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関数の極限
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{{出典の明記|date=2015年10月}} {{Calculus}} '''関数の極限'''(かんすうのきょくげん)とは、ある[[関数 (数学)|関数]]に対して、その[[変数 (数学)|変数]]をある値に限りなく近づける操作、および[[極限]]操作によって定まる関数の値である。 {{see also|極限|数列の極限}} 極限操作は、記号 {{math|lim}} を用いて表される。例えば関数 {{mvar|f}} に対して変数 {{mvar|x}} を {{mvar|c}} へ近づける極限は以下のように表される: <math display="block">\lim_{x \to c}f(x)</math> == 変数の収束に伴う関数の挙動 == [[画像:Límite de una función f.gif|right|300px]] [[画像:Continuidad de funciones 03.svg|250px|thumb|''f''(''c'') ≠ ''L'' となる例]] {{math|''f''(''x'')}} を実関数とし、{{mvar|c}} を実数とする。式 :<math> \lim_{x \to c}f(x) = L </math> または :<math>f(x) \rightarrow L \quad (x \rightarrow c)</math> は {{mvar|x}} の値を {{mvar|c}} に“十分に近づければ”{{math|''f''(''x'')}} の値を {{mvar|L}} に望む限りいくらでも近づけることができることを意味する。このとき「{{mvar|x}} を {{mvar|c}} に近づけたときの {{math|''f''(''x'')}} の極限は {{mvar|L}} である」という。これは[[イプシロン-デルタ論法]]により :<math>{}^{\forall} \varepsilon >0,\; {}^{\exist} \delta >0 \;;\; {}^{\forall} x\; \bigg[ 0<|x-c|<\delta \Longrightarrow |f(x)-L|<\varepsilon \bigg]</math> という形で厳密に定義される{{refnest|group="注釈"|より一般に関数 ''f'' の定義域が実数の部分集合 ''E'' の場合、点 ''c'' は ''E'' の[[集積点]]にとる{{sfn|Krantz|2017|p={{google books quote|id=-FOzDQAAQBAJ|page=99|99}}|loc=Definition 5.1}}。このとき関数 ''f'' は点 {{mvar|c}} において定義されている必要はないことに注意。}}。このとき極限 {{mvar|L}} は存在するならば、その値は関数 {{math|''f''(''x'')}} と点 {{mvar|c}} から一意に定まる{{sfn|Krantz|2017|p={{google books quote|id=-FOzDQAAQBAJ|page=101|101}}|loc=Proposition 5.4}}。一方この極限と関数 {{math|''f''(''x'')}} の {{math2|''x'' {{=}} ''c''}} における値は無関係であり、{{math2|''f''(''c'') ≠ ''L''}} であることもある(右図)。 このことを理解するために次の例を挙げる。 {{mvar|x}} が {{math|2}} に近づくときの <math>f(x)=\frac{x}{x^2+1}</math> の値を考える。この場合、{{math|''f''(''x'')}} は {{mvar|x}} が {{math|2}} のときに定義されており、値は {{math|0.4}} である。 * <math>f(1.9)=0.4121</math> * <math>f(1.99)=0.4012</math> * <math>f(1.999)=0.4001</math> {{mvar|x}} が {{math|2}} に近づくにつれて {{math|''f''(''x'')}} が {{math|0.4}} に近づいていく。したがって、 <math>\lim_{x\to 2}f(x)=0.4</math> である。このように <math>f(c) = \lim_{x\to c} f(x)</math> であるとき、{{math|''f''(''x'')}} は {{math2|''x'' {{=}} ''c''}} で[[連続 (数学)|連続]]であるという。しかし、このようなことが常に成り立つとは限らない。 例として、 :<math>g(x)=\begin{cases} \frac{x}{x^2+1}, & \mbox{if }x\ne 2 \\ 0, & \mbox{if }x=2 \end{cases}</math> を考える。{{mvar|x}} が {{math|2}} に近づくときの {{math|''g''(''x'')}} の極限は {{math|0.4}} であるが、<math>\lim_{x\to 2}g(x)\neq g(2)</math> である。故に {{math|''g''(''x'')}} は {{math2|''x'' {{=}} 2}} で連続でない。 また、{{math2|''x''→ ''c''}} のとき、{{math|''f''(''x'')}} の値が限りなく大きくなることを、「''x'' が ''c'' に限りなく近づくとき関数 {{math|''f''(''x'')}} は正の無限大に発散する」といい、 :<math>\lim_{x\to c}f(x)=\infty</math> または :<math>f(x)\to \infty\quad (x\to c)</math> と表す。このことは次のように厳密に定義される。 :<math>{}^{\forall} K>0,\; {}^{\exist} \delta >0 \;;\; {}^{\forall} x \; \bigg[0<|x-c|<\delta \Longrightarrow f(x)>K \bigg]</math> 逆に、{{math2|''x''→ ''c''}} のとき、{{math|''f''(''x'')}} の値が限りなく小さくなることを、「{{mvar|x}} が {{mvar|c}} に限りなく近づくとき関数 {{math|''f''(''x'')}} は負の無限大に発散する」といい、 :<math>\lim_{x\to c}f(x)=-\infty</math> または :<math>f(x)\to -\infty\quad (x\to c)</math> と表す。これは次のように厳密に定義される。 :<math>{}^{\forall} K<0,\; {}^{\exist} \delta >0 \;;\; {}^{\forall} x \; \bigg[0<|x-c|<\delta \Longrightarrow f(x)<K \bigg]</math> 連続な実関数 {{math|''f''(''x'')}} が {{math2|''x'' → ''c''}} とする極限において発散するならば、{{math|''f''(''x'')}} は {{math2|''x'' {{=}} ''c''}} において定義できない。なぜなら、定義されていたとすると {{math2|''x'' {{=}} ''c''}} は不連続点となるからである。 == 無限遠点における挙動 == {{mvar|x}} がある有限の値に近づくときだけでなく、{{mvar|x}} が正か負の[[無限]]に近づくときの関数の極限を定義することもできる。 ある無限区間 {{math|(''a'', ∞)}} で定義される関数 {{math|''f''(''x'')}} において、{{mvar|x}} が限りなく大きくなると関数 {{math|''f''(''x'')}} の値がある値 {{mvar|L}} に近づくとき、「{{mvar|x}} が限りなく大きくなるとき {{math|''f''(''x'')}} は {{mvar|L}} に収束する」といい、 :<math>\lim_{x\to\infty}f(x)=L</math> または :<math>f(x)\rightarrow L\quad (x\rightarrow\infty)</math> と表す。 これは次のように定義される。 :<math>{}^{\forall} \varepsilon >0,\; {}^{\exist} X >0 \;;\; {}^{\forall} x \; \bigg[x>X \Longrightarrow |f(x)-L|<\varepsilon \bigg]</math> 例えば、<math>f(x) = \frac{2x}{x+1}</math> を考える。 * <math>f(100) = 1.9802</math> * <math>f(1000) = 1.9980</math> * <math>f(10000) = 1.9998</math> {{mvar|x}} が十分大きくなるにつれて、{{math|''f''(''x'')}} は {{math|2}} に近づく。このとき、<math>\lim_{x\to\infty} f(x)=2</math> と表す。 また、ある無限区間 {{math|(−∞, ''a'')}} で定義される関数 {{math|''f''(''x'')}} において、{{mvar|x}} が限りなく小さくなると関数 {{math|''f''(''x'')}} の値がある値 {{mvar|L}} に近づくとき、「{{mvar|x}} が限りなく小さくなるとき {{math|''f''(''x'')}} は {{mvar|L}} に収束する」といい、 :<math>\lim_{x\to -\infty}f(x)=L</math> または :<math>f(x)\rightarrow L\quad (x\rightarrow -\infty)</math> と表す。 これは次のように定義される。 :<math>{}^{\forall} \varepsilon >0,\; {}^{\exist} X<0 \;;\; {}^{\forall} x \; \bigg[x<X \Longrightarrow |f(x)-L|<\varepsilon \bigg]</math> 関数の無限における極限においても、関数の発散を考えることができる。 ある無限区間 {{math|(''a'', ∞)}} で定義される関数 {{math|''f''(''x'')}} において、{{mvar|x}} が限りなく大きくなると関数 {{math|''f''(''x'')}} の値も限りなく大きくなるとき、「{{mvar|x}} が限りなく大きくなるとき {{math|''f''(''x'')}} は正の無限大に発散する」といい、 :<math>\lim_{x\to\infty}f(x)=\infty</math> または :<math>f(x)\rightarrow \infty \quad (x\rightarrow\infty)</math> と表す。 これは次のように定義される。 :<math>{}^{\forall} K>0,\; {}^{\exist} X>0 \;;\; {}^{\forall} x \; \bigg[x>X \Longrightarrow f(x)>K \bigg]</math> また、ある無限区間 {{math|(−∞, ''a'')}} で定義される関数 {{math|''f''(''x'')}} において、{{mvar|x}} が限りなく小さくなると関数 {{math|''f''(''x'')}} の値が限りなく大きくなるとき、「{{mvar|x}} が限りなく小さくなるとき {{math|''f''(''x'')}} は正の無限大に発散する」といい、 :<math>\lim_{x\to -\infty}f(x)=\infty</math> または :<math>f(x)\rightarrow \infty \quad (x\rightarrow -\infty)</math> と表す。 これは次のように定義される。 :<math>{}^{\forall} K>0,\; {}^{\exist} X<0 \;;\; {}^{\forall} x \; \bigg[x<X \Longrightarrow f(x)>K \bigg]</math> 同様に、{{math2|''x'' → ∞}} や {{math2|''x'' → −∞}} における負の無限大への発散を定義することができる。 {{math2|''x'' → ∞}} や {{math2|''x'' → −∞}} において、関数 {{math|''f''(''x'')}} が収束もせず、また正の無限大にも負の無限大にも発散しない場合、その関数は数列と同様に振動するという。 ==脚注== {{脚注ヘルプ}} === 注釈 === {{Notelist}} === 出典 === {{reflist}} ==参考文献== *{{cite book |last = Krantz |first = Steven G. |title = Real Analysis and Foundations |edition = Fourth |year = 2017 |publisher = CRC Press |isbn = 978-1-4987-7768-1 |zbl = 1348.26004 |ref = harv }} ==関連項目== *[[片側極限]] *[[極限の一覧]] {{デフォルトソート:かんすうのきよくけん}} [[Category:無限]] [[Category:極限 (数学)]] [[Category:数学に関する記事]]
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