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{{No footnotes|date=2019年12月}} '''絶対リスク減少'''(ぜったいリスクげんしょう)とは、「絶対リスク減少率」もしくは「絶対リスク減少度」、「絶対リスク低下」などとも呼ばれ、[[疫学]]における指標の1つで、非暴露群(対照群)と暴露群(介入群)における疾病の頻度の差。非暴露群(対照群)の発生率から暴露群(介入群)の発生率を引いたものが絶対リスク減少となり、暴露効果の強さ(介入により減少する発生率)を示すことが出来る。 {| class="wikitable" style="text-align:center" |+ 疾病と暴露の比較 ! ! 疾病あり !! 疾病なし !! 計 |- ! 暴露あり | A || B || A+B |- ! 暴露なし | C || D || C+D |- ! 計 | A+C || B+D || T |} <math> R = \cfrac{C}{C+D}-\cfrac{A}{A+B} </math> R:絶対リスク減少 リスク差としては、要因の暴露によりリスクが上昇する場合は「寄与危険度(絶対リスク増加)=暴露群の発生率-非暴露群の発生率」を求めるが、要因の暴露(介入)によりリスクが低下する場合は「絶対リスク減少=非暴露群の発生率-暴露群の発生率」を求める。 リスク比としては「相対危険度」が用いられ、要因の暴露によりリスクが上昇する場合は「過剰相対危険度(余剰相対リスク,相対リスク増加)=相対危険度-1」を求めるが、要因の暴露(介入)によりリスクが低下する場合は「相対リスク減少=1-相対危険度」を求める。 「絶対リスク減少の逆数」を「[[治療必要数]](NNT)」と呼び、疾病の発生を1人減らすために介入が必要な患者数を表す。 逆に、「絶対リスク増加(寄与危険度)の逆数」を「[[害必要数]](NNH)」と呼び、疾病の発生が1人増えるために必要な暴露数を表す。 == 参考文献 == {{参照方法|date=2019年12月|section=1}} *奥田千恵子 『道具としての統計学(改訂第2版)』金芳堂、2011年、P119、ISBN 978-4-7653-1501-2 *奥田千恵子 『たったこれだけ! 統計学』金芳堂、2009年、P40-44、ISBN 978-4-7653-1392-6 *奥田千恵子 『医薬研究者のための 研究デザインに合わせた統計手法の選び方』金芳堂、2009年、P97-98、ISBN 978-4-7653-1376-6 *野村英樹,松倉知治 『臨床医による臨床医のための 本当は優しい臨床統計』中山書店、2005年、P15-16、ISBN 978-4-521-01901-7 *能登洋 『やさしいエビデンスの読み方・使い方』南江堂、2010年、P94-95、ISBN 978-4-524-26208-3 *能登洋 『臨床統計はじめの一歩Q&A』羊土社、2008年、P93-95、ISBN 978-4-7581-0655-9 == 関連項目 == *[[相対危険度]] *[[過剰相対危険度]] *[[相対リスク減少]] *[[寄与危険度]] *[[治療必要数]] *[[害必要数]] *[[オッズ比]] {{Sci-stub}} {{DEFAULTSORT:せつたいりすくけんしよう}} [[Category:疫学]]
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