硫化レニウム(IV)

テンプレート:Chembox 硫化レニウム(IV) (りゅうかレニウムよん、テンプレート:Lang-en-short) または二硫化レニウム（にりゅうかレニウム、テンプレート:Lang-en-short）とは、組成式が ReS₂ と表されるレニウムの硫化物である。式量は250.33、密度は7.506 g/cm³、CAS登録番号は [12038-63-0]。択捉島で硫化レニウム(IV)を主成分とする鉱物であるレニウム鉱を産することが知られる。

製法

酸化レニウム(VI)と硫黄を混合して真空中で加熱反応させて得られる^[1]。

2ReO3 + 7S ⟶ 2ReS2 + 3 S O_{2}

レニウムと硫黄との1000 テンプレート:℃における直接反応でも得られる。

Re + 2 S ⟶ R e S_{2}

黒色板状晶で水、塩酸、希硫酸およびアルカリにはほとんど溶けず、硝酸には酸化されて過レニウム酸 HReO₄ を生じて溶解する。

1000 テンプレート:℃に加熱すると幾分揮発し、部分的に成分元素に解離する。水素中で1000 テンプレート:℃に加熱すると単体レニウムになる^[2]。また1000 テンプレート:℃で石英を腐食する。

結晶は六方晶系のヨウ化カドミウム型構造をとり、その格子定数はa = 3.19 Å, c = 12.16 Åである^[1]。