等位集合のソースを表示
←
等位集合
ナビゲーションに移動
検索に移動
あなたには「このページの編集」を行う権限がありません。理由は以下の通りです:
この操作は、次のグループに属する利用者のみが実行できます:
登録利用者
。
このページのソースの閲覧やコピーができます。
{{for|[[力場 (物理学)|力場]]の等位面|等ポテンシャル面}} [[数学]]における'''等値集合'''または'''等位集合'''(とういしゅうごう、{{lang-en-short|''level set''}})は、与えられた写像が決められた値を取るような定義域に属する元全体の成す集合を言う。例えば、{{mvar|n}}-[[アリティ|変数]]の[[実数値関数|実数値函数]] {{mvar|f}} に対し、実数値 {{mvar|c}} に対する等位集合は : <math> L_c(f) = \{ (x_1, \ldots, x_n) \mid f(x_1, \ldots, x_n) = c\}</math> で与えられる<ref>{{SpringerEOM|title=Level set|last=Voitsekhovskii|first=M.I.|urlname=Level_set}}</ref><ref>{{MathWorld|title=Level Set|urlname=LevelSet}}</ref>。 二変数の場合には、等位集合は曲線を描き、'''等位(曲)線''' (''level curve''<ref>{{MathWorld|title=Level Curve|urlname=LevelCurve}}</ref>), '''[[等高線]]''' (''contour line''), '''[[等値線]]''' (''iso­line'') などと呼ばれる。同様に三変数のときの等位集合は、'''等位(曲)面''' (''level surface''<ref>{{MathWorld|title=Level Surface|urlname=LevelSurface}}</ref>), '''[[等値面]]''' (''iso­surface'') と言い、またさらに高次元の場合を'''等位超曲面''' (''level hyper­surface'') と呼ぶことがある。 == 勾配との関係 == [[file:level_grad.png|right|frame|函数 {{mvar|f}} のグラフを山に見立てて考えると、青の曲線群は等高線を示しており、また赤の曲線群は勾配方向に沿って伸びる。]] ; 定理: 各点における {{mvar|f}} の[[勾配 (ベクトル解析)|勾配]]は、その点を通る等位線と[[直交]]する。 この結果は重要である。これを理解するために、山の同じ位置にいる二人の登山者を以下のように想定しよう。一方は無鉄砲な性格で、勾配の最も急峻な方向をたどって山頂をめざすものとし、他方は用心深い性格で、滑落せずに景色を望むために高度を保って進む道を選んだとする。そうすると、この喩話において上記の定理は「二人の登山者の路程は、初期位置において直交する」ことを述べるものになる。 証明はさほど難しくない。一点 {{math|'''x'''<sub>0</sub>}} を固定して、この点を通る等位線 {{math|{{mset|'''x''' | ''f''('''x''') {{=}} ''f''('''x'''<sub>0</sub>)}}}} を考える。適当な助変数 {{mvar|t}} を導入して、この等位線を {{math|'''x'''(''t'')}} かつ {{math|1='''x'''(0) = '''x'''<sub>0</sub>}} なるように書けば、 : <math>f({\mathbf x}(t)) = f({\mathbf x_0}) = c</math> を満たす。{{math|1=''t'' = 0}} のとき、この両辺を([[連鎖律|合成函数の微分公式]]に従って)微分して :<math>J_f({\mathbf x_0}) {\mathbf x}'(0)=0</math> が得られるが、この場合 {{math|'''x'''<sub>0</sub>}} における[[ヤコビ行列]] {{mvar|J{{sub|f}}}} は {{mvar|f}} の {{math|'''x'''<sub>0</sub>}} における [[勾配 (ベクトル解析)|勾配]]で与えられるので、 : <math>\nabla f({\mathbf x}_0) \cdot {\mathbf x}'(0)=0</math> と書いても同じことである。従って、{{mvar|f}} の {{math|'''x'''<sub>0</sub>}} における勾配は、{{math|'''x'''′(0)}} において接線(およびこの点を通る等位線)と直交する。曲線 {{math|'''x'''(''t'')}} は任意に選んだのであるから、勾配は等位線と直交する。 この定理からの帰結として、直線が(より正確には[[多様体]]あるいは可微分[[超曲面]]でない)等位線と交わるならば、その勾配は各交点において消える。従って、任意の交点は[[臨界点 (微分幾何学)|臨界点]]である。 == 関連概念 == 等位集合と関連して、 : <math> \mathop{L}\nolimits_c^-(f) := \{ (x_1, \ldots, x_n) \mid f(x_1, \ldots, x_n) \leq c\} </math> なる形の集合を {{mvar|f}} の'''劣位集合'''または'''下位集合''' (''sub­level set'', ''lower level set''<ref>{{ProofWiki|urlname=Definition:Lower_Level_Set|title=Definition:Lower Level Set}} </ref>) あるいは溝 (''trench'') と言い、同様に : <math> L_c^+(f) := \{ (x_1, \ldots, x_n) \mid f(x_1, \ldots, x_n) \geq c\} </math> は {{mvar|f}} の'''優位集合'''または'''上位集合''' (''super­level set'') と言う。 * [[凸関数|凸函数]]の劣位集合は凸集合になる(が、逆は必ずしも成り立たない)。 等位集合は {{math|''f''<sup>−1</sup>(''c'')}} とも書けるから、[[ファイバー (数学)|ファイバー]]の特別な場合と考えることができる。 == 参考文献 == {{Reflist}} == 関連項目 == * {{仮リンク|陰伏曲面|fr|Surface implicite}}(陰函数曲面) * {{仮リンク|等位面|en|Isosurface}} * {{仮リンク|上グラフ|en|Epigraph (mathematics)}}(エピグラフ) * {{仮リンク|等高面法|en|Level set method}} (LSM) * [[Level set (data structures)]] == 外部リンク == * {{MathWorld|urlname=LevelSet|title=Level Set}} * {{PlanetMath|urlname=LevelSet|title=level set}} * {{SpringerEOM|urlname=Level_set|title=Level set|first=M.I. |last=Voitsekhovskii}} * {{nlab|urlname=level+set|title=level set}} {{DEFAULTSORT:とういしゆうこう}} [[Category:多変量統計]] [[Category:数学に関する記事]]
このページで使用されているテンプレート:
テンプレート:For
(
ソースを閲覧
)
テンプレート:Lang-en-short
(
ソースを閲覧
)
テンプレート:Math
(
ソースを閲覧
)
テンプレート:MathWorld
(
ソースを閲覧
)
テンプレート:Mvar
(
ソースを閲覧
)
テンプレート:Nlab
(
ソースを閲覧
)
テンプレート:PlanetMath
(
ソースを閲覧
)
テンプレート:ProofWiki
(
ソースを閲覧
)
テンプレート:Reflist
(
ソースを閲覧
)
テンプレート:SpringerEOM
(
ソースを閲覧
)
テンプレート:仮リンク
(
ソースを閲覧
)
等位集合
に戻る。
ナビゲーション メニュー
個人用ツール
ログイン
名前空間
ページ
議論
日本語
表示
閲覧
ソースを閲覧
履歴表示
その他
検索
案内
メインページ
最近の更新
おまかせ表示
MediaWiki についてのヘルプ
特別ページ
ツール
リンク元
関連ページの更新状況
ページ情報