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{{chembox | Watchedfields = changed | verifiedrevid = 268887977 | ImageFile = Potassium carbonate.svg | ImageFile1 = Potassium carbonate.jpg | ImageFile2 = | ImageSize = | IUPACName = 炭酸カリウム | OtherNames = | Section1 = {{Chembox Identifiers | CASNo = 584-08-7 | CASNo_Ref = {{cascite}} | PubChem = 516886 | RTECS = TS7750000 }} | Section2 = {{Chembox Properties | Formula = K<sub>2</sub>CO<sub>3</sub> | MolarMass = 138.205 g/mol | Appearance = 白色の潮解性固体 | Density = 2.29 g/cm<sup>3</sup> | MeltingPtC = 891 | BoilingPt = 分解 | Solubility = 112 g/100 mL (20 °C) <br> 156 g/100 mL (100 °C) | SolubleOther = アルコール、アセトンに不溶 }} | Section7 = {{Chembox Hazards | ExternalMSDS = {{ICSC-small|1588}} (無水物) | EUIndex = | MainHazards = 刺激性 | RPhrases = | SPhrases = | NFPA-H = 1 | NFPA-F = 0 | NFPA-R = 0 | NFPA-O = | FlashPt = | LD50 = 1870 mg/kg }} | Section8 = {{Chembox Related | OtherAnions = [[炭酸水素カリウム]] | OtherCations = [[炭酸リチウム]]<br/>[[炭酸ナトリウム]]<br/>[[炭酸ルビジウム]]<br/>[[炭酸セシウム]] | OtherCpds = }} }} '''炭酸カリウム'''(たんさんカリウム、Potassium carbonate)は、組成式'''K<sub>2</sub>CO<sub>3</sub>'''で表される[[カリウム]]の[[炭酸塩]]である。陸上植物の灰に10 - 30%程度含まれる(それに水を加えたものが[[灰汁]]と呼ばれる)。炭ボツや真珠灰と呼ばれていた。 == 性質 == 水に対する[[溶解度]]が高く、112g/100g(水、20℃)に達する。これは[[炭酸ナトリウム]](21.5g)と大きく異なる。水溶液はpH11程度のかなり強い[[アルカリ性]]を示す。空気中に放置すると、[[二酸化炭素]]を吸収して[[炭酸水素カリウム]](重炭酸カリウム)に変化する。 == 用途 == 工業的にはカリウム塩の中で最も重要な化合物である。化学が成立する以前から、人類は灰を水に溶かして炭酸カリウムを得ていた。1世紀に記述された[[ガイウス・プリニウス・セクンドゥス|大プリニウス]]の『博物誌』には、[[ガリア人]]が[[石鹸]]を発明し、原料は灰と獣脂であると書かれている。日本では[[ナトリウム]]を用いた石鹸が主流だが、ナトリウム石鹸に比べてカリ石鹸は冷水に対する溶解度が大きいため、液体石鹸として生産されている。さらに、[[ガラス]]の原料としても欠かせない。[[ブラウン管]]用のガラスや[[クリスタルガラス]]に用いられる。食品工業では[[中華麺|中華そば]]用の[[かん水|かんすい]]として使われている。 助燃触媒として有効であり、[[木炭]]の着火性や[[火縄銃]]の火縄が立ち消えないことは炭酸カリウムの存在による。木炭を流水中に漬けておくとほとんど火がつかなくなることは古くから知られていたが、それが炭酸カリウムの流出による現象であることは近代になるまで誰も気がつかなかった。 草木灰から得られる炭酸カリウムは[[:en:potash|potash]](カリウムの英名「ポタシウム」の語源)と呼ばれ、文字通り「壷の灰」として油汚れを落とすアルカリ液に用いられた。これは油脂を鹸化する力が強くオーブンなどの清掃に有効である。余熱のあるうちに雑巾につけた炭酸カリウム濃厚液を塗りつけてこすると非常にきれいになるが、目に入らぬよう注意せねばならない。またゴム手袋の着用も不可欠である。 日本においては、[[尾澤豊太郎|尾澤豊太郞]]が炭酸カリウムの製造に初めて成功した<ref>「神楽坂4丁目・6丁目――尾澤薬局」『[http://old.kaguramura.jp/feature/feature200912-02.html かぐらむら: 今月の特集 : 記憶の中の神楽坂]』サザンカンパニー。</ref>。 == 工業生産 == 工業的には[[塩化カリウム]]を[[電気分解]]して[[水酸化カリウム]]を得、これに二酸化炭素を吸収させている。 : <chem>2KOH\ + CO2 -> K2CO3\ + H2O</chem> <!--2005年以降は調査項目が廃止されている。--> 工業分野での炭酸カリウムの2004年度日本国内生産量は64,112t(1998年は73,000t)、消費量は318tである<ref>[https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/seidou/archives/pdf/H16/kagaku_H16.pdf 経済産業省化学工業統計年報(2004年)]</ref>。 == 関連地名 == *[[ポターシュニャ (キエフ州)|ポターシュニャ]]([[キエフ州]]、[[ウクライナ]]) == 出典 == {{Reflist}} == 外部リンク == * {{ICSC|1588|title=炭酸カリウム(無水物)}} {{カリウムのオキソ酸塩}} {{Sci-stub}} {{Normdaten}} {{DEFAULTSORT:たんさんかりうむ}} [[Category:炭酸塩]] [[Category:カリウムの化合物]]
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