K中間子のソースを表示

{{出典の明記|date=2012年6月15日 (金) 16:39 (UTC)}}
'''K中間子'''（ケーちゅうかんし、{{Lang-en-short|Kaon}}、'''ケーオン'''）は、[[1947年]]に[[ジョージ・ロチェスター]]と{{仮リンク|クリフォード・バトラー|en|Clifford Charles Butler}}により[[宇宙線]]の中から発見された[[中間子]]の一つ。[[霧箱]]の中でV字の飛跡を残す「奇妙な粒子」として発見された。[[1964年]]には中性K中間子の崩壊過程で[[CP対称性の破れ]]が初めて観測され、この業績で[[ジェイムズ・クローニン]]と[[ヴァル・フィッチ]]は[[1980年]]の[[ノーベル物理学賞]]を受賞した。

== 概要 ==
K中間子は第一世代の[[クォーク]]と第二世代の[[ストレンジクォーク]]からなる。種別はK<sup>−</sup>、K<sup>+</sup>、K<sup>0</sup>、<math>\overline{K^0}</math>の4種類がある。

K<sup>−</sup>はストレンジクォークと[[反アップクォーク]]、K<sup>+</sup>は[[反ストレンジクォーク]]と[[アップクォーク]]からなる。
またK<sup>0</sup>は反ストレンジクォークと[[ダウンクォーク]]、<math>\overline{K^0}</math>はストレンジクォークと[[反ダウンクォーク]]からなる。K<sup>−</sup>とK<sup>+</sup>は[[粒子]]・[[反粒子]]の関係となっている。K<sup>0</sup>と<math>\overline{K^0}</math>の関係も同様。

荷電K中間子（K<sup>−</sup>、K<sup>+</sup>）の質量は約494&nbsp;MeV/c<sup>2</sup>、寿命が1.2&nbsp;×&nbsp;10<sup>−8</sup>&nbsp;秒である。中性K中間子（K<sup>0</sup>、<math>\overline{K^0}</math>）の質量は約498&nbsp;MeV/c<sup>2</sup>、寿命が5.2&nbsp;×&nbsp;10<sup>−8</sup>&nbsp;秒の長寿命のものと、9.0&nbsp;×&nbsp;10<sup>−11</sup>&nbsp;秒の短寿命のものがある。

K<sup>+</sup>とK<sup>-</sup>の寿命は0.1%の精度で一致しており、[[CPT対称性]]が良く成立していることを示している。

K<sup>+</sup>の崩壊パターンと分岐比は次のようになっている:
# <math>\mu^+\nu_\mu</math> (約63.6%);
# <math>\pi^+\pi^0</math> (約20.7%);
# <math>\pi^+\pi^+\pi^-</math> (約5.6%);
# <math>\pi^0e^+\nu_e</math> (約5.0%);
# <math>\pi^+\pi^0\pi^0</math> (約1.8%)

<!-- == 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}} -->
<!-- == 参考文献 == -->
== 関連項目 ==
<!-- {{Commonscat|Kaon}} -->
* [[中間子]]
* [[K中間子水素]]

== 外部リンク ==
* [http://pdg.lbl.gov/2017/tables/rpp2017-tab-mesons-strange.pdf STRANGE MESONS] - [[パーティクル・データ・グループ]]によるストレンジ中間子のデータ
{{粒子の一覧}}
{{Physics-stub}}

{{Normdaten}}
{{デフォルトソート:けいちゆうかんし}}
[[Category:中間子]]