オゾン化セシウム

テンプレート:Chembox オゾン化セシウム(Caesium ozonide)は、酸素の豊富なセシウムの化合物である。オゾン化物であり、オゾン化物陰イオン(O₃^-)を含む。オゾンと超酸化セシウムの反応により形成される。

$\mathrm{C}\mathrm{s}\mathrm{O}{\phantom{A}}_2+\mathrm{O}{\phantom{A}}_3⟶\mathrm{C}\mathrm{s}\mathrm{O}{\phantom{A}}_3+\mathrm{O}{\phantom{A}}_2$

空気中で水と激しく反応し、水酸化セシウムを形成する。

$2\mathrm{C}\mathrm{s}\mathrm{O}{\phantom{A}}_3+\mathrm{H}{\phantom{A}}_2\mathrm{O}⟶2\mathrm{C}\mathrm{s}\mathrm{O}\mathrm{H}+\frac{5}{2}\mathrm{O}{\phantom{A}}_2$

70-100℃に加熱すると、急速に分解して、超酸化セシウムになる。実際は、この化合物は準安定であり、ゆっくりと超酸化セシウムに分解するが、-20℃で保存すると、数か月はそのまま保たれる。

約8℃以上では、結晶構造は塩化セシウム型であり、塩化物イオンの位置をオゾン化物が占める。より低い温度では、結晶構造は空間群P2₁/cのオゾン化ルビジウム型に変わる。