一様凸空間
数学において一様凸空間(いちようとつくうかん、テンプレート:Lang-en-short)あるいは一様円形空間(uniformly rotund space)は、回帰的バナッハ空間の代表的な例である。一様凸性の概念は、1936年にテンプレート:仮リンクによって初めて導入された。
定義
一様凸空間とは、すべての に対して、ある が存在し、, を満たす二つの任意のベクトルに対して
ならば
が成立するようなノルムベクトル空間のことをいう。直感的に、単位球の内側の線分の中心が、その線分が短すぎない限り、単位球のより内側に存在することをいう。
性質
- テンプレート:仮リンクによると、すべての一様凸バナッハ空間は回帰的であるが、その逆は真ではない。
- が一様凸バナッハ空間において に弱収束する列で を満たすなら、 は に強収束する:
- バナッハ空間 が一様凸であるための必要十分条件は、その双対 がテンプレート:仮リンクであることである。
- すべての一様凸空間は狭義凸である。
例
- すべてのヒルベルト空間は一様凸である。
- 一様凸バナッハ空間のすべての閉部分空間は一様凸である。
- テンプレート:仮リンクによると、Lp 空間()は一様凸である。
- は一様凸ではない。
関連項目
参考文献
- テンプレート:Cite book
- テンプレート:Cite journal
- Lindenstrauss, Joram and Benyamini, Yoav. Geometric nonlinear functional analysis Colloquium publications, 48. American Mathematical Society.