || 2330<sup>*</sup> || 直径が1kmを超えている可能性のある天体ではEMoidが極端に小さい値を持つ。EMoidが[[地球半径]]以下。
|-
| ({{Display none|0}}35396) || [[(35396) 1997 XF11|1997 XF<sub>11</sub>]] ||  || 10.6 || 16.9 || 1540<sup>*</sup> || 
|-
| ({{Display none|0}}37638) || [[(37638) 1993 VB|1993 VB]] ||  || 2.2 || 19.4 || 486<sup>*</sup> || 
|-
| ({{Display none|0}}53319) || [[(53319) 1999 JM8|1999 JM<sub>8</sub>]] || [[File:Asteroid 1999 JM8.gif|50px]] || 693.1 || 15.118 || 7000 || PHAの中で最も大きな天体。
|-
| ({{Display none|0}}66391) || [[(66391) 1999 KW4|1999 KW<sub>4</sub>]] || [[File:Asteroid 1994 KW4.jpg|50px]] || 215.3 || 16.48 || 1317 || 451mの直径の衛星[[S/2001 (66391) 1]]を持つ。
|-
| ({{Display none|0}}69230) || [[ヘルメス (小惑星)|ヘルメス]] || [[File:Hermes planetoid.jpg|50px]] || 57.9 || 17.48 || 300<ref>[http://www.cbat.eps.harvard.edu/iauc/08200/08227.html IAUC 8227: C/2003 U1; 1937 UB (HERMES) ''IAU: Central Bureau for Astronomical Telegrams'']</ref> || 自身とほぼ同じ直径の[[小惑星の衛星|衛星]]をもつ。66年間行方不明であった。
|-
| ({{Display none|0}}85990) || [[(85990) 1999 JV6|1999 JV<sub>6</sub>]] ||  || 474.7 || 19.803 || 404<sup>*</sup> || 地球の[[準衛星]]の可能性がある天体。
|-
| ({{Display none|0}}89959) || [[(89959) 2002 NT7|2002 NT<sub>7</sub>]] ||  || 5.2 || 16.341 || 1990 || 一時史上初めて正の[[パレルモスケール]]がつけられた小惑星。
|-
| ({{Display none|0}}99942) || [[アポフィス (小惑星)|アポフィス]] || [[File:2004MN4 Sormano.gif|50px]] || 4.0 || 19.7 || 325<ref>[https://www.esa.int/Science_Exploration/Space_Science/Herschel_intercepts_asteroid_Apophis Herschel intercepts asteroid Apophis ''esa'']</ref> || [[2029年]][[4月13日]]に[[静止軌道]]の内側まで入り込む。
|-
| (101955) || [[ベンヌ (小惑星)|ベンヌ]] || [[File:NASA 1999 RQ36.gif|50px]] || 44.6 || 20.812 || 560<ref>[http://neo.jpl.nasa.gov/risk/101955.html 101955 1999 RQ36 Earth Impact Risk Summary ''Near Earth Object Program'']</ref> || [[オサイリス・レックス]]が探査した天体。
|-
| (136617) || [[(136617) 1994 CC|1994 CC]] || [[File:1994CC-with-moons.gif|50px]] || 237.1 || 17.557 || 700 || 微小な衛星を2個もつ。
|-
| (137108) || [[(137108) 1999 AN10|1999 AN<sub>10</sub>]] ||  || 9.7 || 17.844 || 995<sup>*</sup> || 
|-
| (143487) || [[(143487) 2003 CR20|2003 CR<sub>20</sub>]] ||  || 9.6 || 18.565 || 714<sup>*</sup> || 
|-
| (143649) || [[(143649) 2003 QQ47|2003 QQ<sub>47</sub>]] ||  || 66.4 || 17.268 || 1300<sup>*</sup> || メディアの過剰反応により[[トリノスケール]]の文章を変える契機となったPHA。
|-
| (152685) || [[(152685) 1998 MZ|1998 MZ]] ||  || 23.8 || 19.336 || 500<sup>*</sup> || PHAの中で[[軌道傾斜角]]が最も小さい(0.146度)。
|-
| (153814) || [[(153814) 2001 WN5|2001 WN<sub>5</sub>]] || [[File:2001WN5topdown.png|50px]] || 23.2 || 18.225 || 800<sup>*</sup> || [[2028年]][[6月26日]]に月軌道の内側まで入り込む。
|-
| (162000) || [[(162000) 1990 OS|1990 OS]] ||  || 134.8 || 19.295 || 400 || 直径45mのとても小さな衛星を持つ。
|-
| (162173) || [[リュウグウ (小惑星)|リュウグウ]] ||  || 14.5 || 19.173 || 540<sup>*</sup> || [[はやぶさ2]]の探査した天体
|-
| (163132) || [[(163132) 2002 CU11|2002 CU<sub>11</sub>]] ||  || 9.0 || 18.314 || 801<sup>*</sup> || 
|-
| (163249) || [[(163249) 2002 GT|2002 GT]] || || 231.3 || 18.263 || 820<sup>*</sup> || [[ディープ・インパクト (探査機)|エポキシ（旧称ディープ・インパクト）]]探査候補天体
|-
| (164207) || [[(164207) 2004 GU9|2004 GU<sub>9</sub>]] ||  || 29.6 || 21.145 || 218<sup>*</sup> || 地球の準衛星。
|-
| (177049) || [[(177049) 2003 EE16|2003 EE<sub>16</sub>]] ||  || 2.1 || 19.793 || 406<sup>*</sup> || 
|-
| (267131) || [[(267131) 2000 EK26|2000 EK<sub>26</sub>]] ||  || 8.2 || 17.741 || 404<sup>*</sup> || 
|-
| (267337) || [[(267337) 2001 VK5|2001 VK<sub>5</sub>]] ||  || 1.8 || 17.756 || 1040<sup>*</sup> || 
