算術平均のソースを表示
←
算術平均
ナビゲーションに移動
検索に移動
あなたには「このページの編集」を行う権限がありません。理由は以下の通りです:
この操作は、次のグループに属する利用者のみが実行できます:
登録利用者
。
このページのソースの閲覧やコピーができます。
'''算術平均'''(さんじゅつへいきん<ref>{{Cite web|和書|title=算術平均とは |author=金融・経済用語辞典 |url=http://www.finance-dictionay.com/2008/04/post_249.html |accessdate=2011-04-13}}</ref>、{{lang-en-short|arithmetic mean}})または'''相加平均'''(そうかへいきん<ref>[https://kotobank.jp/word/%E7%9B%B8%E5%8A%A0%E5%B9%B3%E5%9D%87-89170 相加平均とは - コトバンク]</ref>)とは、広義の[[平均]]の中で最も代表的な値のことで、数の[[集合]]や[[データ]]、[[確率分布]]に対して、個数と合計を保ったまま均一に1つの値に代表させた(つまり均した)値のことである。[[統計学]]においてだけでなく、[[数学]]のその他の分野、[[物理学]]<ref>[[伏見康治]]「[[確率論及統計論]]」第 VII 章 確率と統計 63節 算術平均、標準偏差 p.413 https://cir.nii.ac.jp/crid/1390282680886546304</ref>、[[経済学]]、[[社会学]]、[[歴史学]]などあらゆる学問分野で算術平均が使われている。 例えば、[[国内総生産]]を人口で割った算術平均からその国民の平均収入を推定することができる。 数学などでは、[[幾何平均]]や[[調和平均]]などの他の広義の平均と区別するため、区別が必要な場合は算術平均または相加平均と呼ばれる。特に統計学では、データ([[母集団]]、[[標本 (統計学)|標本]])の[[要約統計量|代表値]]の一つであり、他の広義平均との区別が明らかであれば平均値と呼ばれる。 上記の平均年収の例を見ても分かるように、算術平均を代表値として使う場合には、[[ロバストネス|ロバスト]]統計量ではないことに注意が必要である。[[外れ値]]の影響を大きく受ける。特に[[歪度]]の大きい分布では算術平均は最大値と最小値の「真ん中」から外れることがあり、[[中央値]]などのロバスト統計量の方が代表値としてふさわしい場合がある。 [[標準偏差]]や[[相関係数]]を定義するために、算術平均は必要な概念となる。 == 定義 == 数の[[集合]]、または[[データ]]([[母集団]]、[[標本 (統計学)|標本]])を考えるとき、それがとる値全体を {{math2|''a''{{sub|1}}, ''a''{{sub|2}}, …, ''a{{sub|n}}''}} とすると、その算術平均 {{mvar|m}} は次の式で定義される。 :<math>m = \frac{1}{n} \textstyle\sum\limits_{k=1}^n a_k = \dfrac{a_1 + a_2 + \cdots + a_n}{n}</math> === 統計学における平均値 === [[統計学]]においては、他の広義の平均([[幾何平均]]、[[調和平均]]など)と区別されることがことわりなくても明らかである場合は、算術平均は単に「'''平均値'''」と呼ばれる。平均値を考える対象が何であるかによって呼称と表記が異なる。 ==== データの平均値 ==== [[変量]] {{mvar|x}} のデータの平均値を <math>\bar{x}</math> で表す。 ==== 標本調査における平均値 ==== [[母集団]]の平均を'''母平均''' (population mean)、[[標本 (統計学)|標本]]の平均は'''標本平均''' (sample mean) と呼ぶ。母平均を {{mvar|μ}}、標本平均を {{mvar|m}} などと書いて区別する。 ==== 確率分布の平均 ==== [[確率分布]]に対して、その[[確率変数]]が離散型である場合は、データの平均値と同様に平均([[期待値]])が定義される。 {{See also|期待値#離散型確率変数}} [[確率空間]] {{math|(Ω, ''F'', ''P'')}} において、[[確率変数]] {{mvar|X}} が高々[[可算集合|可算]]個 {{math2|''x''{{sub|1}}, ''x''{{sub|2}}, …}} を取るとき([[離散確率分布|離散型確率変数]])、{{mvar|X}} の期待値 {{math|''E''[''X'']}} は :<math>E[X] = \textstyle\sum\limits_{i=1}^{\infty} x_i P(X = x_i)</math> で定義される。 特に確率変数のとりうる値が有限個であるとき、この定義は[[#データの平均値]]の定義と同じである。 {{For2|連続型確率分布の平均|期待値#連続型確率変数}} == 動機となる属性 == 算術平均には、代表値として用いるのに適した次のような属性がある。 * <math>a_1,\cdots,a_n</math> の算術平均を <math>m</math> とすると、[[偏差]]の[[総和]](合計)は必ず 0 になる: *:<math>(a_1-m) + \cdots + (a_n-m) = \textstyle\sum\limits_{k=1}^n a_k - nm = 0</math> :この等式は、[[力学]]的には次のような意味になる:データの値 {{mvar|a{{sub|k}}}} を横軸、度数を縦軸とする[[ヒストグラム]]を作成すると、ヒストグラムの形をした物体の[[重心]]は平均値 {{mvar|m}} が表す点の上にある。 * 数 <math>x</math> に対して、データの値との差の[[自乗|平方]]の[[総和]] <math>\textstyle\sum\limits_{k=1}^n (a_k-x)^2</math> をとる[[関数 (数学)|関数]]を考えるとき、この関数はデータの算術平均値 <math>x=\frac{1}{n} \textstyle\sum\limits_{k=1}^n a_k</math>(のみ)で最小となる。 * [[正規分布]]などの左右対称な確率分布においては、平均値は[[中央値]]と等しくなる。 == 算術平均と中央値 == 算術平均は、多くの場合に中央値とは異なる。例えば、標本空間 {1,2,3,4} の算術平均は2.5であり、中央値と一致する。しかし {1,2,4,8,16} のように偏った標本空間では中央値と算術平均は大きく異なる。この場合の算術平均は6.2だが、中央値は4である。算術平均と中央値との差は、その標本空間の偏りを表している。 この性質は経済学などで応用されている。例えば1980年代以降のアメリカ合衆国では、収入の中央値は収入の算術平均より低く、その差は広がり続けている。これは貧富の差が広がっていることを意味する<ref>{{Cite web |title=The Level and Distribution of Economic Well-Being|author=[[ベン・バーナンキ]] |url=http://www.federalreserve.gov/newsevents/speech/bernanke20070206a.htm |accessdate=2010-07-23}}</ref>。 == 角度 == {{Main|方向統計学}} 位相や[[角度]]などの周期的データを扱う場合は、特別な配慮が必要である。1°と 359°の単純な算術平均は 180°になってしまうが、これは2つの意味で正しくない。 * 角度の値は360[[度 (角度)|°]](単位が[[ラジアン]]の場合は {{math|2''π'')}}の[[除法|剰余]]として定義される。したがって、1°と 359°を、1°と −1°とみなすこともできるし、1°と 719°とみなすこともでき、それぞれの単純な算術平均は異なる。 * この例では 0°(または 360°)が幾何学的により良い「平均」であり、これの方が[[統計的ばらつき|ばらつき]]が小さい。 一般にこのような場合に単純に算術平均を求めると、平均値が値の範囲の中央付近になる傾向がある。これを防ぐには、ばらつきが最小となるような点を平均値とし、円周上の2点の角度の小さい方を2点の角度とするよう再定義する。 == 一般の代数系への拡張 == 算術平均は[[加法]]とスカラー倍が定義された数([[実数]]、[[複素数]]、[[ベクトル空間|ベクトル]]等)に対して定義できる。 例えば、{{mvar|n}}本のベクトル {{math2|'''''x'''''{{sub|1}}, …, '''''x'''{{sub|n}}''}} に対して、その算術平均は :<math>\frac{\boldsymbol{x}_1+\dots+\boldsymbol{x}_n}{n}</math> となる。 特に {{math2|1=''n'' = 3}} の場合、<math>\frac{\boldsymbol{x}_1+\boldsymbol{x}_2+\boldsymbol{x}_3}{3}</math> となり、これは {{math2|'''''x'''''{{sub|1}}, '''''x'''''{{sub|2}}, '''''x'''''{{sub|3}}}} が表す点を頂点とする[[三角形]]の[[幾何中心|重心]]の[[位置]]ベクトルに等しい。 一般には、<math>\frac{\boldsymbol{x}_1+\dots+\boldsymbol{x}_n}{n}</math> は {{math2|'''''x'''''{{sub|1}}, …, '''''x'''{{sub|n}}''}} を頂点とする{{mvar|n}}[[単体 (数学)|単体]]の重心の位置ベクトルである。 == 脚注・出典 == {{Reflist}} == 参考文献 == * [[ダレル・ハフ]]、''How to lie with statistics'', Victor Gollancz, 1954 (ISBN 0-393-31072-8). == 関連項目 == * [[平均]] * [[幾何平均]] * [[中央値]] * [[最頻値]] * [[期待値]] * [[標準偏差]] * [[要約統計量]] == 外部リンク == * [http://www.sengpielaudio.com/calculator-geommean.htm Calculations and comparisons between arithmetic and geometric mean of two numbers] * [https://people.revoledu.com/kardi/tutorial/BasicMath/Average/index.html Mean or Average] * {{MathWorld |urlname=ArithmeticMean |title=Arithmetic Mean}} {{統計学}} {{Normdaten}} {{DEFAULTSORT:さんしゆつへいきん}} [[Category:平均]] [[Category:数学に関する記事]]
このページで使用されているテンプレート:
テンプレート:Cite web
(
ソースを閲覧
)
テンプレート:For2
(
ソースを閲覧
)
テンプレート:Lang-en-short
(
ソースを閲覧
)
テンプレート:Main
(
ソースを閲覧
)
テンプレート:Math
(
ソースを閲覧
)
テンプレート:Math2
(
ソースを閲覧
)
テンプレート:MathWorld
(
ソースを閲覧
)
テンプレート:Mvar
(
ソースを閲覧
)
テンプレート:Normdaten
(
ソースを閲覧
)
テンプレート:Reflist
(
ソースを閲覧
)
テンプレート:See also
(
ソースを閲覧
)
テンプレート:統計学
(
ソースを閲覧
)
算術平均
に戻る。
ナビゲーション メニュー
個人用ツール
ログイン
名前空間
ページ
議論
日本語
表示
閲覧
ソースを閲覧
履歴表示
その他
検索
案内
メインページ
最近の更新
おまかせ表示
MediaWiki についてのヘルプ
特別ページ
ツール
リンク元
関連ページの更新状況
ページ情報