酢酸ナトリウムのソースを表示

{{Chembox
|   Name = 酢酸ナトリウム
|   ImageFile1 = Sodium-acetate-2D-skeletal.png
|   ImageSize1 = 190px 
|   ImageFile2 = Sodium acetate-3D.jpg
|   ImageSize2 = 200px
|   ImageName = Sodium acetate
|   IUPACName = 酢酸ナトリウム<br />エタン酸ナトリウム
|   OtherNames = 酢酸ソーダ
| Section1 = {{Chembox Identifiers
|   CASOther = {{CAS|127-09-3}}（無水和物）<br />{{CAS|6131-90-4}}（三水和物）
}}
| Section2 = {{Chembox Properties
|   C=2|H=3|O=2|Na=1
|   RationalFormula =CH<sub>3</sub>COONa
|   分子=yes
|   Formula = 
|   MolarMass = 82.03
|  モル質量注 = <br />(無水和物の場合。三水和物: 136.08 g/mol)
|   Appearance = 白色の潮解性粉末
|   Density = 1.45 g/cm<sup>3</sup>、固体
|   Solubility = 76 g/100ml（0 &deg;C）
|   MeltingPt = 324 &deg;Cで分解
|   BoilingPt = 
|   pKb = 9.25
  }}
| Section3 = {{Chembox Structure
|   CrystalStruct =
|   Dipole =
  }}
| Section7 = 
}}

[[File:Natriumacetat Kristalle.JPG|thumb|酢酸ナトリウム]]

'''酢酸ナトリウム'''（さくさんナトリウム、Sodium acetate）とは、[[酢酸]]と[[ナトリウム]]のつくる[[塩 (化学)#性質|塩]]である。'''酢酸ソーダ'''とも言う。無水物と三水和物が存在する。

無水物、三水和物ともに無色の[[結晶]]である。<!--[[比重]]1.528。-->

無水物、三水和物ともに[[水]]によく溶けるが、有機[[溶媒]]にはほとんど溶けない。弱[[酸]]と強[[塩基]]の塩なので、水溶液は弱[[アルカリ性]]を示す。

酢酸と[[水酸化ナトリウム]]または[[炭酸ナトリウム]]の中和により三水和物が得られ、この三水和物を120 &deg;C – 250 &deg;Cで加熱すると無水物となる。

== 用途 ==
[[緩衝溶液]]の調製、[[染料]]の[[媒染剤]]に用いられるほか、[[融解熱]]が大きいので暖房器具の保温材としても使われる。漬物などの保存料がわりに使われることもある。

近年では、'''酢酸ナトリウム'''を利用した繰り返し使える[[エコカイロ]]とした製品がある。これは溶液の濃度を高めにする事で[[過飽和]]現象を引き起こしやすくし、凝固点が室内温度以上かつ[[過冷却]]時に極めて安定な性質を活かしたものである。[[過冷却]]時から何らかの刺激（振動など）を加えると結晶化が始まるが、その時に発生する凝固熱を利用した製品である。
通常、45 – 50 &deg;Cくらいの温度で30 – 50分程度持続させることができる。

また[[ポテトチップス]]の一部に酢酸ナトリウムが[[塩味]]として用いられる。

== 合成・反応 ==
=== 合成 ===
[[酢酸エチル]]に水酸化ナトリウムを加えて[[鹸化]]すると得られる。
: <chem>CH3COOCH2CH3\ + NaOH -> CH3COO^-Na^+\ + CH3CH2OH</chem>

=== 反応 ===
酢酸ナトリウムを水酸化ナトリウムとともに強熱すると、[[メタン]]が得られる。
: <chem>CH3COONa\ + NaOH -> CH4\ + Na2CO3</chem>

== 関連項目 ==
* [[酢酸エチル]]
* [[無水酢酸]]
* [[懐炉]] - 反応を懐炉として利用

== 脚注 ==
<references/>

{{ナトリウムの化合物}}
{{Chem-stub}}

{{Normdaten}}
{{デフォルトソート:さくさんなとりうむ}}
[[Category:有機ナトリウム塩]]
[[Category:酢酸塩]]
[[Category:食品添加物]]