|-
| (285263) || [[(285263) 1998 QE2|1998 QE<sub>2</sub>]] || [[File:(285263) 1998 QE2, Goldstone, May 30, 2013.jpg|50px]] || 524 || 17.073 || 2750<ref>[https://echo.jpl.nasa.gov/asteroids/1998QE2/1998QE2_planning.html (285263) 1998 QE2 Goldstone Radar Observations Planning ''Jet Propulsion Laboratory'']</ref> || 600mの衛星をもつ。
|-
| (308635) || [[(308635) 2005 YU55|2005 YU<sub>55</sub>]] || [[File:2005YU55-20111107.jpg|50px]] || 6.7 || 21.1 || 400 || 観測史上初めて月軌道の内側に入った100m以上の小惑星。
|-
| (367789) || [[(367789) 2011 AG5|2011 AG<sub>5</sub>]] || [[File:2011AG5.png|50px]] ||  0.3 || 21.846 || 140<ref>[http://neo.jpl.nasa.gov/risk/2011ag5.html 2011 AG5 Earth Impact Risk Summary ''Near Earth Object Program'']</ref> || かつては衝突リスクの高い天体であった。
|-
|  || {{mpl|1999 XS|35}} || [[File:Damocloid-99XS35.png|50px]] || 6.6 || 17.277 || 2000<ref>[http://www.johnstonsarchive.net/astro/tnoslist.html List of Known Trans-Neptunian Objects ''Johnston's Archive'']</ref> || PHAで最も遠い軌道長半径(17.834AU)と遠日点距離(34.73AU)をもつ。
|-
|  || {{mpl|2002 AT|4}} ||  || 665.5 || 20.892 || 244<sup>*</sup> || [[ドン・キホーテ (探査機)|ドン・キホーテ]]の探査対象天体であった。
|-
|  || {{mpl|2002 PD|43}} ||  || 442.8 || 19.039 || 574<sup>*</sup> || PHAの中で最も[[離心率]]の値が大きい(0.9559)。
|-
|  || {{mpl|2002 VE|68}} ||  || 397.9 || 13.5 || 290<sup>*</sup> || [[金星]]の準衛星。
|-
|  || {{mpl|2004 JG|6}} ||  || 564.6 || 18.484 || 741<sup>*</sup> || PHAの中で最も軌道長半径が小さい(0.635AU)。
|-
|  || {{mpl|2004 TN|1}} ||  || 0.2 || 21.732 || 166<sup>*</sup> || EMoidが地球半径以下。
|-
|  || [[2004 UL]] ||  || 275.0 || 18.746 || 994<sup>*</sup> || PHAの中で最も[[近日点]]距離が小さい(0.928AU)。
|-
|  || {{mpl|2004 XP|14}} || [[File:Animationgeo2004XP14.gif|50px]] ||  17.8 || 16.4 || 471<sup>*</sup> || [[2006年]][[7月3日]]に地球から43万kmのところを通過。
|-
|  || {{mpl|2005 TF|49}} ||  || 465.7 || 19.047 || 572<sup>*</sup> || PHAの中で最も離心率の値が小さい(0.0255)。
|-
|  || {{mpl|2006 VV|2}} ||  || 182.4 || 16.767 || 1800<ref>[https://www.astroarts.co.jp/news/2007/04/06nea2006vv2/index-j.shtml 地球へ接近した2006 VV2は連小惑星だった ''AstroArtz'']</ref> || 300mの衛星を持つ。
|-
|  || {{mpl|2007 VK|184}} || [[File:2008VK184-year2014.png|50px]] ||  8.4 || 22.002 || 130<ref>[http://neo.jpl.nasa.gov/risk/2007vk184.html 2007 VK184 Earth Impact Risk Summary ''Near Earth Object Program'']</ref> || [[2014年]]3月時点で唯一のトリノスケール1であったが、0に修正された<ref>[http://www.jpl.nasa.gov/asteroidwatch/newsfeatures.cfm?release=2014-106 Asteroid 2007 VK184 Eliminated as Impact Risk to Earth]（NASA - April 03, 2014）</ref>。
|-
|  || {{mpl|2008 UL|90}} ||  ||  385.7 || 18.475 || 744<sup>*</sup> || PHAの中で最も遠日点距離が小さい(0.959AU)。
|-
|  || {{mpl|2011 KC|15}} ||  ||  744.1 || 21.205 || 212<sup>*</sup> || PHAの中で最も近日点距離が大きい(1.063AU)。
|-
|  || {{mpl|2012 FZ|23}} ||  ||  272.1 || 18.207 || 842<sup>*</sup> || PHAの中で最も軌道傾斜角が大きい(75.369度)。
|-
|  || [[6344 P-L]] ||  ||  408.4 || 20.399 || 150<ref>[http://www.sciencedaily.com/releases/2007/10/071011213216.htm Long-Lost, Dangerous Asteroid Is Found Again ''Science Daily'']</ref> || 47年間行方不明であった。
|}

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
=== 注釈 ===
<references group="注" />
=== 出典 ===
{{Reflist}}

== 関連項目 ==
* [[地球近傍天体]]
** [[地球近傍小惑星]]
** [[地球横断小惑星]]
* [[小惑星#固有軌道要素による分類]]

{{Modern impact events}}

{{DEFAULTSORT:せんさいてきにきけんなしようわくせい}}
[[Category:PHA|*]]
[[Category:小惑星]]
[[Category:地球横断小惑星|*]]
[[Category:潜在的に危険な小惑星|*]]
[[Category:地球近傍天体]]
[[Category:地球近傍小惑星]]
[[Category:小惑星の軌道]]
[[Category:天文学に関する記事]]