砂漠気候のソースを表示
←
砂漠気候
ナビゲーションに移動
検索に移動
あなたには「このページの編集」を行う権限がありません。理由は以下の通りです:
この操作は、次のグループに属する利用者のみが実行できます:
登録利用者
。
このページのソースの閲覧やコピーができます。
{{ケッペンの気候区分図}} [[File:Koppen_World_Map_BWh.png|thumb|400px|高温砂漠気候 (BWh) の分布図]] [[File:Koppen_World_Map_BWk.png|thumb|400px|低温砂漠気候 (BWk) の分布図]] '''砂漠気候'''(さばくきこう、[[:en:Desert climate|Desert climate]])とは[[ケッペンの気候区分]]における気候区のひとつで、[[乾燥帯]]に属する。記号は'''BWh''','''BWk'''。BWのWはドイツ語のWüste([[砂漠]])に由来する。 [[アリソフの気候区分]]では気候帯3-1.熱帯大陸性季節風気候と3-3.海洋性高気圧の東縁気候に対応する<ref>矢澤(1989):354ページ</ref>。 == 特徴 == * 年間を通して[[降水量]]が少ない。 * 気温は場所によって大きく異なるが、日較差(一日の温度差)が非常に大きい。 * 植物がほとんど育たない砂漠となるが、水源のある地域には[[オアシス]]として気温に応じた植物が群生する。 == 条件 == 最暖月の平均気温が10℃以上であり([[寒帯]]では無い)、年降水量が[[ケッペンの気候区分#乾燥限界|乾燥限界]]<math>r</math>の半分に満たない場所であり、以下の式から求められる。条件に当てはまれば砂漠気候となる。 年間平均気温を<math>t</math>(℃)とし、年平均降水量(mm)が<math>0.5r=10(t+x)</math>未満を満たす。 <math>x</math>は以下の降水パターンの条件によって決まる。 {| class="wikitable" |style="white-space:nowrap"|<math>x=14</math>||w(冬季乾燥/夏雨)||最多雨月が夏にあり、10×最少雨月降水量<最多雨月降水量 |- |<math>x=0</math>||s(夏季乾燥/冬雨)||最多雨月が冬にあり、3×最少雨月降水量<最多雨月降水量かつ最少雨月降水量が30mm未満 |- |<math>x=7</math>||style="white-space:nowrap"|f(年中湿潤/年平均降雨)||wでもsでもない |} 上記の条件を満たすとき年平均気温が18℃以上なら'''BWh'''(熱帯砂漠)、18℃未満なら'''BWk'''(温帯砂漠)となる。 == 分布 == === 分布地域 === [[File:Libya 5230 Wan Caza Dunes Luca Galuzzi 2007.jpg|thumb|高温砂漠気候に属する[[サハラ砂漠]]]] [[File:WheelerSnow.JPG|thumb|[[グレートベースン]]のような低温砂漠気候に属する地域では、時折雪に大地が覆われる。]] 主に緯度20° - 40°付近に分布するが、大陸東岸では[[モンスーン]]の影響を受けて多雨となるため砂漠気候にはならない。主な分布地域は以下の通り。 * [[アトラス山脈]]付近を除く、北緯15°以北の[[アフリカ]] * アフリカ南西部 * [[ソマリア半島]]の一部 * [[アラビア半島]]から、[[シリア]]・[[イラク]]、[[イラン]]の[[ペルシャ湾]]岸地域、イラン東部、[[パキスタン]]にかけて * [[オーストラリア]]中西部 * [[南アメリカ]]西岸の一部<ref>{{Cite book ja-jp|author=日下博幸|year=2013|title=学んでみると気候学はおもしろい|publisher=ベレ出版|pages=175-176}}</ref> * [[バハ・カリフォルニア半島]]から、[[ロッキー山脈]]南部の一部、[[メキシコ高原]]北部の一部にかけて * [[中央アジア]]西部([[アラル海]]周辺) * [[モンゴル高原]]から[[タリム盆地]]にかけて *南アメリカ大陸東岸の南緯40度以南([[パタゴニア]]) 多くがBWhとなるが標高が高い地域や中央アジア西部、モンゴル高原からタリム盆地にかけての地域ではBWkとなる。 [[砂漠化]]と砂漠気候化([[乾燥化]])は別のことであるが、この砂漠気候と砂漠化している部分はほぼ一致している。 === 典型的な都市 === * [[カラチ]]([[パキスタン]]) * [[マザーリシャリーフ]]([[アフガニスタン]]) * [[リヤド]]([[サウジアラビア]])<ref name="新詳29">{{Cite book ja-jp |author = 帝国書院編集部 |year = 2017 |title = 新詳高等地図 |publisher = 帝国書院 |isbn = 978-4-8071-6208-6 }} 平成29年度版</ref><ref name="詳解29">{{Cite book ja-jp |author = 二宮書店編集部 |year = 2017 |title = 詳解現代地図 |publisher = 二宮書店 |isbn = 978-4-8176-0397-5 }} 平成29年度版</ref> * [[メッカ]](サウジアラビア) * [[バグダード]]([[イラク]]) * [[サナア]]([[イエメン]]) * [[マナーマ]]([[バーレーン]]) * [[アブダビ]]([[アラブ首長国連邦]]) * [[ドバイ]](アラブ首長国連邦) * [[カイロ]]([[エジプト]])<ref name="新詳29" /><ref name="詳解29" /> * [[アレクサンドリア]](エジプト) * [[ギーザ]](エジプト) * [[モガディシオ]]([[ソマリア]]) * [[オムドゥルマン]]([[スーダン]]) * [[ラスベガス]]([[アメリカ合衆国]][[ネバダ州]]) * [[フェニックス (アリゾナ州)|フェニックス]](アメリカ合衆国[[アリゾナ州]]) * [[リマ]]([[ペルー]]) * [[カルグーリー]]([[オーストラリア]][[西オーストラリア州]]) * [[アリススプリングス]](オーストラリア[[ノーザンテリトリー]]) * [[カシュガル]]([[中華人民共和国]][[新疆ウイグル自治区]]) * [[エレンホト]](中華人民共和国[[内モンゴル自治区]]) * [[ザミンウード]]([[モンゴル国|モンゴル]][[ドルノゴビ県]]) == 雨温図 == {{climate chart | [[ラスベガス]] |4 |14 |13 |6 |17 |19 |9 |21 |11 |13 |25 |3 |18 |31 |3 |23 |37 |1 |27 |40 |10 |26 |39 |8 |21 |34 |6 |14 |27 |6 |8 |19 |9 |3 |13 |12 | float = left | clear = none | source = NOAA <ref>http://www.nws.noaa.gov/climate/xmacis.php?wfo=vef</ref>}} {{climate chart | [[メッカ]] |18 |30 |20 |19 |31 |1 |21 |34 |6 |24 |38 |11 |27 |42 |0 |28 |43 |0 |29 |42 |1 |29 |42 |5 |28 |42 |5 |25 |40 |14 |22 |35 |21 |20 |31 |21 | float = left | clear = none | source = Saudi government <ref>http://www.pme.gov.sa/Makkah.htm</ref>}} {{climate chart | [[フェニックス (アリゾナ州)|フェニックス]] |7 |19 |23 |9 |21 |23 |11 |25 |24 |15 |29 |6 |20 |35 |3 |25 |40 |1 |28 |41 |27 |28 |40 |30 |25 |37 |16 |18 |31 |15 |11 |24 |16 |7 |19 |22 | float = left | clear = none | source = The Weather Channel <ref>http://www.weather.com/outlook/travel/businesstraveler/wxclimatology/monthly/graph/USAZ0166?from=36hr_bottomnav_undeclared</ref>}} {{clear}} == 気候の特徴 == [[File:Sandstorm_in_Al_Asad,_Iraq.jpg|thumb|砂嵐]] 年間を通して[[中緯度高圧帯]]に入る地域で常に大陸性の乾燥した高気圧が居座り、雨が極端に少ない。[[日照時間]]が長く昼間の気温上昇が大きいが、夜間の気温低下も著しい。