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{{Chembox | Verifiedfields = changed | Watchedfields = changed | verifiedrevid = 428739249 | OtherNames = 五臭化タングステン | ImageFile = WBr5.png | ImageCaption = Crystal structure of tungsten(V) bromide | Section1 = {{Chembox Identifiers | CASNo_Ref = {{cascite|correct|??}} | CASNo = 13470-11-6 | PubChem = 139467 | InChI = 1S/5BrH.W/h5*1H;/q;;;;;+5/p-5 | SMILES = Br[W](Br)(Br)(Br)Br }} | Section2 = {{Chembox Properties | Formula = WBr<sub>5</sub> | MolarMass = 583.36 g/mol | Appearance = 茶黒の結晶<br />吸湿性 | Density = | MeltingPtC = 286 | BoilingPtC = 333 | MagSus = +250.0·10<sup>−6</sup> cm<sup>3</sup>/mol }} | Section3 = {{Chembox Structure | CrystalStruct = }} | Section7 = {{Chembox Hazards | EUClass = not listed }} | Section9 = {{Chembox Related | OtherAnions = [[塩化タングステン(V)]] | OtherCations = [[臭化モリブデン(V)]] | OtherFunction = | OtherFunction_label = | OtherCompounds = }} }} '''臭化タングステン(V)'''は、[[実験式]][[タングステン|W]][[臭素|Br<sub>5</sub>]]で書かれる[[無機化合物]]。この化合物は2つの架橋臭化物配位子を持つ複八面体構造からなるため、[[化学式|分子式]]は {{chem|W|2|Br|10}} である。 == 調合と構造 == タングステンの粉末を650-1000℃の範囲で臭素とともに扱うことで調合される。生成物は六臭化タングステンで汚染されていることが多い。 X線回折によると、五臭化タングステンの構造は、端部共有の複八面体からなる<ref name="VonSc">Y.-Q. Zheng, K. Peters and H. G. von Schnering (1998) "Crystal structure of tungsten pentabromide, WBr<sub>5</sub>" ''[[:en:Zeitschrift für Kristallographie - New Crystal Structures|Zeitschrift für Kristallographie - New Crystal Structures]]'' 213(3) 471</ref>。 == 反応 == 臭化タングステン(V)は、還元反応により他のタングステン化合物を得ることができる。例えば、臭化タングステン(IV)はアルミニウムもしくはタングステンで還元することにより調合することができる<ref name="McC">R.E. McCarley, T.M. Brown "The Preparation and Reactions of Some Tungsten (II) and Tungsten (IV) Halides" ''[[Inorganic Chemistry|Inorg. Chem.]]'' 1964, volume 3, 1232-1236. {{doi|10.1021/ic50019a007}}</ref>。WBr<sub>4</sub>は[[化学蒸気輸送]]により精製することができる。 : <chem>3 WBr5 + Al -> 3 WBr4 + AlBr3</chem> 余分な五臭化タングステンおよび三臭化アルミニウムは240℃で昇華させることで除去される。 臭化タングステン(II)は四臭化物を加熱することで得られる。450-500℃で気体状の五臭化物が放出され、WBr<sub>2</sub>の黄緑の残留物が残る。塩化タングステン(II)の合成にも同様の方法を適用することができる。 === 還元置換反応 === 五ハロゲン化タングステンを還元することは比較的簡単なため、これをハロゲン化タングステン(IV)付加物の代替合成経路として用いることができる。例えば{{chem|WBr|5}}と[[ピリジン]]の反応によりWBr<sub>4</sub>(py)<sub>2</sub>が得られる。 : <chem>2 WBr5 + 7 C5H5N -> 2 WBr4(C5H5N)2 + </chem> '''ビピリジン''' <chem> + C5H5NHBr</chem> == 脚注 == {{脚注ヘルプ}} {{Reflist}} {{タングステンの化合物}} [[Category:臭化物|たんくすてん5]] [[Category:タングステンの化合物|しゆうか5]]
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