1の冪根のソースを表示
←
1の冪根
ナビゲーションに移動
検索に移動
あなたには「このページの編集」を行う権限がありません。理由は以下の通りです:
この操作は、次のグループに属する利用者のみが実行できます:
登録利用者
。
このページのソースの閲覧やコピーができます。
{{Expand English|Root of unity|date=2024年5月}} '''1の冪根'''(いちのべきこん、{{lang-en-short|root of unity}})または'''1の累乗根'''(いちのるいじょうこん)とは、[[数学]]において[[冪乗]]して 1 になる([[冪単]]である)[[数]]のことである。すなわち、ある[[自然数]] {{mvar|n}} が存在して :{{math2|1=''z{{sup|n}}'' = 1}} となる {{mvar|z}} のことである。通常は[[複素数]]の範囲で考えるが、場合によっては [[p進数|{{mvar|p}}進数]]のような他の数の体系内で考える場合もある。以下では主として複素数の場合について述べる。 1 の {{mvar|n}}乗根の内、{{math2|''m'' (< ''n'')}} 乗しても決して 1 にならず、{{mvar|n}}乗して初めて 1 になるものは'''原始的''' (primitive) であるという。全ての自然数 {{mvar|n}} に対する 1 の原始{{mvar|n}}乗根を総称し、'''1 の原始冪根'''(いちのげんしべきこん)、または'''1 の原始累乗根'''(いちのげんしるいじょうこん)という。 == 1の原始冪根 == [[複素数]]の範囲では、1 の原始{{mvar|n}}乗根は {{math2|''n'' ≥ 3}} のとき2つ以上存在する。[[ド・モアブルの定理]]より、 :<math>\zeta_n =\cos \frac{2\pi}{n} +i\sin \frac{2\pi}{n}</math> は 1 の原始{{mvar|n}}乗根の一つであることが分かる。この時、{{mvar|ζ{{sub|n}}}} の[[複素共役|共役複素数]] {{math|{{overline|''ζ{{sub|n}}''}}}} も 1 の原始{{mvar|n}}乗根である。{{mvar|n}} と[[互いに素 (整数論)|互いに素]]な自然数 {{mvar|m}} に対して {{mvar|ξ{{sub|n}}{{sup|m}}}} は 1 の原始{{mvar|n}}乗根であり、逆に 1 の原始{{mvar|n}}乗根はこの形に表せる。すなわち、1 の原始{{mvar|n}}乗根は、[[オイラーのφ関数]]を用いて、{{math|''φ''(''n'')}} 個だけ存在する。 方程式 {{math|''x{{sup|n}}'' {{=}} 1}} を考える。この[[多項式の根|方程式の解]]は、ド・モアブルの定理より、 :<math>x=\cos \frac{2\pi k}{n} +i\sin \frac{2\pi k}{n} \quad (k=1,2, \cdots, n)</math> であるが、1 の原始{{mvar|n}}乗根 {{mvar|ξ{{sub|n}}}} を一つ選べば、 :<math>x= {\xi_n}^k \quad (k=1,2, \cdots, n)</math> と書くことができる。 また上記のように根を三角関数で表すことは容易であるが、それが根号を用いて表示できること、つまり方程式が代数的にも可解であることは[[カール・フリードリヒ・ガウス|ガウス]]により証明された。 === 1の原始冪根の例 === 以下、{{mvar|i}} は[[虚数単位]]である。 *<math>\xi_2 =-1</math> *<math>\xi_3 =\frac{-1\pm \sqrt{3}\,i}{2}</math>([[立方根#性質|しばしば {{mvar|ω}} と書かれる]]) *<math>\xi_4 =\pm i</math> *<math>\xi_5 =\frac{-1+ \sqrt{5} \pm i\sqrt{10+2\sqrt5}}{4}, \frac{-1-\sqrt{5} \pm i\sqrt{10-2\sqrt{5}}}{4}</math> *<math>\xi_6 =\frac{1 \pm \sqrt{3}\,i}{2}</math> *<math>\xi_8 =\frac{\sqrt{2} \pm \sqrt{2}\,i}{2} ,\frac{-\sqrt{2} \pm \sqrt{2}\,i}{2}</math> == 性質 == * 1 の冪根は全て、[[複素数平面]]における[[単位円]]周上にある。また[[#1の原始冪根|概要]]で述べたことより、1 の {{mvar|n}}乗根の全体は、位数 {{mvar|n}} の[[巡回群]]である。これは[[円周群]]の[[正規部分群]]である。 * 複素係数の方程式 {{math2|''x{{sup|n}}'' − ''a'' {{=}} 0}}({{mvar|a}} は複素数)の解は、{{mvar|a}} の {{mvar|n}}乗根を任意に一つ選んで {{math|{{radic|''a''|''n''}}}} と表せば、 *:{{math|1=''x'' = {{radic|''a''|''n''}} ''ζ{{sub|k}}'' (''k'' = 0, 1, …, ''n'' − 1)}} :となる。 * 1 の {{mvar|n}}乗根は、複素数平面では、単位円に内接する[[正多角形|正{{mvar|n}}角形]]の頂点である。この正{{mvar|n}}角形の[[幾何中心|重心]]は原点 {{math|0}} であるから、1 の原始{{mvar|n}}乗根の一つを {{mvar|ξ{{sub|n}}}} とすると、次の等式が成り立つ: ::<math>\textstyle\sum\limits_{k=0}^{n-1} {\xi_n}^k =1+\xi_n +{\xi_n}^2 +\cdots +{\xi_n}^{n-2} +{\xi_n}^{n-1} =0</math> == 関連項目 == *[[冪根]] *[[代数的数]] *[[円分多項式]] *[[円分体]] == 外部リンク == * {{高校数学の美しい物語|2=1のn乗根の導出と複素数平面|urlname=njokonof1}} {{代数的数}}<!-- {{複素数}}--> {{DEFAULTSORT:いちのへきこん}} [[Category:代数的数|1いちのへきこん]] [[Category:円分体|1いちのへきこん]] [[Category:多項式|1いちのへきこん]] [[Category:複素数|1いちのへきこん]] [[Category:群論|1いちのへきこん]] [[Category:数学に関する記事|/1いちのへきこん]] [[Category:1|1いちのへきこん]]
このページで使用されているテンプレート:
テンプレート:Expand English
(
ソースを閲覧
)
テンプレート:Lang-en-short
(
ソースを閲覧
)
テンプレート:Math
(
ソースを閲覧
)
テンプレート:Math2
(
ソースを閲覧
)
テンプレート:Mvar
(
ソースを閲覧
)
テンプレート:代数的数
(
ソースを閲覧
)
テンプレート:高校数学の美しい物語
(
ソースを閲覧
)
1の冪根
に戻る。
ナビゲーション メニュー
個人用ツール
ログイン
名前空間
ページ
議論
日本語
表示
閲覧
ソースを閲覧
履歴表示
その他
検索
案内
メインページ
最近の更新
おまかせ表示
MediaWiki についてのヘルプ
特別ページ
ツール
リンク元
関連ページの更新状況
ページ情報