最高気温は夏にはおおむね30℃を上回る地域が多く、40℃を超す地域も珍しくない。50℃を超えるような高温が観測される地点は、そのほとんどが砂漠気候である。最低気温は夏の最も暑い時期には20℃前後と涼しいところも多いが、アラビア半島の海岸地帯などでは30℃を下回らない夜も多い。一方冬の最低気温はサハラ砂漠でも氷点下にまで下がるときもあり、[[ゴビ砂漠]]や[[タクラマカン砂漠]]などの比較的高緯度の地域では、-20℃以下の酷寒となる。 風が強いため、[[砂嵐]]の発生により被害が出ることもある。また、砂嵐が遠く離れた地域に運ばれて影響を及ぼすこともある。 年降水量はおよそ'''250mm以下'''で、それを大きく下回る場所も多い。 == 土壌と植生の特徴 == [[File:Libyen-oase1.jpg|thumb|オアシス]] [[砂漠土]]と呼ばれる、[[風化]]した砂や岩石([[砂漠]]・沙漠)が広がっている。砂漠土は[[アルカリ性]]である。 [[塩害]]が起こりやすい。 乾燥のため、植生は乏しい。河川の周辺や湧水のあるところでは土壌の水分が豊富なため、植物が生育する。アフリカや中東の温暖な地域のオアシスでは[[ヤシ科]]の植物がよく見られる。 == 産業の特徴・その他 == [[オアシス]]の周辺で農業が行われるほか、[[カナート]]・カレーズ・フォガラ・[[ファラジ]]等と呼ばれる地下水道を掘って灌漑が行われている地域もある。また、[[ワジ]]と呼ばれる[[水無川]](枯れ川)の周辺でも伏流水や深層地下水を利用して農業が行われる。農業に適した土地が水のある土地に限られるため、砂漠気候では必然的に集落や都市も水のある土地にまとまって存在する。 また[[アフリカ大陸]]の砂漠では[[ラクダ]]、[[アジア]]の砂漠では[[ウマ]]などを交通の手段として交易路となっていることがある。古くは、交易都市として栄えた地域もあった。 また日差しが強く、非常に乾燥して風も強い。そのため動植物のほとんどは生育不能となるが一部の河川やオアシスなどでは緑の景観が望め、人などが生活できる。砂漠気候の地域では水源が決定的に不足しており、都市はあまり多くは見られない。 しかし一方で[[海水淡水化]]や淡水輸送などで[[水源]]が確保された都市は人が集まって急激に人口が増える傾向にあり、近代では開発により大都市並みの生活が送れる場所もある([[ラスベガス]]など)。海岸沿いに都市が多い理由は海の影響で穏やかな[[海洋性気候]]となること、[[海上輸送]]が発達できること、水源が確保しやすいことなどがあげられる。[[ドバイ]]、[[アブダビ]]、[[ドーハ]]、[[クウェート]]などのペルシャ湾岸の都市では[[原油]]採掘という特殊条件のもとで大量の資金が流入することによって自由な開発が進み[[娯楽]]や[[観光]]などの多様な産業が急速に発展している。 高温・乾燥に加えて砂嵐が多いという環境にあるため、それらから身を守ることができるような特徴的な衣装が見られる。女性が用いる[[ブルカ]]やエジプト男性が用いる[[ガラビア]]などが、その例である。 == 脚注 == {{脚注ヘルプ}} {{Reflist}} == 参考文献 == * [[矢沢大二|矢澤大二]]『気候地域論考―その思潮と展開―』古今書院、1989年11月20日、738pp. ISBN 4-7722-1113-6 == 関連項目 == * [[砂漠]] * [[砂漠化]] {{ケッペンの気候区分}} {{Normdaten}} {{DEFAULTSORT:さはくきこう}} [[Category:気候区分]] [[Category:砂漠]]
このページで使用されているテンプレート:
テンプレート:Cite book ja-jp
(
ソースを閲覧
)
テンプレート:Clear
(
ソースを閲覧
)
テンプレート:Climate chart
(
ソースを閲覧
)
テンプレート:Normdaten
(
ソースを閲覧
)
テンプレート:Reflist
(
ソースを閲覧
)
テンプレート:ケッペンの気候区分
(
ソースを閲覧
)
テンプレート:ケッペンの気候区分図
(
ソースを閲覧
)
テンプレート:脚注ヘルプ
(
ソースを閲覧
)
砂漠気候
に戻る。
ナビゲーション メニュー
個人用ツール
ログイン
名前空間
ページ
議論
日本語
表示
閲覧
ソースを閲覧
履歴表示
その他
検索
案内
メインページ
最近の更新
おまかせ表示
MediaWiki についてのヘルプ
特別ページ
ツール
リンク元
関連ページの更新状況
ページ情報