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{{出典の明記|date=2018年6月}} {{Infobox 無機化合物 | 画像=<div style="float:left">[[Image:Dusičnan sodný.PNG|170px]]</div><div style="float:right">[[Image:Sodium-nitrate-unit-cell-3D-balls.png|100px]]</div> | IUPAC名=硝酸ナトリウム | 別名=チリ硝石 | 組成式=NaNO<sub>3</sub> | 式量=84.99 | 形状=吸湿性の無色結晶 | 結晶構造=三方晶系 | CAS登録番号=7631-99-4 | 密度=2.3 | 相=固体 | 水への溶解度= 92.1 | 温度=25 | 融点=308 | 融点注= | 沸点=380 | 沸点注=(分解) | 出典=[https://www.ilo.org/dyn/icsc/showcard.display?p_lang=ja&p_card_id=0185&p_version=2 ICSC] }} '''硝酸ナトリウム'''(しょうさんナトリウム、[[英語]]:sodium nitrate)は[[硝酸]]のナトリウム塩で、化学式'''NaNO<sub>3</sub>'''で表される[[化合物]]である。天然には[[チリ硝石]]という[[鉱物]]として[[鉱山]]から採掘される。工業的には硝酸をソーダ灰([[炭酸ナトリウム]])または[[水酸化ナトリウム]]と反応させることによって製造されている。 == 性質 == [[潮解性]]があり熱水にはよく溶けるが、温度が下がるにつれて水への溶解度は減じる。水溶液は[[中性 (酸塩基)|中性]]を示す。無水[[メタノール]]には僅かに溶けるが、[[エタノール]]にはほとんど溶けない。 == 用途 == [[マッチ]]や[[タバコ]]の[[助燃剤|燃焼補助剤]]、[[爆薬]]の成分、肥料、[[ロケット]]の固体推進剤、[[ガラス]]や[[陶器]]の光沢剤・[[釉]]や消泡剤、太陽熱発電等の蓄熱媒体などがある。また、食品の[[防腐剤]]として[[食品添加物]]に用いられるほか、[[葉菜類]]に多く含まれている。藻類の培養液向けとしての用途もある。 ==発がん性== 肉に含まれる[[ヘム鉄]]は発がん性のある[[ニトロソアミン]]の生成を促し、さらに[[赤肉 (栄養学)|加工肉]]では[[亜硝酸ナトリウム]]や硝酸ナトリウムがこれを生成する<ref name="WHOMeat">{{Cite report |author=国際がん研究機関 |authorlink=国際がん研究機関 |date=2015-10-26 |title=IARC Monographs evaluate consumption of red meat and processed meat |url=http://www.iarc.fr/en/media-centre/pr/2015/pdfs/pr240_E.pdf }} {{Cite web |date=2015-11-13 |url=https://www.hsph.harvard.edu/nutritionsource/2015/11/03/report-says-eating-processed-meat-is-carcinogenic-understanding-the-findings/ |title=WHO report says eating processed meat is carcinogenic: Understanding the findings |publisher=[[ハーバード公衆衛生大学院]] |accessdate=2017-05-06}}</ref>。国連WHOの研究機関[[国際がん研究機関|IARC]]は、加工肉を[[発がん性]]が明確であるというグループ1に指定している<ref name="WHOMeat"/>。 == 反応 == [[硫酸]]と反応させて硝酸を製造するのに用いられる。生成物は[[蒸留|分留]]によって精製され、残渣として[[硫酸水素ナトリウム]]が得られる。その他にも[[塩化ナトリウム]]と[[硝酸銀]]を混合すると : <chem>NaCl + AgNO3 -> NaNO3 + AgCl</chem> の反応によって[[塩化銀]]が沈澱するので硝酸ナトリウムを得ることができる。 == チリ硝石 == 硝酸ナトリウムの原料として19世紀から20世紀にかけて[[チリ硝石]]が重要な地位をしめた。その埋蔵量が最も多いのは[[チリ]]の[[アタカマ砂漠]]の鉱脈であり、[[1940年代]]まで一世紀にわたって採掘が行われた。チリの硝石採掘所であった[[ハンバーストーンとサンタ・ラウラの硝石工場群]]は[[2005年]]に[[世界遺産]]に登録された。 チリは現在も潜在的なチリ硝石鉱山を有しており、現在ペドロ・デ・バルディビア (Pedro de Valdivia)、マリア・エレナ (Maria Elena)、パンパ・ブランカ (Pampa Blanca) などに存在する。チリ硝石の処理過程では[[硝酸カリウム]]、[[硫酸ナトリウム]]、[[ヨウ素]]が得られる。 == 生産メーカー == 国内では[[宇部興産]]、[[日産化学]]が生産をしている。[[三菱ケミカル]]は2020年4月に生産終了しており、そこを境に輸入品の流通が増えている。特にチリ、韓国、中国からの輸入が多い。 == 関連法規 == * 労働安全衛生法 危険物・酸化性の物(施行令別表第1第3号) * 海洋汚染防止法 査定物質(Z類同等の有害液体物質)(環境省告示) * 消防法 第1類酸化性固体、硝酸塩類(法第2条第7項危険物別表第1・第1類) * 船舶安全法 酸化性物質類・酸化性物質(危規則第3条危険物告示別表第1) * 航空法 酸化性物質類・酸化性物質(施行規則第194条危険物告示別表第1) == 出典 == * [https://www.ube.com/contents/jp/chemical/industrial_chemicals/sodium_nitrate.html 硝酸ソーダ(硝酸ナトリウム)] 宇部興産 *[https://chori-mukifine.com/sodiumnitrate/ 硝酸ソーダ(硝酸ナトリウム)] 蝶理 * [https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/7631-99-4.html 硝酸ナトリウム] 安全衛生情報センター {{Reflist|2}} == 関連項目 == * [[チリ硝石]] * [[硝酸カリウム]] * [[亜硝酸ナトリウム]] == 外部リンク == * {{PDFlink|[http://www.st.rim.or.jp/~shw/MSDS/19498250.pdf MSDS 硝酸ナトリウム]}} {{ナトリウムのオキソ酸塩}} {{Normdaten}} {{DEFAULTSORT:しようさんなとりうむ}} [[Category:硝酸塩]] [[Category:ナトリウムの化合物]] [[Category:食品添加物]] [[Category:第1類危険物]]
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