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炭素-水素結合
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'''炭素-水素結合'''(たんそ-すいそけつごう、carbon-hydrogen bond、C-H結合)は[[炭素]]と[[水素]]の[[共有結合]]であり、[[有機化合物]]ではありふれたものである<ref>{{JerryMarch}}</ref>。[[結合距離]]はおよそ109 [[ピコメートル|pm]]であり、[[結合エネルギー]]はおよそ413 [[ジュール|kJ]]/[[モル|mol]]である。炭素と水素のポーリングの[[電気陰性度]]はそれぞれ2.5と2.1で、この差はあまり大きくないのでC-H結合はふつう無極性共有結合とみなされる。構造式では水素原子はよく省略される。C-H結合と[[炭素-炭素結合|C-C結合]]のみの化合物を[[炭化水素]]といい、[[アルカン]]、[[アルケン]]、[[アルキン]]、[[芳香族炭化水素]]に分類される。 == 反応 == 炭素-水素結合は一般に不活性であるが、[[炭素酸]]ではC-H結合がプロトンを脱離できる。活性C-H結合はヘテロ原子 (O、N、Siなど)と隣接している。そのような結合でもたいていは[[ラジカル置換反応]]ぐらいしか関与できない。ほかのC-H結合が関与する特殊な反応は[[C-H活性化]]としてまとめられている。 C-H結合は最も強い結合の1つであるが、安定な有機化合物だけをみてもその強さには30%以上のばらつきがある<ref>{{Cite web|url=http://www.cem.msu.edu/~reusch/OrgPage/bndenrgy.htm#dissbe|title=Standard bond energies and bond dissociation energies|accessdate=2011-03-22}}</ref>。 {| class="wikitable" style = "text-align:center" |- !結合 !炭化水素ラジカル !結合解離エネルギー<br />([[ジュール|kJ]]/[[モル|mol]]) |- |<chem>CH3-H</chem> |[[メチル基]] |431 |- |<chem>C2H5-H</chem> |[[エチル基]] |410 |- |<chem>(CH3)2HC-H</chem> |[[プロピル基#イソプロピル基|イソプロピル基]] |397 |- |<chem>(CH3)3C-H</chem> |[[tert-ブチル基|''tert''-ブチル基]] |389 |- |<chem>CH2=CH-H</chem> |[[ビニル基]] |469 |- |<chem>C6H5-H</chem> |[[フェニル基]] |460 |- |<chem>CH2=CHCH2-H</chem> |[[アリル基]] |368 |- |<chem>C6H5CH2-H</chem> |[[ベンジル基]] |356 |- |<chem>OC4H7-H</chem> |[[テトラヒドロフラン|テトラヒドロフラニル基]] |385 |- |} ==参考文献== {{Reflist}} ==関連項目== * [[C-H活性化]] * [[炭化水素]] {{炭素との化学結合}} {{DEFAULTSORT:たんそすいそけつこう}} [[Category:有機化学]]
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